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アイグリスの種族設定#4

続いちゃったレヴォラコント (前)┃Rv'Lct┃

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ブーカ族について

 解り易く言えば、妖精。
 オルファス語で fairy → booka。
 男女問わずいたずら好きで、きまぐれで、音楽を愛する。
蟲の羽根で飛行する、儚げで可愛らしい外見の小さき者達。
 大きさは様々で、一番小さいのは30cmくらいから稀に
最大で人間とほぼ変わらない大きさ(150cmが最大)の
者まで居る。
 大きな妖精は俗にエルク・ブーカ(大妖精)と呼ばれる。
 オルファス語で arc fairy → erc booka。
 元来は他種族の目を避け、ひっそりと生きる種族だった。
しかし総ての種族が滅亡の危機に瀕した大破滅の際、例外的
に他の種族と行動を共にしていた僅かな個体のみが生存し、
以後、基本的に他種族の庇護を受けて生きるようになった。
 個体数自体が多くないため、実際見かけることは少ない。
繁殖力も寿命もヒトと大差無いが、馬鹿な上に好奇心が強い
個体が多いため、自ら墓穴を掘っていたずらに命を落として
しまうことが多いのも中々数が増えない一因であり、例外的
に理性的なブーカを常にハラハラさせている。
 某東○設定と違い、死んでも生き返らない。稀に「命」の
妖力で何回か死亡を無かったことに出来る個体は存在する。
 他種族の者と生活を共にする場合もあれば、数十から最大
で数百人単位の集落でまとまる場合もある。後者も、基本的
には他種族の領地に定住を許され、彼らに護られる形で存在
する場合が多い。
 集落は一般的に身を隠しやすい森や林の中、小さな個体が
多い場合は草原、花畑などでも見られる。本来は大樹をくり
抜いて住居としていたが、大破滅後はヒトのような家屋建築
を行い、町・村を形成する場合が増えている。稀にドワーフ
から採掘技術を援助されたり教わったりして、地下に集落を
形成する場合も見られる。
 極めて魔法的な種族で、総ての個体が何かしら魔法を行使
する能力を持つ。その可憐な外見により他種族に好かれ易い
以外にも、魔法によるアイテム作成などの実利をもたらす面
が他種族に保護される理由となる。
 一般的なブーカは−50〜50CPで作成される。
 「お祭り好き」「自信過剰」「おしゃべり」「喝采願望」
「ワカりやすい」「ボケ」「ツッコミ」などなど、ある程度
「テンプレ的」な不利な特徴を設定すれば、より「らしく」
作れるだろうと思われる。
 防具・衣類の値段・重さ・防護点は永久縮小レベルに応じ
(1:半分、2:四分の一)割り算する(小数点以下、四捨
五入)。受動防御は割る前の数値を基準に算出する。

マグラス・ブーカについて

 ブーカの中には、鳥の翼を持つ個体が稀に生まれる。
 オルファス語で wing fairy → magrath booka。
 彼らはブーカ部族をまとめる王・女王となる場合が多い。
 一般のブーカと比べて大きめで(それでも身長150cm
を超えることはない)、カリスマ性を備える。普段の性格は
外見通り無邪気で子供っぽい者が多いが、中には外見不相応
に落ち着いた大人っぽい者もいる。
 少女なのにBBA呼ばわりされる誰かさんみたいである。
 どちらの性格にせよ、他のブーカを守りたいという願いに
依って行動する場合が多い。そのため、ひ弱なのに自ら死地
に陥ってしまいがちな愚かなブーカ達を常に心配している。
 強大な魔力を持つ者が多く、稀に部族を率いずに旅に出て
冒険者として行動する場合は非常に優秀な仲間となる。その
場合「義務感レベル2/配下のブーカ族」は予め買い戻して
おく必要がある。
 一般的なマグラス・ブーカは100CP以上となる。

ブーカ族のネーミング

 ブーカ、マグラス・ブーカ問わず、名前は短く可愛らしい
響きのものが多い。二音節、長くて三音節に留めると、より
「らしい」名前となる。
 チルノとかwwwww
 姓は無く、生まれた場所・天候・季節・時間・状況などを
もとに作った抽象的な冠名を名乗ることが多い。

それっぽいネーミング例
霧の湖のチルノ
風の丘のペペ
太陽の草原のミミル
虹色のお花畑のドルチェ
星降る雪山のコンル
真夏の夜のティタ

 ちなみに最後のはダンジョンマスター兼メイド長になって
しまったマグラス・ブーカなわけだが(ぇ


ブーカ基本セット(−20CP)

永久縮小レベル2            (−20CP)
*)永久縮小はキャラ作成時点に限り買い戻せる。
瞬発/−4、最大でも12            (−17.5CP)
*)デフォルト最終値は(6/4=1.5、四捨五入で)2
体力/−2、最大でも14            (−12.5CP)
知力−1                 (−5CP)
敏捷、感覚+1              (10CP)
精神、魅力+2              (20CP)
減少HP/−30            (−15CP)
不老                   (15CP)
翼(羽根)による飛行           (27CP)
*)身長(cm)の二乗を超える高さまでの上昇高度制限。
  例:30cmなら900cm=9mまで。(−10%)
音楽能力レベル3              (3CP)
魔法の素質レベル1            (15CP)
はかなげ                  (5CP)
きまぐれ                 (−5CP)
好奇心レベル1              (−5CP)
朴訥                  (−10CP)
意思の弱さレベル3           (−24CP)
性格傾向/いたずら好き          (−1CP)

その他制限
 身体は最大12まで
 身長は最大150cmまで
その他特徴
 透明化、睡眠不要、命、オーラ感知、動物会話など様々な
妖力を取得可能(詳細未設定)。

マグラス・ブーカ基本セット(90CP)

永久縮小レベル1            (−10CP)
*)永久縮小はキャラ作成時点に限り買い戻せる。
瞬発/−4、最大でも12      (−17.5CP)
体力/−2、最大でも14      (−12.5CP)
敏捷、感覚、知力、精神、魅力+2     (50CP)
減少HP/−10             (−5CP)
不老                   (15CP)
翼(羽根)による飛行           (30CP)
音楽能力レベル5              (5CP)
魔法の素質レベル3            (35CP)
はかなげ                  (5CP)
カリスマレベル3             (15CP)
漠然とした義務感レベル3/ブーカ族全体 (−10CP)
義務感レベル2/配下のブーカ族     (−10CP)

その他制限
 身体は最大12まで
 身長は最大150cmまで
その他特徴
 透明化、睡眠不要、命、オーラ感知、動物会話など様々な
妖力を取得可能(詳細未設定)、一般的なブーカより高位で
幅広い妖力(たとえば高速飛行など)を範囲に入れる。

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続いちゃったレヴォラコント (前)┃Rv'Lct┃
チャンプ(−O−) * Revo Laconto TRPG * 02:10 * comments(0) * trackbacks(0)

続いちゃったレヴォラコント

最終回シナリオ、ネタバレ (前)┃Rv'Lct┃(次) アイグリスの種族設定#4
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 レヴォラコント、最終回を迎えて大団円!
 ・・・から、半年以上が経った、ある日。
 レヴォラコント、続いちゃいました。
 去る3月4日、真人さんが遊びに来て、新キャラ作成して、戦闘の説明
がてらゴブリン退治をやらせたのが一つ。もう一つは、3月12日、突発
でカノレたん&コペルさんとアキバのイエサブで行った、フルアドリブの
セッション。ストーリー的には、レナーディア動乱記とは別でしたけど、
アイグリス的世界観で行われたのは確かで、しかもアドリブセッションに
関しては、ほんのちょっとレナーディア動乱記と繋がりが(ぉ
 ・・・今月からエンジェルさんがオンラインでレヴォラコントTRPG
のGMとして活動開始されるそうで(マジで感服ッス)、ますます広がる
レヴォラコント、物凄く愉しみですね!
 ってなわけで、ここでは上記2セッションのダイジェストを残します。
前者はセッションってほどじゃないので、リプ風SSでお届けッ☆
 後者は、記憶を頼りに起こしたなんちゃってリプレイで行きます。実際
セッション語られた台詞も、結構混ざっているかも知れませんね。

補足:コロコロ・・・=判定のダイスを振る音。

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3月4日セッション(キャラ作成&戦闘テスト)

参加キャラクター:ロロット・デュッセル(プレイヤー:真人さん)

 可愛い子には旅をさせろ。
 否、可愛い「娘」には旅をさせろ。
 何処かで聞いたようなフレーズを家訓とする地方領主・デュッセル家に
生まれたロロットは、18歳になった日、家から放り出されるように修行
の旅に出た。
 普通は、年頃の名族の娘と言えば、そろそろ縁談のひとつでも持ちかけ
られる頃合いである。おまけに、ロロットの器量も、絶世の美女とまでは
行かないが、決して悪くはない。事実、これまでも幾度と無くそうした話
が持ち上がっていたのだが、彼女の両親によって悉く断られてきた。
 デュッセル家の者は男女問わず剣と盾で戦う技を磨き、18歳で冒険者
として旅立ち、数年間経験を積んだ後、親に認められるような実績を持ち
帰らねばならない慣わしとなっていたのだ。
 ロロットも幼少より戦闘訓練を受けて育ってきた。
 当然、名族として最低限の礼儀作法も叩き込まれてきたのだが、彼女は
知力「8」と病的なまでに記憶力が悪く、おまけに−15CP分という、
壊滅的なそそっかしさを持っていたため、名族としての生活は息苦しさを
感じるものだった。

ロロット:壊滅的って・・・酷いです・・・。

 事実だ。皿は割る、ダンスでコケる、それだけならまだ可愛いが、客人
を接待していた際に気がゆるんでオナラはするわ、それで慌ててテーブル
クロスを引っ張ってテーブルの上が大惨事になるわ、その上更にバランス
崩して部屋中ケンケンして回った挙句客人に覆いかさぶって、口付けまで
してしまうわ・・・君の父上の焦り様と来たら、なかったわい。

ロロット:記憶にないです。

 そりゃそうだ。作り話だからな。

ロロット:・・・!

 とにかく、−15CPと来たら、それくらいの破壊力なんだ。
 ・・・こほん。
 ともかく、そんなロロットも今は自由の旅の空。

ロロット:せめて、お家の恥にならないように頑張らなきゃね。

 ほう、もう充分恥かいてる気がするが、最低限、一族に対する義務感は
持ち合わせているようだな。

ロロット:−5CP分だから、相当あります。キリリリッ!

 こんな風にすぐ顔に出るのも彼女の特徴だ。−5CP「ワカりやすい」
だな。おまけに−5CP「正直」でもある。−5CP「気まぐれ」もある
から、自分の感情にも正直そうだ。

ロロット:最後のはちょっと解釈が違うような気がします。

 ・・・意外に知恵が回るな。そう、レヴォラコントでの「知力」とは、
あくまでも記憶力だ。理解力や思考力はPC依存。頭の回転は速いけど、
試験勉強となるとカラキシ、なんて人間も作ることが出来るのだ。

ロロット:で、冒険者となったわけですが。どうしましょう。

 そんな君に、15CPもはたいて買った「都合の良い偶然」だ。なんと
道中立ち寄った町で、ゴブリンの寝床が近くに出来たらしいという噂話を
耳にするぞ。

ロロット:・・・うん、冒険者の初仕事と言えばゴブリン退治ですねッ!

 お約束と言えばお約束。
 ・・・しかしこのとき、彼女は得物である剣以外には、間に合わせの盾
と簡単なハードレザーの鎧しか持っていなかった。ついうっかり、自分の
盾と鎧を家に置いてきてしまったのだ。
 既に旅立ってしまったため、今更取りには戻れない。

ロロット:ゴブリン一家くらい、きっとなんとかなりますよ!

 ・・・なんかこの娘、早苗っぽい・・・。
 ま、まぁ、とにかくだ。ゴブリン一家(と、決まったわけじゃない)の
寝床を・・・どう探すつもりだい?

ロロット:わからない、しらない、小麦粉か何かダ。

 あーあーあー、テスト戦闘なんだからとっとと進めるゾ。
 ・・・はいはい「都合のいい偶然」発動っと。これだから15CP特徴
ってのは威力高いんだよ。

ロロット:他にすることないので、剣と盾を「準備」して突入。

 つーわけで、道中はしょりました。
 ・・・そこは、大空洞の中。壁に掛けられた松明が燃え盛る中、思わず
耳をふさぎたくなるような咆哮がこだまする。
 人間の倍ほどある巨大なゴブリンかーちゃんが、産み落としたばかりの
小さな子ゴブリンの上に乗ってギシギシお楽しみ中だ。
 最低な描写に見えるが、アイグリスにおけるゴブリンってのは、こんな
風に子孫を増やす種族なのだから仕方が無い。
 大抵の子ゴブリンは、ゴブリンかーちゃんの重量に耐え切れず、行為の
最中に命を落とす。雌や、運良く生き延びられた子ゴブリンが、成長して
ゴブリンかーちゃんを守る。 
 ・・・そう、今、大空洞に入ったばかりのロロットを、そんなゴブリン
が3体、一斉に襲い掛かる!

ロロット:不意打ち?

 ロロットは「戦闘即応」を持っているから、不意打ちは喰らわないよ。
ただ、先制攻撃くらいはされるかな。防御判定は行って良し。

ロロット:「うけ」て・・・「とめ」た!最後は「よけ」られない。

 ダメージ・・・3点・・・うは、ハードレザー通らねぇよw
 期待値でもダメージが入らないのか、さすがゴブリンだな。

ロロット:では、こちらもいきますよー!

 ちゃんちゃんばらばら。
 こうしてロロットはGMがときどき出す期待値以上の出目で痛手を負い
ながらも、どうにかゴブリン3体を葬り去った。

ロロット:はぁ・・・はぁ・・・「我慢強さ」無くても、何とかなった!

 そう、この娘ったら、戦士系なのに我慢強さを持っていないのだ。でも
気まぐれでそそっかしくてワカりやすい娘って考えると、確かに我慢強さ
なんて特徴は「似合わない」ように思える。
 だから、戦闘即応でカバー、将来的には重装備による受動防御の増強で
凌いでいくスタイルなのだろう。
 ともかく、こうしてゴブリンかーちゃんを守るゴブリンは倒れた。
 ・・・そのとき。
 ぐしゃっ、と、鈍い音が響く。
 ゴブリンかーちゃんの重量に耐え切れず、子ゴブリンが潰れた音。
 そして、よーやくこちらに気付いたゴブリンかーちゃんが、重すぎる腰
を上げる。壁に立てかけてあったモール(破砕槌)を掴み、吼える。
 んぎゃおおおおおお〜。

ロロット:今度のは手強そうですね。

 しかし、全くそういうことはなかったのだった。所詮ゴブリンだ。

ロロット:当たらなければ、どうということはない!

 そう、いくら振り回しても、当たらないのだ。
 このままゴブリンかーちゃんもご臨終かと思われた、との時。
 ゴブリンかーちゃんが苦しみに喘ぎ、全身を震わせた。

ロロット:ん?もしかして、もう終わり?

 まだだ!まだ終わらんよ!
 ・・・ゴブリンかーちゃんは倒れると、耳をつんざくような悲鳴を上げ
ながら、のたうちまわった。
 そして。
 その下腹部から、もぞもぞと何かが這い出してきた。
 ・・・出産である。
 ゴブリンの繁殖周期は異様に短いのだ。
 1体の子ゴブリンが、ゆっくりと這い出してきた。

ロロット:でも、所詮子ゴブリン、これ以上何もできないですよね?

 甘いな。
 ・・・子ゴブリンは地に横たわるゴブリンかーちゃんを見ると、激しい
怒声をあげ・・・跳ね上がってゴブリンかーちゃんの喉笛に噛み付いた!
 断末魔。
 ゴブリンかーちゃんは、倒れた。
 その刹那ッ!
 子ゴブリンの身体が左右に大きく揺れ・・・成長していく!

ロロット:あの〜、この間に攻撃とか出来ないんですかぁ〜?

 お約束シーンだ、そんな無謀なことをしたらGM泣くぞ?w
 ・・・そして子ゴブリンは、人間サイズにまで達した。
 そう。
 ゴブリン・キングの誕生である。
 ゴブリンの生殖は、母ゴブリンと子ゴブリンの絶え間ない闘争によって
営まれる。ほとんどの場合、母ゴブリンは子ゴブリンを屈服させ、子種を
奪い取る。
 しかし稀に、母ゴブリンに打ち克つ子ゴブリンがいる。
 そうしたゴブリンは、母ゴブリンが作る「一家」を遥かに超える規模の
「王国」を作り上げる、精力絶倫のゴブリン・キングとなるのだ。
 今回、既に弱っていた母ゴブリンを倒すことで、ゴブリン・キング誕生
が成った。つまり、ゴブリン・キングは産まれた状態での突然変異種では
なく、母ゴブリンを殺す行為そのものから生まれるのだ。
 ゴブリンが魔法的な種族であることを証明する現象だ。

ロロット:あのー、このゴブリン、なんか睨んで来てるんですが・・・。

 そりゃそーだ。
 ゴブリン・キングは精力絶倫。種族を問わず、子種を仕込みたがるもの
だからな。そう、君はこのゴブリン・キング最初の嫁に選ばれたのだよ。

ロロット:だが断る!

 当然、向こうもそう簡単に行かないと解っている。こう言っちゃあナン
だが、奴は君より知力が高いぞ。

ロロット:はぅぅ〜。

 ・・・こうして、最後の戦いが幕を開いた。ゴブリン・キングは倒れた
ゴブリンの武器を手に向かってくる。
 その強さは、最も弱い個体でも並みの戦士と同等程度だ。
 ロロットが「並みの戦士」であるかどうかを証明するときが来た。
 ・・・はずだったが。

ロロット:あれ?意外と弱いです。

 ・・・しまったぁぁぁぁぁ!
 このゴブリン・キング、粗悪な曲刀以外、ロクな武器も防具も持っちゃ
いねぇ!装備ゼロでどう勝てと仰るのですかダディアナザァーン!

ロロット:・・・はぁ、はぁ、倒しました・・・よ。

 と、いうわけで、結局初めての冒険で単身ゴブリンの寝床を壊滅させて
しまったのでした。

ロロット:でも、無傷というわけには行きませんでしたね。

 既にHPは0を切っている。気絶判定に成功していなければ、破滅して
いたのは彼女の方だったのかも知れない。さすが「運勢13」である。

ロロット:って、それは戦闘そのものとは関係ないですー。

 そうだったな。

ロロット:あぁ・・・無事に町まで戻れるのかしら。

 大丈夫。
 そのための「運勢13」なのだから。帰りの水も食料も足りてないが、
なんとかなるだろう。

ロロット:・・・ッ!

 そういうわけで、ロロットはじめての冒険でした♪

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3月12日セッション

 突発セッション。事前準備ゼロの完全アドリブ。
 果たしてGMは生き延びられるのか。
 プレイヤーには、ガープス・ベーシックの裏に書いてあるキャラクター
を使って貰いました。なので、判定に使ったルール体系はレヴォラコント
でなく純正ガープスです。
 とりあえず、ルナルの友野GMに土下座ですね。

参加キャラクター
コーウェン・ベアクロー (コペルさん)
エフェメラ・クルツ・・・もどき (カルーアさん)

GM(以下G):それでは、自己紹介をどうぞ。
エフェメラ・クルツ(以下エ):わらわは・・・。
G:ちょっと待てー!それ何処のナスターシャだ!?
エ:だってキャラシートに「言葉遣いが乱暴」って・・・。
G:うぐぅ。
エ:わらわはエフェメラぞよ。エフィと呼ばれておる。物語を紡ぐ神様、
  シャストアさまの神官・・・だが、この世界にはそんな宗教など存在
  しておらぬゆえ、ただの吟遊詩人と言ったところぢゃ。
G:あぁん、エフィちゃんを返せ〜。
コーウェン・ベアクロー(以下コ):それでは、俺の番だ。
G:よろしく!
コ:俺はコーウェン。直情型の剣士と言ったところだな。だが、少し武器
  が頼りない。その分、防具は信頼出来るぞ。前線は俺に任せろ。
G:おお・・・TRPG初参加とは思えないくらい堂々としている。で、
  二人はどういった関係なのかな。ちょっと考えてみて。
(考えている間、導入を素早く思いつかねば!必死ッ!超必死ッ!)
エ:冒険仲間で、幾度と無く共に仕事をしているって感じ?
コ:それでいい。
G:早ッ!え、えーと、だなぁ。このセッションは、準備シナリオが無い
  完全アドリブで進行することを先に断っておきます。つーわけでだ。
  ごそごそ・・・と。
(GM、紙に地図を書き始める。これも時間稼ぎの小技だ)
コ:紙・・・って、これお菓子包みの包装紙の裏だ。
G:さて、書きながらで失礼するが、ちょっと位置関係の説明をするぞ。
  東(紙の右側)の方に都城ナビーユ。西の方にマフティー村。両者を
  エリン街道が繋いでいる。
(マフティー・ナビーユ・エリン・・・閃光のハサウェイですねw)
G:マフティー村は、ラーの海に注ぐカイラム河に面している。主に漁業
  で生計を立てている村だ。
(ラーカイラムwwwと、くりゃぁ・・・)
G:河の向こう岸から少し離れたところにベルの森があり、その中には、
  エルフ族が住むロンドの集落がある。
(逆シャアwwwネーミング思いつかないときはネタをパクれッ!)
G:ベルの森の北部、カイラム河と接する場所に巨山ペーネロペー、その
  裾野から遠く東、都城ナビーユの北側にまで、クスイー砂漠が放射状
  に位置している。
(ペーネロペーvsクスイーガンダムっとw)
エ:それで、わらわたちは何処に居るのぢゃ。
G:都城ナビーユから、エリン街道を西へ、マフティー村へ向かっている
  途中だ。大体3日間の旅となる。
コ:旅はいいものだな。
G:実は近頃、マフティー村で人攫いが頻発しているとのことだ。それで
  困り果てた村人が都城ナビーユの冒険者ギルドに依頼を出した。だが
  依頼金がしょぼくて、結局2人分しか雇えなかった。
コ:その2人が、俺たちってわけだな。
G:理解が速くて助かる。そういうわけで、暫し旅路を楽しんだ後、村の
  入り口にたどりつくよ。
G(門番):何者だ!
エ:もう既に話は通っているはず。かくかくしかじか。こういう者ぞよ。
G:印象判定ロールっと・・・む、「良い」か。
G(門番):これは失礼しました。夜分遅くのご到着、お疲れでしょう。
コ:宿はあるか?
G:人口2百人程度の村ゆえ、粗末だが、あるよ。泊まる?
エ:いや、ひとまず依頼主の話を聞きに行くぞな。
G:う〜ん、門番の印象ロールは「良い」だったからぁ。
G(門番):それでは、こちらへ。
G:二人は村長の家に案内されるよ。
G(村長):ふがふが、よくぞいらした。
コ:じーさんですか。
エ:それでは、知っていることを教えるのぢゃ。
G:なんて尊大な。じーさんの印象判定・・・って、エフィもどきは美人
  なんだよな。ボーナス加えて・・・出たよ、「最高」だw
コ:なるべく支援しようとしますね。
G:おお・・・なんと美しい・・・死んだばーさんの若い頃にそっくり。
エ:そっちかい!
G(村長):ふがふが、知ってることは全部話しますだ・・・。
G:ってわけで、あらいざらい話すよ。何がききたい?
エ:誘拐された者の特徴、犯人に対する心当たり・・・ぢゃな。
G:誘拐されたのはみな子供で、12歳以下、性別問わずとのことだな。
  犯人に対する心当たりは全くないそうだ。
コ:なんと、子供ばかりが・・・神隠しだろうか。
エ:他には何も知らないのか?最近起きたおかしな出来事など。
G(村長):ふが・・・特には・・・ああ、近頃、ロンドの集落のエルフ
  が斥候を増やして、あちこち嗅ぎ回っていたのぅ。もしかして、何か
  知っているのかも知れぬのぅ。
コ:村と集落とはどのような関係なんだい?
G:友好関係とのことだよ。ときどきエルフが村に援助物質を与えたり。
  というか、一方的にエルフが人間を援助している感じ。
エ:そちらへ向かってみよう。何か便宜を計ってもらえないものかのぅ。
G(村長):ふがが・・・では、招待状をしたためよう。
G:そういうわけで、招待状を貰い、一晩泊まった、と。
コ:だな。
エ:朝寝坊〜。
G:そういえばエフィはそうだったな。さて、昼過ぎになって、ようやく
  出発だ。河を少し北へさかのぼって、歩いて渡れる場所にたどりつく
  わけだが・・・感覚判定。
エ:成功。
コ:おお、5成功。
G:ナヌ。素晴らしい出目だ。じゃあ、渡る前に、こちら岸の少し離れた
  木の下、そこにある茂みのあたりでガサゴソと音がしたような。
コ:直情だからな。何も考えず見に行く!
G:・・・もぬけのからだが・・・また感覚判定してもらおう。
コ:これも成功だ。
G:なら、足跡を見つける。
エ:それが何の足跡なのか解るかの?
G:う〜ん。
コ:技能@動植物知識ならどうだ。
G:それはちょっと厳しいな。ペナルティを与えよう。
コ:それでも成功。
G:むむっ。どう見てもゴブリンの足跡です、本当にry
コ:後を追えるか?
G:技能@追跡なり探索なりは持っているか?
コ:無いなぁ。
エ:こちらも。
G:なら、ペナルティを与える。
コ:ダメだった。
エ:こちらもぢゃ。
G:なら、足跡は途中で消えた。
エ:仕方ない、予定通り集落へ向かうかのぅ。
G:二人は森へ分け入って行く。はい、感覚判定。
コ:成功したよ。
G:多くの弓が、君たちを狙っていることに気が付いた。
エ:ああ、お約束ぢゃのぅ。エルフの森に入ったら弓に囲まれる。
G(エルフ):何者だ。
エ:招待状を見せるぞ。
G:なら、君たちは集落に通される。
エ:長は何処ぢゃ。
G:招待状の効果覿面、集落の長のところに連れていかれる。
コ:おお、さすが印象「最高」で書かれた文面だな。
G:長は女性だ。上位エルフ特有の輝くような美しさで登場。
G(長):我々はあなたがたを歓迎致します。
エ:村で起きている誘拐事件について何か知っていることは無いかの。
G(長):我らも何とかしたいと思い、斥候を増やして調査中なのです。
  こちらで掴んだこともありますが、下手に不安を煽るよりは、事態を
  収めてから伝えた方が良いと思い、村の方々には伝えていません。
エ:ゴブリンじゃな?
G(長):どうしてそれを。
コ:道中で、ゴブリンの足跡を見た。
G(長):そうですか・・・現段階では、ゴブリンが巨山ペーネロペーに
  住み着いたこと、彼らが村の近くにまで足を伸ばしてなにやら不穏な
  動きを見せていること以上のことは我らも解りません。果たして誘拐
  も彼らがやっているのか・・・だとしたら、恐ろしいことです。
エ:うむ。ゴブリン一家なら取るにたらぬが、人間を攫うとなると、王国
  が立ち上がっている可能性があるな。人攫いはゴブリン・キング誕生
  が成った証ぢゃ。少なくとも数百、下手をすると数千単位の王国が、
  産まれているやもしれぬ。そうなると、この一帯は危険ぢゃ。
G(長):ともあれ、もう日も暮れました。今宵はごゆるりとこちらで。
コ:かたじけない。
G:そういうわけで、一晩この集落で明かすことになったね。では、朝。
コ:こんなとき、何かが起きるのがお約束だよな。
G:\アリだー!/
コ:やっぱり・・・って、ロマサガ2ですか。
G:嘘、嘘です、違いますよ。
エ:だと思ったわ。
G:\リミナシアが攫われたー!/
エ:ぶぅっっっッ!
(説明しよう!リミナシアとは、エフィのプレイヤーが以前使っていた、
 奴隷階級のエルフ娘なのだ!彼女は小さく可愛らしい狼に変身する能力
 を使ったら更にミニマムなモフモフなのだ!)
G:そういうわけで、奴隷エルフが一人攫われたので、集落から捜索隊が
  出るよ。
エ:わらわは・・・。
G:朝寝坊。
エ:起きる!意思判定〜ダメだ。
G:昼まで寝てなさい。
コ:俺は何も考えず、剣を取って捜索隊に加わる。
G:OK。君は集落を飛び出して・・・エルフ達と共に、一隊のゴブリン
  を発見、北へ北へと彼らを追っていく。しかし、感覚が鋭敏なエルフ
  ともあろう者が、ゴブリンどもを見失ってしまう!
コ:ちっ、だが俺は更に北へ向かう!
G:だが、所詮失ったのは奴隷、捜索隊は早々と切り上げるようだぞ。
コ:う、一人で見失った敵を探すというのも無理な話。俺も戻ろうか。
G:じゃあ、集落戻った頃にはエフィもどきも起きてていいよ。
コ:あらためて、追跡隊に志願する。
エ:わらわもついていくぞよ。
G:当然了承される。エルフは2人一組の斥候を2組出すよ。
コ:俺たちは河を上流へ、北へ北へとさかのぼっていく。
G:じゃあ、エルフたちは途中で東西に別れるよ。手分けだ。
エ:構わぬ。わらわは、あの山が怪しいと思う。
G:なら、どんどん河をさかのぼっていくわけだね。それでは、最初草地
  だった河岸は段々砂地となり、川幅が狭まり、岩地へと変化するね。
  気がついたら、両側を切り立った崖で挟まれた急流沿いを僅かな足場
  を頼りにゆっくり進んでいる。
エ:なんだか悪い予感がするぞな。
G:うむ。感覚判定だ。
コ:成功だ!
G:崖の上から、2体のゴブリン斥候が襲い掛かって来た!だが、事前に
  気付いているから、不意打ちじゃないな。イニシアチブ!
コ:取った!攻撃!
エ:わらわも、マハノチマントを翻して戦うぞよ。フェンシングの妙技を
  味わうが良いわ。
G:ひぃぃ、所詮ゴブリン2体なんて敵じゃありませーん!無念。ハマは
  不意打ちだからやられた。でなければ・・・か。
コ:何の話だ。
G:ギャムリーング!・・・と、それはともかく、斥候2体を倒したな。
エ:敵の本拠地は近いということか。
G:その通り、少し先へ行くと、そこに巨山ペーネロペーが座っている。
  そして、山の中腹には、大きな穴が見えるぞ。
エ:いかにも、だな。
G:近寄っていくと、その穴の入り口には6体のゴブリンが守っている。
コ:ちょっと多いな。気付かれずに入る方法は無いものか。
エ:では、呪文「作音」を使おう。明後日の方向に大きな音を立てて敵を
  おびき出す。
G:なるほど、いい作戦だ。
エ:・・・成功!ちゅどーん。
G:コロコロ・・・おお、5体のゴブリンが釣られたぞ。
G(ゴブ):ぎゃぎゃぴー!なにごとだ!そっちだ!いくぞおらー!
コ:残り1体か。
G:突撃するのか?
コ:いや、それでも気付かれたくない。技能@忍びを使ってにじりよる。
G:げぇっ。ぅぅぅ、こちらは感知に失敗した・・・。
コ:バックスタッブ。
G:ざしゅ。ゴブリンは暗殺されました。
エ:やるのぅ。では、入るとするかの。
G:穴は、横幅は10人が通れるくらい。天井は5メートルはある。
エ:むぅ・・・ゴブリンの穴にしては、いささか大仰すぎないかの?
コ:確かに、ゴブリンはこんな穴を掘らないな。天然か?
G:で、どんな風に入っていくの?
コ:真ん中を歩いてくぞ。
G:なんと勇気のあるというべきか、無謀というべきか。
コ:何も考えていないのが実情だ。
エ:仕方ない、ついていくぞな。
G:では、特にエンカウンターもなく、二股の分岐に出た。右側は、少し
  登り勾配。左側は、少し降り勾配だ。
エ:聞き耳を立てる。
G:成功したな?じゃあ、右側は、かすかにだが、何かしらの喧騒が聞こ
  えてくる。本当に、かすかだが。
コ:風はどっちから吹いている?
G:左、降りの方から、右、登りの方へ吹き上げているぞ。
コ:左だ。
エ:うむ。左ぢゃな。左へ行くぞ。
G:ほぅ・・・なら、左への通路は段々細くなって、2人が横並びで通る
  ことが出来るくらいにまで狭まる。天井も低くなる。気がついたら、
  両側は石でなく土だ。
コ:どんどん進む。
G:数時間・・・数時間・・・数時間・・・長い・・・な。
コ:気にせず進む。
エ:コーウェン・・・・。
コ:とにかく進む。
G:なら、段々温度が上がってくることに気付く。明らかに暑い。
コ:それでも進む。
エ:コーウェン、いい加減・・・。
コ:ガンガン進む。
G:ふと、前方の視界が開ける。熱風が吹き付けてくるが・・・?
コ:先には何がある?
G:大きな開けたスペース、道の先は降り階段、階段の先には岩肌、その
  すぐ側に溶岩の湖がある!
エ:行き止まりか。
G:いや、溶岩の湖の淵、岩肌を伝って行った向こうに、もう一つ、登る
  階段が見えるぞ。
コ:それだ。
エ:なんという猪突猛進ぢゃ。
G:では、岩肌を、溶岩湖に落ちないよう身長に歩いていく。途中、溶岩
  が激しく沸騰して、二人に襲い掛かる!
コ:「よけ」に成功。
エ:こちらもぢゃ。
G:ちっ・・・しょうがない。では、階段にたどりついた。
コ:のぼる。
エ:はやいとこ、こんな暑い場所から離れなくては。
G:階段は、岩肌に突き刺さり、その先は再びトンネル。道は、どんどん
  登って行っている。先ほどの降りと同様、少し狭い通路だ。
コ:まだまだ進む。
G:そうしているうちに、先の方から喧騒の音が。
コ:やっぱり進む。
G:道の先に広い空間が開けているのがわかる。
コ:覗き見ることは可能?
G:大広間だ。数十のゴブリンが酒盛りをしている。道のすぐ側に高台が
  設けられている。こちらの姿は高台に隠れるような感じで、大広間に
  居るゴブリンは勿論、高台の上の玉座に座る彼にも見られていない。
エ:やはり・・・。
G:うむ。ゴブリン・キングだ。無限に酒の湧き出る魔法のマグカップを
  片手にゲラゲラ笑っている。その傍らを2体のホブリンが固める。
エ:ヒトとゴブリンとのおぞましきハーフか。
G:ホブリンは完全武装だ。油断なく周りを見回しているが、高台の下に
  居るコーウェンとエフィには気付かない。高台の側の通路は、溶岩湖
  に至る抜け道、滅多に使われないのだろう、注意が向く事も無いか。
エ:大広間は他にどんな特徴がある?
コ:忍びながら、安全を確保出来る範囲で見回れるだけ見回ってみる。
G:こちらの対角線に、大きな入り口の穴が空いている。どう考えても、
  先ほどの分岐で右に曲がった場合はここに出るって感じだな。そして
  こちらの穴と向こうの穴を直線で結び、中心点から直角に線を引いた
  先の壁に、もう一つの穴が。そちらは登り階段になっているのが観察
  出来る。後は、ゴブリン宴会とゴブリン王が無限に酒喰らっている、
  そんな状態だな。延々と続いている。
コ:さてどうするか・・・。
(ここで、かなり長考に入りました)
エ:では、こうしよう。向こうの、登り階段の穴に、10歳前後の子供の
  幻覚を魔法で作る。呪文「完全幻覚」を使おう。
G:ほう。
エ:作ったよ。子供の幻覚は階段を降りてくる。
G:コロコロ・・・キングが気付いた。ホブリンになにやら指示を出すと
  ホブリンは2体とも子供の方に向かうよ。子供を捕まえると、階段を
  登っていった。
エ:よし、成功ぢゃ。
コ:今、キングは一人か?
G:そうなるなぁ。
コ:忍び。成功。
G:コロコロ・・・げ、気付けない。
コ:バックスタッブ。
G:呆気なく散ったよ、キング・・・したら、大広間の数十体のゴブリン
  が一斉にこちらを向き・・・。
コ:首を掲げて誇示する。
G:一斉に逃げ出す。ゴブリン王国は、キング無しでは存続し得ない。
エ:よくやった!では、階段を登っていくとするかの。
コ:どんどん行こう!
G:では、階段は途中で90度の曲がり角にさしかかる。で、上から何か
  物音が近付いてくる。
エ:先ほどのホブリンぢゃろ。
コ:そのまま進む。
G:って、不意打ちとか待ち伏せとかしないのかい。では、出会い頭に、
  こんにちは。ホブリン、最初はなんとなくしょんぼりしていた表情を
  していたが、こちらを確認次第目をひん剥いて向かってくるよ。
コ:迎え撃つ。
G:さぁ、戦闘だ!ちゃんちゃんばらばら。
(完全武装のホブリンは意外と強くて、苦戦を強いられたが、最終的には
 倒される運命なのだった。やっぱ100CPは英雄候補生なだけある)
コ:さぁ、どんどん進もう。
G:大きな扉がある。両開きだ。少しだけ開いている。
コ:覗き込む。
G:・・・すると、だなぁ(にやり)。妙齢のご婦人が、男の子に乗って
  全裸でギシギシよろしくやっているのだよ。
エ:やはり、こういう展開なのか。
(3月4日の内容がフラッシュバックして、こうなっちゃいました)
コ:ぅ・・・手ぇ出し辛い・・・他には?
G:ベッドの周りに、十数人の子供達が座っていて、見守っている。その
  中に、可愛らしいエルフの娘も居る。
エ:ああっ、リミたん!わらわのリミたん!むしろわらわがリミたん!
G:ふはははははは。
コ:ぅ・・・突入したくないが(どういう意味だ)、突入!
G:ばぁん!と、門を開けると、ご婦人は急いでシーツを身に纏う。突然
  の出来事に呆然とこちらを見ているよ。
コ:子供達を連れ戻しに来たぁ!
G(子供A):待って!お姉さまは悪い人じゃないよ!
G(子供B):お姉さまを傷付けないで!
G(子供C):ボクたちは村になんか戻りたくない!
エ:なんということぢゃ。
コ:ぅ・・・く・・・く・・・えええええ〜?
G(正気に返ったご婦人):な、何者ですか・・・?
コ:いやだから、子供達を・・・だなぁ・・・。
G(リミたん):ここの子供達はみんな村で酷い目に遭って来たわふぅ。
  リミたんも集落では奴隷、酷すぎる生活だったわふぅ〜。お姉さまが
  助けてくれたおかげで、初めてこの世界にも幸せっていうのがあるの
  だって知ったわふぅ。お願いだから、連れ帰らないで欲しいわふぅ!
エ:ああ、リミたん、なんて不憫な・・・。
G(子供D):ここに居れば、酷い目に遭わないで済むのよ。食べ物も、
  たくさん貰えるの。それに、お姉さまがとっても優しくしてくれる。
  もう、あんな地獄みたいな生活に戻りたくないわ。
コ:う、俺、何だかわけがわからなくなってきたぞ。
エ:炉利ショタ趣味のダンジョンマスター・・・ぞな。
G(ご婦人@ダンマス):いかにも、私はダンジョンマスター。ゴブリン
  を操る程度の能力しか無い、力無きダンジョンマスター。ご安心を、
  私は人間に危害を与えるつもりはありません。ただ・・・この子達は
  村で家畜同然の扱いを受けてきた子供達。何としても、助けなければ
  ならないと思って、連れて来たのです。
エ:そうか・・・ぢゃが、だとしたら、この痴態はなんぢゃ?
G(ダンマス):あら・・・年若き少年少女の艶のある肢体はこの世の中
  で並ぶものの無い極上の美ですわ。そう思いませんこと?このような
  愛らしい者達、愛でなくて如何するのでしょう?否、彼らを愛でる、
  それは天の理(ことわり)にも比せられる当然の営みですわ。
エ:ダメだこやつ、なんとかしないと・・・。
コ:熱く炉利ショタの道を説かれたよ・・・。
G(子供E):ボクたち、お姉さまに抱かれるの嫌じゃないよ!こんな、
  優しい、素晴らしいことがあったなんて!
G(リミたん):お姉さまは、本当に凄いわふぅ。お姉さまに抱かれると
  最高に心地良いわふぅ。こんな幸せがあったなんて・・・わふぅ〜。
G(ダンマス):このように、彼らも嫌がっておりません。そこに一体、
  何の問題があるのでしょうか?どうしても連れ去ると言うのであれば
  私にあなた方を止める力はありません。ですが、村で虐待される生活
  を再び彼らに強いるのは、如何なものでしょう?
エ:むぅ・・・村では、こんなこときいてなかったぞよ・・・。
コ:そりゃあ、虐待している事実なんて言わないだろう。しかし、彼女の
  言っていることが正しかったら、村は何故子供達を連れ戻そうと依頼
  したんだろう?
エ:労働力の確保・・・ぢゃろうな。あくまでも彼女を信じるなら。
コ:だが、にわかには・・・。
G:ちょっとコーウェン君。君は「子供に優しい」んだったね。
コ:そうだが?
G:子供は、必死に君に懇願しているのだ。連れて行って欲しく無いと。
コ:ぅ・・・だが、果たして村に連れ帰すことと、ダンジョンマスターの
  元に戻すのと、どちらがより子供に優しいんだろう・・・。
エ:わらわにも、それは判断がつかぬ・・・。
G(子供F):おねがい!私達を!
G(子供G):ボクたちを!
G(子供H):連れ帰らないで!
G(リミたん):おねがいわふぅ〜!もうあんな地獄のような生活なんて
  嫌わふぅ!お姉さまと一緒に生きるわふぅ〜〜〜ぅわぁぁぁぁん!
コ:う・・・こ・・・これは・・・連れ帰れない!
エ:無理ぢゃな〜。
コ:解った、ダンジョンマスターよ。俺らはこれで帰る。ゴブリンキング
  を殺したこと、許してくれよ。
G(ダンマス):静かに、ここで生活を営ませて下されば充分ですわ。
エ:ぢゃが、わらわたちが連れ帰らずとも、連れて帰ろうとする輩が他に
  数多く居るぞ。じきに、ここも見つかるぢゃろう。そうなったら一体
  どうするつもりぢゃ?
G(ダンマス):私は、透明化の呪文が使えます。持てる力を尽くして、
  子供達を救いますわ。彼らを連れてきたときのように。
コ:って、誘拐の実行犯はあんたかい!
エ:ゴブリンどもは何をしておったのか?
G(ダンマス):陽動ですわ。
コ:道理で、ゴブリンが人に気付かれず村に入るなど厳しいと思ったら。
エ:・・・そういえば、ここの入り口は馬鹿に大きかったが、天然か?
G(ダンマス):いえ・・・将来的にはドラゴンを飼おうと思って。
エ:ズコー。
G(ダンマス):ダンジョンマスターたるもの、勇壮なダンジョンの構築
  はライフワークですわ、ふふっ。
コ:さて・・・ひとまず、用は無くなったな。帰るか。
エ:そうぢゃな。邪魔をした。子供達を大事にな。
G(ダンマス):・・・ありがとう。ごきげんよう。
G:ってなわけで、ダンジョンから出るんだな?
コ:それしかないな。
G:じゃあ、ダンジョンの入り口で、だなぁ・・・。
エ:まさか・・・。
G:別れたエルフ捜索隊の面々とバッタリw
G(エルフ):何があったか説明して貰いたい。
エ:うわぁ、どう言うべきか・・・。
コ:俺は「正直」なのでな。もう、洗いざらい。
G:うわぁぁぁw
G(エルフ):なんという愚かな・・・ええい、我らは突入するぞ。
コ:俺たちは、村に戻って報告・・・くらいしか出来ないな。
エ:うむ・・・。
G:え、ついていかないんだ。あ、そう・・・。
コ:む、なんかGMの口調が気になるが・・・。
G:・・・ふむ。特になにもないなら、はい、村に戻った。
エ:この際だ、見たままのことを報告しよう。
G:集落の長は「ともかく、捜索隊の帰還を待ちましょう」と言うね。
  それから数日後、集落に戻ってくる捜索隊の姿が。
コ:戻ってきたか。
G:良く見ると、彼らは一人の小さなエルフ娘を連れている。
エ:ああ・・・リミたん・・・。
G:うむ、リミたんと解るくらいに接近した。リミたんは大人しくエルフ
  の後をついてきているな。
エ:奴隷だから、逆らえないわふぅ。
G:って、乗り移ってるぞw
エ:しまったw
G:しかし・・・だ。集落と目と鼻の先にまで来た、そのとき。
コ:まさか。
G:リミたんが、突如として身を翻して、逃げ出した!
コ:拘束してなかったのか。
エ:エルフ奴隷は成体エルフに従うもの、それが当たり前ぢゃからな。
G:急いでリミナシアを追いかけるエルフ捜索隊。
コ:そりゃそーだ。
G:所詮子供の足、大人から逃げ切れるものかーーーあわや捕まる寸前、
  その瞬間!
エ:・・・逃げ切れるわふぅ!
G:リミナシアが「獣化」した!小さな、すばしっこい狼となって、瞬時
  に彼方まで逃げ去って行った・・・!
エ:もう、こんなところには居られないわふぅ!
G:エルフ達は、リミナシアに向けて矢を放つ!だが、彼女の素早さが、
  エルフ達の射撃能力を上回った!
コ:って、撃つのかよ。本当に、奴隷だったんだな・・・。
G:そう。これが。リミナシア、旅立ちの朝である・・・!
エ:って、こんな旅立ちだったわふぅかぁぁぁぁ〜!?
G:だから乗り移ってるってw
エ:ハッw
G:うん、レヴォラコント本編に繋がる話となっちゃいましたねw
コ:それで、捜索隊の報告は?
G:捜索隊によると、彼らが突入してダンジョンマスターに矢を浴びせた
  瞬間、子供達はみな自殺したそうだ。リミナシアだけが放心状態で、
  成人エルフの命令に従い付いて来たそうだ。その間、ダンマスは姿を
  消した。恐らく魔法だろうとのこと。今後も警戒を怠るべきでない、
  という風に報告は締めくくられた。
エ:自殺する勇気が無かった・・・のか?いや・・・何かがおかしいぞ。
コ:うん、俺も腑に落ちない。GM、もう1度ダンジョンへ向かうぞ?
G:了解した。それでは、ダンジョンまで長距離を歩いて・・・と。
エ:まっすぐダンジョンマスターの部屋へ行く。
G:ドアは開けっ放しで、ムッとするような腐臭がしてくる。
コ:ぅ・・・それでも入る。
G:明らかに、交戦した跡が、そこにあった。子供達の死体にはそれぞれ
  矢が刺さっていたり、致命傷となる斬り傷があったりした。ベッドの
  上に大きく手を広げた状態で、心臓に矢を受けた男の子がいた。部屋
  の中は血の海だ。壁に無数の矢が刺さっている。
コ:なんとむごい・・・初めて参加したセッションでコレかよ・・・。
(すみません、俺もこんなことするつもりは・・・なんでこうなったw)
エ:察するに、子供達はダンジョンマスターを庇ったんだろうな。エルフ
  が突然押し入って、ダンジョンマスターを攻撃して・・・。
コ:子供達の抵抗が激しく、殺さざるを得なかったと。エルフといえど、
  全てが知性にあふれる高尚な種族というわけではないんだな。
エ:こんな状況では、一人一人に透明化の呪文を掛ける余裕がなかったの
  ぢゃろう。自分一人透明化して逃げるのに精一杯か。で、エルフ達は
  あてずっぽうに矢を放ち、それが無数に壁に刺さっているこの矢か。
G:ダンジョンマスターの死体は、見当たらないよ。
コ:逃げられたか。いや、どうかな・・・これだけじゃ解らないな。
G:・・・そんなところで、今回のセッションはお開きです。リミナシア
  は逃走した後、果たしてダンジョンマスターに接触出来たのか、彼女
  がレナーディアで語った「戦士のお姉さま」と同一人物なのか、その
  辺は不明だ。そもそもダンジョンマスターは生き延びられたか?様々
  な謎を残しつつも、ひとまず、物語の区切りとなりました。本日は、
  本当に乙彼様でした!台本無し、完全アドリブでここまで来られたと
  言うのは、俺も驚いていますw
コ:初セッションとしてはちょっと重たかったけど、乙でした〜。
エ:乙わふぅ〜。
G:って、乗り移ってるよ!
エ:しまったッ!

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 ・・・以上、両セッションに少し創作を加えたものをお届けッ☆
 さてさて、エンジェルさんのセッションが楽しみになって来ましたよ。
果たして彼は、アイグリスの大地でどんな物語を紡ぐのだろうか。
 いや、正確には、彼とプレイヤーたち・・・か。
 俺のキャラ、トカゲ人間「ラケルタ」の「“通常の3倍速い”シャゲ」
も、果たしてどうなるかなっと。あーあ、酷いネーミングだことw

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最終回シナリオ、ネタバレ (前)┃Rv'Lct┃(次) アイグリスの種族設定#4
チャンプ(−O−) * Revo Laconto TRPG * 00:57 * comments(3) * -

最終回シナリオ、ネタバレ

SessionDigest#8(10/04/08)(前)┃Rv'Lct┃(次)続いちゃったレヴォラコント
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 ネタバレとして、9月12日に行ったレヴォラコント最終回セッションのシナリオ
原案を掲載しちゃいます。あくまでも当日その場でGMが参考にしながらセッション
を進めていくための資料なので、文体は小説・箇条書き・散らばったノートなど大変
不安定で読み難いと思います、ご了承下さい。
 いつものアドリブっぷりからは想像出来ないような吟遊詩人モード全開ですw
 俺と一緒に遊んでいる方ならご存知と思いますが、通常なら俺が作るシナリオって
大抵A41〜3枚程度に収まります。おおまかなフローチャートと重要な台詞だけを
決めて、残りはアドリブと勢いで乗り切るタイプのGMです。何故なら、吟遊詩人的
なマスタリングを俺はあまり好かないからですね。しかし、今回は敢えてA410枚
前後にも及ぶシナリオ案を作りました。その理由は、プレイ開始前の注意に書かれて
いる特殊ルールをご覧になれば大体察しがつくと思います☆
 ・・・そして、往々にしてこのように詰め込まれたシナリオっていうのは、当初の
意図から外れた結末を迎えるものです。それについては、後述。というか、参加者の
一人であるカノレーアさんがいつかリプレイを書いてくださるようなので、完成次第
こちらからもお知らせ致します(内容転載してもよかったんだっけ)。
 とにもかくにも、コイツがプレイ期間2年余りにも及ぶ長大なキャンペーンの最後
にGMが用意したシナリオ案です。
 なお、ラスダンMAPは紙に書いたため、こちらでは未公開です、ご了承を。
 でわ、お楽しみ下さい♪

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2009/9/12
シナリオ案

冒険者の数:5〜6
壬:ライノス
むらさき:ヴァリー
じゃめす:ラネッセ
しろわいん:アルワード
カノレーア:リミナシア
kengo:ヴォルフ

<シナリオ開始前>
色々と買い物とか成長とかさせよーぜ

1D6÷2×(以下の表)
生活費    : 1週間10000
くいしんぼう : +2000
のんだくれ  : +2000
浪費癖    : +3000
アンギス   : +3000(のんだくれ含む)
錬金術師   : 持っている初期エリクサーを全部換金処分する
         →その後、ルールに基づき再び選択取得させる

<ライノスが持っているマジックアイテム>
「菱形の紅く輝く石が銀の台座に据えられている金のブローチ」
・受動防御+1/防護点+30/重さ・軽い/同ヘクス内の行動制限(移動不可)

<レイチェルが持っているマジックアイテム>
「翡翠で作られた本体に銀の花模様があしらわれ、先端に黄金の大きな花が咲く簪」
・簪=カンザシ
・筋力3倍増/重さ・軽い
・首以下の服が見えなくなり、裸に見える。
 →防護点もゼロになる。服は異次元に飛ばされる。
・飾りを外すと元にもど・・・らず、足元に落ちてる(どのみち裸)。
・女性限定。男性がつけても只の飾りもの。

<ダンシェルについて>
 ダンシェルはパイネーの血をひくアンギス。三姉妹の血を引くシェリー王国の姫君
を三人捕らえることでケイジーを復活させようとしている。
 ローヴァル山脈にはマナの強い場があり、そこを儀式の場として準備を進めてる。
ギスライへの断続的な襲撃は、テリトリー防衛を兼ねている。

<シェリー王国の姫君>
1)ミューシャ姫
2)王妹ナスターシャ
3)王女ライシャ
→ミューシャの双子の姉。簡単な魔法を仕える程度の能力。ダンシェルに操られる。
 今は共に千年竜王の復活を目論んでいる。

シナリオ本編

プレイ開始前の注意
・今回、GM、全部オープンダイスで行きます。
・今回はいつにもましてストーリーテリングが長いが、ナレーションも含め、GMの
 発言には積極的にどんどん割り込んで欲しい。行動宣言、大歓迎。むしろ、GMは
 こちらから行動判定を迫ることは少なくて、無言ならどんどん進めてしまうかも。
 そして、そうなるといつのまにかPCが不利な立場に立っていることも大いに有り
 得るので、ご注意をば。つーか何処かで俺を遮ってPCから行動を起こさないと、
 バッッドエンドになりますので。
・GMの宣言は、宣言された直後なら「今の待った!」でキャンセル出来る。

初期説明
 さて、どうやら物語はここ、ギスライの地で、大詰めを迎えたようだ。北から攻め
寄せるオークや異形の魔獣どもから成るダンシェル(今回の黒幕、蛇人間アンギスの
ダンジョンマスター)の大軍団に対して、レナーディア王国は各地から持てる限りの
戦力を投入し、東北陣地で必死の防戦を続けていた。とはいえ、総人口2万人以下の
国家、この地方に投入出来た兵力は正規非正規合わせて2〜3千に届くか否かという
程度。倒しても倒しても味方の屍を踏み越えて来る無数のオーク、そして何より人間
の手に余る強さの魔獣どもの前に犠牲は増加するばかり。
 形勢は極めて危機的と言える。
 それでもレナーディア王国が誇る決戦戦力である各騎士団、ギスライの防衛戦力、
各地から馳せ参じた援軍、冒険者や一般市民など有志からなる義勇兵たち、ギスライ
の防衛に当たっていた誰もが決して希望を捨てず、勇気を振り絞っていた。
 みな、覚悟を決めていた。
 ここ、ギスライが抜かれたら、レナーディア王国全土、ひいては近隣諸国も含め、
数え切れないほどの人々が目の前の無慈悲な敵に蹂躙されるのだ。逃げても死が待つ
というのなら、歯を食いしばってこの地に立ち続けることにこそ明日への希望を繋げ
られる。敵を食い止められるのは、この場所だけなのだから。
 ・・・さて、君たちは前回セッション終了時に、そんなギスライに竜王教本部壊滅
という素晴らしい仕事を成し遂げて戻ってきて、歓迎と共に褒美を頂いたわけだが、
それから、数日間。この町を巡る攻防は激化の一途をたどっているが、君たちは一体
何処で何をしていたのかね。

・一緒に戦っていたのなら、軍部の人たちにある程度顔が利くようになっている。
 →義勇兵は遊軍扱いで、軍を邪魔さえしなければ自由に戦って貰っている。
・偵察していたのなら、ある程度地域知識がついている。
・戦闘そっちのけで装備の充実を図っていたのなら、特に補正なし。
・その他、行動内容の合理性や面白さに応じて様々なボーナスを与えるようにする。

模擬戦&オーク@ゴブリンについて
 ここいらで敵について少し具体的に説明した方がいいと思うので、そうする。先程
「オーク」と言ったが、アイグリスの世界観では、人間に敵対する人型種族ってのは
全てオークとまとめて呼称されている。つまり、オークという枠組みの中に、無数の
人型種族が存在すると思って欲しい。
 人間に取ってはコボルドもオーガーもトロールも全て等しく「オークども」と表現
される。たとえばひとつの場所にヒト、エルフ、ドワーフ、アンギスなど色んな種族
が密集しているときに「人間がゴミのようだ」と表現するのを想像して貰えば良い。
 勿論、特定の1種族のことを指している場合は具体的な種族名を挙げる。
 ダンシェルに付き従っているオークどもは、主にゴブリンやホブリンだ。
 ドワーフの男性と同等の身長、痩せ細った身体、ギョロリとした目、尖ってる耳、
そして横に長く裂けた口。山岳地帯や丘陵地帯に掘られた穴倉を住居とした大変優秀
な鉱夫で、その動きは俊敏、そしてずる賢い。罠や飛び道具など簡単な材料で作れる
道具の扱いに長け、時々穴倉から出ては近隣を荒らし、略奪品を持ち帰る。それが、
ゴブリンである。 
 彼らは基本的に母ゴブリンを頂点とした数名から数十名の家族単位でまとまる。
 だが、たまに母ゴブリンを倒してゴブリン王となる固体が存在する群れが出る。
 そんな群れは、数百名から数千名にもふくれあがり、ゴブリンの王国を形成する。
ゴブリン王は精力絶倫で、子種をばらまきまくるからだ。中でも伝説的なゴブリン王
となると数万にも及ぶ大勢力を作りあげて、人間の国家を滅ぼすような存在となる。
敵軍の規模から察すると、ダンシェルはそうした伝説級のゴブリン王を従えていても
おかしくない。
 ちなみに、ゴブリン王の性欲は、なにも同種族に限らない。
 人間、とりわけヒトの女性に目が無い。
 ゴブリン王の命令でさらわれたヒトの女たちは、漏れなくゴブリン王のハーレムに
入れられる。
 そうしてヒトの女性を孕ませて生まれるのがゴブリンを一回り頑強にしたホブリン
である。若いホブリンは軍団の部隊長や王の護衛、年老いたホブリンなら王国の重鎮
になるなど、総じてゴブリン王国で普通のゴブリンより高い地位に就いている。
 また、ゴブリンはエルフの女性を恐れることでも知られている。
 彼らは決してエルフの女性を殺そうとせず、なるべく避けようとする。何故なら、
エルフの女性は彼らの目にはまるで神のような美しさに見えるからだ。
 ただし、圧倒的な数の優位に立って、王の命令があった場合、生け捕りにしようと
する。これに成功すると王国に連れ帰り、縛り付けた上でご神体として崇める。
 稀に、性欲がエルフ女性への畏怖に勝り、襲ってしまうゴブリンも存在する。
 エルフ女性に子種を放出したゴブリンは、何故かその瞬間、即座に死んでしまう。
それがゴブリン王だった場合、求心力を失った王国はすぐに散り散りとなって、消滅
する。歴史上自らゴブリン王を誘惑して王国を滅ぼしたエルフが実在する。ただし、
ゴブリンの子種を宿したエルフも、何故か子が生まれた瞬間、確実に死んでしまう。
 さて・・・さしあたって、ゴブリンについて必要な情報はこれくらいだ。
 それでは、ルールの確認も兼ねて、そんなゴブリンやホブリンと戦って貰おうか。

ナスターシャ&腐竜バスラ&ゼノン登場
 模擬戦後。こんな風に、戦いに明け暮れる日々。
 そんな、ある日。
 それは、戦闘が小康状態に入る、日の出前。
 東北陣地の東側にそびえる巨大な岩山、巨峰パナックの頂上から、朝陽が少しずつ
昇っていく。更なる戦闘の1日を前に、兵士達は、ある者は気持ちを引き締め、ある
者は冷静に時を待ち、ある者は絶望に打ちひしがれてガタガタと震え、そしてまた、
ある者は、既に全ての感覚が麻痺したのか、まるで呆けたかのようにぽかーんと虚空
を見つめていた、その時。
 ズシン。
 と、大地が震えた。
 張り詰めた空気が陣地に満ちる。
 更なる敵が来るのか。
 まだ見ぬ魔獣が、遂に決戦の舞台に解き放たれたのか。
 しかし、兵士達が北方を見つめると、矢が届くか届かないかの距離に陣取っていた
オークたちも戸惑っている様子で右往左往していた。
 ―――今、突撃すれば、敵の列を打ち破れるかもしれない。
 こう考える兵士も居た。
 ズシン。
 もう1度、大地が、そして空気までもが震えた。
 ズシン。
 もう1度。
 ズシン。
 更に、もう1度。
 ―――北からではない!
 振動は、南から来ていた。
 ズズーン。
 刻々と大きくなってゆく、振動と音。
 陣地の兵士達は、戦慄した。
 だが、彼ら以上に、ギスライで待つ人々は、恐怖におののいていた。
 彼らの感じた振動は、東北陣地より更に大きい。
 ズズーン。
 南から、何かが、来る!
 敵は山脈を迂回して来たのか?
 人間側は、既に北からの敵を防ぐだけで精一杯である。
 何にせよ、南から敵が来たらおしまいだ。
 ズズーーーン。
 ギスライの街は、パニックに陥った。
 家の門を固く閉ざし、ただただおびえ、震える者。
 我先に街から逃げ出す者。
 好奇心に駆られ、城壁に上って南方を見渡そうとする者。
 そんな者が目にした光景は、南方から迫り来る、一面の黒とグレー。
 ZZZUUUUUUUUUUUUUUUUN。
 振動が伝わるにつれ、それはどんどん近付いてきた。
 そして、遠目では黒とグレーだけだったのが、近寄るにつれ、どろっどろに濁った
ダークグリーン、くすんだ焦げ茶色、そして、毒々しいショッキングイエローなどの
色も混ざり始めた。
 目を凝らすと、様々な異形の者が蠢いているのが見える。
 魔獣やアンデッドの大群が歩いてくる。
 その後方から、大きな肉色の山が迫ってきた。
 そいつは、頭を持ち上げた。
 山ではない。
 地竜だ。否、腐った竜、腐竜と呼ぶべきか。
 ―――そう。
 南方にテリトリーを形成していた、腐竜バスラだ。
 テリトリー内で力を蓄えていたバスラが、テリトリーを遠く離れたばかりか、自ら
テリトリーを拡大して来たのだ。しかし、バスラは不完全な形で復活したため、本来
テリトリーから動けなかったのでは無かったか。少なくとも、それが、君たちが軍部
に伝えた情報だ。
 バスラが近寄るにつれ、ギスライの人々の恐怖は増した。
 東北陣地は、混乱に包まれた。
 ―――今、突撃されれば、我々は全滅するかも知れない。
 そう考える兵士も居た。
 しかし、北の敵は動かなかった。
 彼らも、直接見ることは出来なかったが、何らかの異変が生じていることを感じ、
迫り来る圧倒的な存在感におののいていた。
 バスラと、拡大し続けるテリトリー。
 その先導をするかのように、一人の男が歩いていた。
 みすぼらしい格好をした男である。
 大きなモーニングスター・スピアを杖代わりに、悠然と歩いてくる。
 PC達には見覚えがあるはずだ。
 「不死身のゼノン」と名乗る男だ。
 男は城門/陣地(PCの場所。陣地の場合、ギスライの横を通り過ぎる)まで歩み
寄ると交渉の印に右手を高く掲げ、声を張り上げて言った。
 「西の方メルーの森にて亡者を従えるネクロマンサーにしてダンジョンマスター、
滅びたるシェリー王国、その王の妹君であらせられるナスターシャ・マ・シェリー、
不死たるその眷属および南方に居を構える死と腐敗の王、腐竜バスラを従え、東北に
聳え立つローヴァル山脈より平和を脅かす邪悪なるダンジョンマスター、ダンシェル
に決戦を挑むために来れり。ダンシェルは古の邪竜ケイジーを千年竜王と称し、その
復活により大空と大地を統べる覇者たらんと目論むものなり。我ら、その目的を阻止
せんとする。この先、人間の関わることの出来る戦いにあらず。願わくは道を空け、
我らの通行を許可して頂きたく存じる。許可無き場合は、力を以って押し通るまで。
しかし、我らがダンシェルとの戦いに敗れしとき、そちらの明日も無きものと知れ。
以上が、ナスターシャ・マ・シェリー本人より仰せつかった言葉である。ギスライの
勇士達よ、返答は、如何に!」

判定14以上→だが断る+PCが何もしなかった場合
・バッドエンドフラグ、レベル1
 人間の選択は、哀しい物だった。彼らは到底異形の者達とは相容れない。北の脅威
に加え、ナスターシャとも戦う姿勢を見せたのだ。
 ゼノンはため息をついた。
 そして「すまない・・・な」と言うと、角笛を取り出した。
 吹くと、低い音色が辺りに響き渡った。
 それを受けて、ナスターシャの軍団が速度をあげた。
 見ると、バスラの背に大きな椅子が設置され、そこにナスターシャがあらわな美脚
を組んだゆったりとした姿勢でふんぞり返っていた。まるで、高みから下界の愚か者
どもを見下ろすかのような、傲然とした表情である。
 軍団が、陣地に迫る。
 ナスターシャが、手にした扇を一振りした。
 殺戮が、始まった。
 ナスターシャの軍団は疲労困憊のレナーディア軍に津波のような勢いで襲い掛かり
瞬く間にこれを殲滅する。そして、その勢いのまま、ダンシェルの軍団とぶつかる。
そこに展開されたのは、人の想像を絶する戦いだった。
 入り乱れるオークとアンデッド、ぶつかりあう魔獣と魔獣、全てを蹂躙するバスラ
の巨体。その混沌とした光景は、美しさすら感じられるほど現実離れしていた。

判定13以下→通す
 人間達には、北の脅威に加え、ナスターシャとも戦うなど出来なかった。
 彼らは速やかに陣払いをし、みるみる巨峰パナックの麓の狭い陸地が空けられた。
 ゼノンはそれを見てゆっくり頷き、角笛を取り出した。
 吹くと、高い音色が辺りに響き渡った。
 それを受けて、ナスターシャの軍団が速度をあげた。
 見ると、バスラの背に大きな椅子が設置され、そこにナスターシャがあらわな美脚
を組んだゆったりとした姿勢でふんぞり返っていた。彼女はPCたちを一瞥すると、
微笑みを浮かべ、目で挨拶した。しかしそれは、どこか心細そうな表情にも思えた。
 死と腐敗の軍団が、陣地だった場所を抜け、ダンシェルの軍団に迫る。
 ナスターシャが、手にした扇を一振りした。
 人外同士の宴、その幕が切って落とされた。
 そこに展開されたのは、人の想像を絶する戦いだった。
 入り乱れるオークとアンデッド、ぶつかりあう魔獣と魔獣、全てを蹂躙するバスラ
の巨体。その混沌とした光景は、美しさすら感じられるほど現実離れしていた。

PTの選択
 ここいらで、ゼノンがPTの近くに移動してくる。
 彼はPTの姿を認めると、手を振ってくる。 →「久しぶりだな!」

ゼノンから聞きだせる情報
・ナスターシャはダンジョンマスターとしての力の根源、ダンジョンを創造する無限
 の魔力を媒介してバスラに与えることで、バスラにテリトリー外で行動するための
 エネルギーを与え、それと引き換えにバスラを従えるという契約 を結んだ。
・ナスターシャの目的は、王女ライシャ・マ・シェリーの救出だ。
・バスラの目的は、ケイジーを滅ぼすことだ。
・両者の目的を達成するには、ダンシェルを倒す必要がある。
・ライシャ・マ・シェリーとは、ゴシプリたんことミューシャ・マ・シェリーの双子
 の姉である。ヴォルフが王宮騎士となる以前の話、王宮を追放されたナスターシャ
 が王国に対する嫌がらせとして誘拐し、育てていた。
・ライシャには精神魔法の素質があった。それを伸ばすためナスターシャはライシャ
 に師匠をつけた。それが当時ナスターシャと友好関係にあった、ダンシェル。後に
 ダンシェルはライシャを自分のものとして、行方をくらました。
・ダンシェルの目的はケイジーの復活。それにはシェリー王族の女性が3人必要。
・ナスターシャはダンジョンマスターとネクロマンサーの素質を持つため忌み嫌われ
 兄である国王・イライジャによって殺されそうになり、これを哀れんだ家臣により
 王国から逃されている。
・その恨みから、王国に対して何度かこのような悪質ないたずらを行っていた。実際
 はライシャの誘拐以外、たとえば王宮の中の池に棲む蛙を凍らせたりする程度の、
 大変ささやかないたずらばかりだったが、彼女のいたずらによって王国の力が衰退
 して、後にモンスターの大襲撃で滅亡する遠因になったのだとナスターシャ自身は
 思っているため、責任を感じている。その責任感と罪の意識のために、ライシャや
 ミューシャを探していたという面もある。

 一通り会話すると、ゼノンはこれよりナスターシャを追って経過を見届けると言い
立ち去ろうとする。去り際に「そちらはどうするつもりだい?」と尋ねる。

ここで考えられる展開
1→待つ+人間達が道をあけていない
バッドエンドフラグ、レベル2
ラスボスの強さ:A

2→待つ+人間達が道をあけている
ラスボスの強さ:B

(1と2で共通)
 ギスライで待つこと丸1日。ゼノンが息を切らして戻ってきた。
 「最悪の事態だ。ナスターシャが、さらわれた」

ゼノンから聞きだせる情報
・最初こそ、ナスターシャの軍団が押していた。彼女達はダンシェルのダンジョン、
 その大きなゲートの目前にまで迫っていた。だが、そこでダンシェルが新手を投入
 し戦力が拮抗した。敵はあろうことか上級魔獣まで、それも大量に手懐けていた。
 カザグラス・カグロスだ。その攻撃によりナスターシャがバスラの背中から落下。
 そこで待ち構えていた敵の魔獣にさらわれたのだ。魔力の源を失ったバスラはその
 場所から移動出来なくなり、消極的な防戦を余儀なくされている。ナスターシャを
 救出したいが、俺一人ではおぼつかない。力を貸してくれないか。

 ラスダンまでの道中は敵が居ない。ギスライに駐屯しているレナーディア軍に後を
追わせてもいい。軍隊と足並みを揃えてから行くなら、準備にまるまる1日かかって
しまい、バッドエンドフラグ、レベル3。

バッドエンドフラグ、レベル3エンド
 軍隊が死と腐敗に包まれたティーグの森まで差し掛かった時点で、大地が震える。
 遥か遠く、ローヴァル山脈から巨大な金色の光柱が天空まで立ち上り、山の一端が
崩れ落ちる。そこからまばゆいばかりの黄金の光に包まれた3つ首竜が出現。しかし
真ん中の一本の首は力なく、垂れ下がっていた。
 竜は大きな翼を打ち震わせると一瞬で空に駆け上がり、直後、物凄い勢いで地面に
向かって急降下した。その先には、腐乱した肉の塊にも思える巨大な何かが見える。
 両者は交錯した。
 否、黄金の竜が肉の塊に向かって一方的に激突したのかも知れない。
 暫くして、大きな断末魔の声がPCの耳にも届いた。
 暫くして、再び黄金の光が空を翔る。
 腐竜バスラの最期である。
 3つ首竜の力は、人間には到底太刀打ち出来るものではない。
 ゼノンは叫んだ。
 「逃げろ!逃げるのだ!命ある限り!」
 我先に退却を始めるレナーディア軍。しかしゼノンは動かず、PCを呼び寄せる。
 「非情なようだが、あれは囮。俺達は近くに身を潜めよう。何故かって?君たちが
必要だからだ。今、希望があるとするのなら、暗黒竜ジィを復活させることだ。それ
にはシェリー王家の女が必要なのだ。かつても三姉妹の従妹を霊峰マニマニへ連れて
行き、雷竜ディルツと氷竜ジィの融合に触媒となって貰ったのだ。暗黒竜ジィは霊峰
マニマニの地下に眠ってる。ミューシャを見つけ、連れていかねばならん。ケイジー
がミューシャを見つける前に、な。しかし、俺がジィの封印を解く方法を見つけた頃
には、恐らくこのレナーディアは滅ぼされているだろうな。いや、レナーディアだけ
ではない。人類そのものが、手遅れになるかも知れない、か。そうならないためにも
協力して頂きたいのだ」
 ここで、空が一層明るく輝く。
 ケイジーがPC達の上空を飛び去り、レナーディア軍のしんがりに喰らい付いた。
 殺戮。
 だが、これはやがて訪れる人類滅亡の危機の、その序曲に過ぎなかった。
 果たしてPC達は暗黒竜ジィを復活させ、ケイジーを食い止められるのか?
 それはまた、いつかどこかの冒険で。
 アイグリスの大地で、再び会うその日まで。
 ごきげんよう。

3→後を追う+人間達が道をあけていない
ラスボスの強さ:B
 準備を済ませて、後を追っていくと、まさに死屍累々、オークや魔獣どもの死体が
無数に散乱する地獄絵図がそこにあった。しかし、最初こそ押しに押しまくっていた
ナスターシャの軍団だが、ティーグの森に差し掛かったところで進撃が止まる。

4→後を追う+人間達が道をあけている
ラスボスの強さ:C
 準備を済ませて、後を追っていくと、まさに死屍累々、オークや魔獣どもの死体が
無数に散乱する地獄絵図がそこにあった。ナスターシャと亡者の軍団はバスラの力に
よって快進撃を続け、ティーグの森を死と腐敗の森に変え、ローヴァル山脈の山裾に
までダンシェルの軍団を押し返していた。だが、ダンシェルのダンジョン、その巨大
なゲートの目前にまで迫ったところで、進撃が止まる。

(3と4で共通)
 ダンシェル軍団から新手が出現し、戦力が拮抗したのだ。
 そこには、見たことのない魔獣の姿があった。
 絶えず蠢く、丸太のように太い10本の触手。触手の先には大きな目玉がひとつ、
目玉の中心から先の尖った細長い突起のようなものが突き出している。触手は互いに
絡み合い、のたうちながら動き回っている。
 それが数十体も現れ、ナスターシャの軍団に襲い掛かっていた。
 触手の横殴り攻撃や突起の突き刺し攻撃に加えて、それぞれの目から弾幕のように
光線が発射されたりもした。
 ここで、モンスターデータから上級魔獣カザグラス・カグロスの説明を。
 (PCが近付いたなら)
 「なぎはらえ!」
 ナスターシャの声が、凛とした響きを帯びて聞こえてくる。
 腐竜バスラの口から毒の息が吐き出さる。
 数体の魔獣がそれに飲まれて動かなくなる。
 ゼノンがため息をつく。
 「おいたわしや。在りし日の火竜バスラなら、一撃で全滅させたものを」
 そのとき、後から来たカザグラス・カグロスから黄色い光線が発射される。
 ナスターシャに直撃する。ナスターシャはびくびくっと全身を打ち震わせて、押し
殺した悲鳴のような、か細い声を上げて崩れ落ちる。
 そのまま、バスラの背中から、落下。
 バスラの動きが止まる。
 瞬間、ダンシェルの軍団がわぁっと押し寄せ、バスラを取り囲む。
 PCに視覚判定。成功すれば、ナスターシャが1体のカザグラス・カグロスに捕え
られ運搬されてゆくのが見える。
 その1体を守るように残りのカザグラス・カグロスが前に出て、バスラに赤や青の
光線を浴びせまくる。
 ここでバスラが息を吹き返し、再び毒の息を吐く。
 これによりカザグラス・カグロスは全滅する。だが、ナスターシャを捕えた一体は
悠然と退却していく。また、ダンシェルの軍団も全軍退却を開始。
 バスラはゆっくりとダンシェルの軍団を追おうとする。
 この瞬間、大地が揺れる。そして、バスラの目の前で、地面がゆっくりと割れる。
 ダンシェルの切り札だ。
 割れた地面から、数十体のバジリスクが這い上がってきた。
 「最悪の事態だな・・・」と、ゼノンが吐き捨てる。
 バジリスク達が、目を、開く!
 バスラは石にならない。全開に解き放たれた死と腐敗のエネルギーがバジリスクの
視線と拮抗、禍々しく毒々しい世界と灰色の世界が激しく揺れ動きながら鬩ぎ合う。
 「バジリスクどもは、俺がなんとかする。君たちは、ナスターシャを追ってくれ!
大丈夫、俺は不死身だ。石にならないんだ。多少時間はかかるが、奴らを始末したら
俺もあんたたちの後を追う」
 ここでゼノン離脱。ラスダンまで、抵抗は無い。

ラスダン
 展開1−2の場合、ゲートに数十体のゴブリン衛兵がうろついている。
 展開3−4の場合、ゲートには誰も居ない。
 どちらの場合でも、ゲートの1.5km東方、高さ50メートルの地点にぽっかり
空いた穴がある。登攀する場合は、登攀判定に成功さえすれば高さ20メートル地点
まで登れる。あとは切り立っていて、成功度10は出さないと登れない。
 ロープの出番。
 ダンジョンの内部は各ルート共通とする。

ボス部屋(吹き抜け構造)
 巨大な竜王像、その前に祭壇。
 祭壇からそれぞれ3つの階段が竜王の3つの口に続いている。祭壇の上には、一人
のアンギスが。その左側には大型のゴブリンが。どう見ても、ゴブリンという種族の
最高峰、ゴブリン王だ。
 また、アンギスの右側には、一人の女性が。
 祭壇の前には、ホブリンが2体。
 その横に、上級魔獣カザグラス・カグロスが一体。触手をナスターシャにまとわり
つかせて、自由を奪っている。
 ナスターシャとアンギスは、睨みあっている。
 「昔は失敗したが、今度は我がダンジョンの中だ。おまえに、勝ち目は無い・・・
さぁ、我が支配を受け入れろ。ナスターシャ・・・ッ!」
 「そなたを一瞬でも信用したわらわが愚かじゃった・・・ダンシェル・・・ッ!」
 火花が、散る。

バッドエンドフラグ、レベル2が立っている場合。
 ナスターシャが、がくっと崩れ落ちる。
 ダンシェルが、高笑いをあげる。
 「ふふ・・・ふはははは!他愛も無い!さぁナスターシャよ、我とともに!」
 ナスターシャの顔に、笑みが浮かぶ。
 「はい・・・ダンシェル・・・さま」
 戒めを解かれ、ナスターシャが祭壇まで登る。
 そして、ダンシェルの右隣の女性と見つめ合う。
 その女性、どう見てもゴシプリたん、即ちミューシャ王女だ。
 だが、挑発的な笑みを浮かべている。
 「さぁ、ナスターシャ、そしてライシャ!復活のときだ!」
 ダンシェルの全身が黄金に輝き、光となって消える。
 その光は竜王像に吸い込まれる。
 ナスターシャとライシャが階段をのぼり、竜王の口に入る。
 瞬間、口は閉まり、ばきばきと骨が砕かれる音と共に、大量の血が流れ落ちる。
 すると竜王像全体が黄金に輝き・・・動き出す。
 黄金輝く三つ首竜、ケイジー復活。だが、真ん中の首は力なくうなだれている。
 ケイジーは甲高い叫び声を上げると、PCを残して空高く飛び立った。
 PCは残った敵と戦闘。
 途中、低くくぐもった断末魔の声が外から聞こえてくる。
 戦闘に勝てたら、そこにゼノンが登場して外の惨状を伝える。
 バスラはケイジーに倒され、ケイジーはそのままギスライに向かったこと。
 これでレナーディアが滅ぶこと。
 今となっては、暗黒竜ジィを復活させるしか希望は無いということ。
 それにはミューシャが必要であること。
 あとは、バッドエンドフラグ、レベル3エンドに準拠。

バッドエンドフラグ、レベル1・・・あるいは、フラグ無しの場合。
 「愚か者めが!」
 ナスターシャが吼えた。
 精神力を大きく消耗しながらも、ナスターシャはどうにか、紙一重でダンシェルの
支配を跳ね返したのだ。だが、そのまま力なくうなだれる。
 「ぬぅ、小癪な・・・ッ!」
 そのとき、傍らの女性がダンシェルに向き直る。
 「時間がありません、ダンシェルさま。ここは私一人でも」
どう見てもゴシプリたん、即ちミューシャ王女だ。
だが、挑発的な笑みを浮かべている。
 「あのいまいましい腐竜が、バジリスクの罠を抜けるというのか。うぬっ!仕方が
ない、さぁライシャ、竜王の顎(アギト)へ。お前達、この場は任せるぞ!」
 ゴブリン王がうやうやしく一礼すると、PC達に向かっていく。
 ここでカザグラス・カグロスも動き出す。
 動けないナスターシャの背中に、突起を突き刺す。
 そして、残りの触手はPCを向いている。
 戦闘中、ダンシェルは全身が黄金に輝き、光となって消える。
 光は竜王像に吸い込まれる。
 ライシャも階段をのぼり、竜王の口に入る。
 瞬間、口は閉まり、ばきばきと骨が砕かれる音と共に、大量の血が流れ落ちる。
 すると竜王像全体が黄金に輝き・・・動き出す。
 黄金輝く三つ首竜、ケイジー復活。
 だが、元気に動き回っているのは真ん中の首のみ。復活が不完全なのだ。
 それでも、ケイジーは甲高い叫び声を上げると、PCを残して空高く飛び立つ。
 PCは戦闘。途中、外から凄まじい破壊の音が聞こえてくる。
 果たしてPCは生き残れるのだろうか?

終幕(いずれもPCの勝利が前提)
・ナスターシャが死んだ場合
 外へ出てみると、丁度ケイジーがバスラを倒したところ。
 そこへゼノンがやってくる。
 あとは、バッドエンドフラグ、レベル3エンドに準拠。

・ナスターシャが生き延びた場合
 ここでナスターシャが息を吹き返す。
 ゼノンがやっと追いついてくる。で、バスラが負けそうだということを伝える。
 「わらわをバスラのもとへ連れてゆけ・・・なるべく早くにだ!」
 外へ出てみると、ケイジーの猛攻にバスラは防戦一方。
 浴びせかけられる黄金の電撃に対し、死と腐敗のエネルギーを放出してギリギリで
食い止めている。バスラは明らかに押されていて、そのエネルギーもどんどん範囲を
狭めている様子。
 ナスターシャをバスラのもとへ連れて行く。
 ナスターシャをバスラの背中に乗せないといけない。で、背中の上の椅子に座ると
途端にバスラが力を増す。
 黄金の電撃を押し返した死と腐敗のエネルギーや毒のブレスがケイジーを覆うと、
ケイジーは墜落。そこへ毒のブレスが容赦なく浴びせかけられ、ケイジーは遂に動か
なくなる。
 「やはり、一本だけでは不完全だったのだ。脅威は去った。だが、ナスターシャは
大丈夫だろうか・・・あの様子では・・・」
 PCが駆け寄るのと、ナスターシャが椅子からずり落ちるのとが同時。
 誰か、キャッチするのだ!反応で(GMの1D)成功すればOK!
 失敗すると、フラグ無しでもバッドエンドフラグ、レベル1エンドに準拠させる。
 ・・・どちらにせよ、ナスターシャは目をつぶった状態でいる。
 やがて、ナスターシャがゆっくりと目を開く。
 そして、PCを向いて、にこりと笑う。
 息も絶え絶えに、↓のような内容を語る。
 「これまでのようじゃ・・・魔力だけでなく、命まで燃やし尽くしてしまったわ」
 「わらわは、これまで多くに迷惑を掛けて生きてきた。だが、もうその必要はなく
なるということじゃ」
 「西の、メルーの森の、わらわのダンジョン。スフィンクスや、アンギスの姉弟。
姉の方は大丈夫じゃろうが、弟の方は、わらわが死ねば、その存在を支える魔力の源
が切れて、やがて消滅してしまう。その前に、彼らに言伝を頼む。ありがとう、と」
 「思えば、最後の数年間、そなたたちのような者達とめぐり合えて、今までの長い
人生で一番楽しかったわ・・・ありがとう」
 「ふふ・・・柄にも無い・・・しゃべりすぎたわ・・・もう、休ませておくれ」
 そう言うと、目を見開いたまま、一切の動きを止めた。

バッドエンドフラグ、レベル1エンド
 ナスターシャが、息を引き取った。
 後は、PCにその後どうするかを聞いてエンディングに入る。
 ゼノンは、また放浪の旅に出る。
 「俺は不死身のゼノン。悠久の時を生き、魂をうつしよに縛られる者。各地を放浪
して、多くを見届ける、ただそれのみよ」
 バスラは、ケイジーを捕食にかかる。
 魔力を吸収し、もとの、南のテリトリーへ戻る。
 あとは、それぞれのエンディングへGO。

ハッピーエンド
 しかし、よく見ると、ナスターシャのおっきな胸が、ゆっくりと上下している。
 「まだ呼吸がある、な。まだ、生きている。早くギスライへ運び、治療を受けさせ
よう。ははっ、自分が死ぬと勘違いするほど頑張ったんだな。君たちも・・・本当に
良くここまで戦った。本当に・・・」
 後ろでは、バスラは、ケイジーを捕食にかかっている。
 魔力を吸収しているとのこと。
 街では、PC達がケイジーの死を伝えると、歓迎ムード一色。
 そして、数日後、ナスターシャが起き上がる。
 「ここが・・・あの世か・・・?」
 ぽかーんとしている。
 歓迎を受けて、ナスターシャが涙を流す。
 「わらわは、恐れられるダンジョンマスター。忌み嫌われるネクロマンサー。それ
なのにかような歓迎を受ける日が来ようとは・・・わらわは一体どうすれば良い」
 笑えばいいと思うよ。
 ・・・更に数日後、別れの日。
 ゼノンは、また放浪の旅に出る。
 「俺は不死身のゼノン。悠久の時を生き、魂をうつしよに縛られる者。各地を放浪
して、多くを見届ける、ただそれのみよ」
 ナスターシャは、バスラとの契約を解除してメルーの森へ戻り、静かな生活を送る
つもりでいる。そんな彼女に、そしてPC達にも、バスラは永遠の友情を誓って南の
テリトリーへ戻って行った。どちらも相変わらずレナーディアに取っては脅威である
ことに違いない。しかし、さしあたっては、PC達の活躍によって最大の危機が回避
されたことに間違いは無い。少なくとも、暫くはこの地に平和が訪れたのだ。
 あとは、それぞれのエンディングへGO。

モンスターデータセクション

平均的なゴブリン
体力: 8 瞬発: 8 身体: 8 瞬発移動力:4.2
敏捷:11 感覚:11 反応:11 継続移動力:2.625
知力:11 精神:10 頭脳:11 基本致傷力
HP:70 MP:10 FP: 8 振り:1D−2 突き:1D−3
よけ: 5 耐斬り: 0 受動防御:0
うけ: 7 耐刺し: 0 大きさ:1
とめ: 7 耐叩き: 0 重さ:50kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
防護点は装備している防具によりけり
粗悪な湾刀
HP100、切り/1D、刺し/1D−3、レベル11

平均的なホブリン/底辺のゴブリン王
体力:12 瞬発:12 身体:12 瞬発移動力:4.6
敏捷:11 感覚:11 反応:11 継続移動力:2.75
知力:11 精神:12 頭脳:12 基本致傷力
HP: 170 MP:12 FP:12 振り:1D+2 突き:1D−1
よけ: 6 耐斬り: 0 受動防御:0
うけ: 7 耐刺し: 0 大きさ:1
とめ: − 耐叩き: 0 重さ:70kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
防護点は装備している防具によりけり
戦闘即応
湾刀
HP200、斬り/1D+4、刺し/1D−1、レベル11

伝説級のゴブリン王
体力:13 瞬発:13 身体:13 瞬発移動力:4.6
敏捷:15 感覚:15 反応:15 継続移動力:2.75
知力:15 精神:15 頭脳:15 基本致傷力
HP: 180 MP:12 FP:12 振り:2D−1 突き:1D
よけ: 7 耐斬り: 0 受動防御:1
うけ:12 耐刺し: 0 大きさ:1
とめ: − 耐叩き: 0 重さ:70kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
ハードレザー製中心の防具で防御力は大雑把に各35、受動防御1とする。
戦闘即応
湾刀
HP200、斬り/2D+1、刺し/1D、レベル11

バジリスク
体力:15 瞬発:15 身体:15 瞬発移動力:5.4
敏捷:12 感覚:12 反応:12 継続移動力:3.375
知力: 3 精神:16 頭脳:10 基本致傷力
HP: 150 MP: − FP: − 振り:2D+1 突き:1D+1
よけ: 6 耐斬り:10 受動防御:1
うけ: − 耐刺し:10 大きさ:横1HEX、縦3HEX
とめ: − 耐叩き:10 重さ:150kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
石化視線、レベル16   噛み付き、切り/1D+1、レベル12
組み付き:反応即決
倒し:瞬発即決
押さえ込み:瞬発即決、体重+5ごとに+1修正
→振りほどき:瞬発即決 両手組み付き:ペナ−5 両手押さえ込み:ペナ−10
 恐ろしい顔とトサカを持つ、体長3メートル、体重150kgのオオトカゲ。
 睨み付けることで相手を石化する能力を持つ。バジリスクはあらゆる呪文に完全な
耐性を持つ。「睨み」を行うには、得物を見ることが出来る状態でないといけない。
そして、1ターン集中(視線が合っていた場合は集中不要)し呪文を発動するように
技能判定を行う(技能16)。得物までの距離1mごとに−1判定。判定成功すると
キャラクターは瞬時に石化する。視線は大型盾で「止め」られるが、そうすると盾が
石化して使えなくなってしまう。

魔獣マサヴァル・エスレン(Masaval Eslen)
(エルフ語で「鞭の腕(Whip Arm)」)
体力:11 瞬発:11 身体:11 瞬発移動力:12(計算値+5)
敏捷:14 感覚:14 反応:14 継続移動力:8.75(計算値+2)
知力: 7 精神:11 頭脳: 9 基本致傷力
HP: 140 MP:14 FP:14 振り:1D+1 突き:1D−1
よけ: 8 耐斬り:30 受動防御:1
うけ: − 耐刺し:30 大きさ:1
とめ: − 耐叩き:30 重さ:80kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
戦闘即応/1ターンで2回攻撃
鞭の腕、叩き/1D、レベル14、鞭のルールに準じる、距離1〜3
鞭の腕をしならせる、叩き/1D+2、レベル10、鞭のルールに準じる
 霊長類に似たような外見だが首がない。両腕が2メートル以上の長さで、関節や手
にあたる器官が存在せず、鞭のようにしならせて獲物を打ち据え、殺した後で腹部に
開く大きな口(牙の類は無い)で捕食する。口の上下左右4箇所に目が1つずつあり
視力が良いが、視界が狭い。戦闘の際、側面を背後として扱う。知能が高く、鞭の腕
で武器を奪ったり、味方と連携して敵を挟み込んだりする戦法を取る場合がある。

上級魔獣カザグラス・カグロス(Kadhagras Kaglos)
(エルフ語で「のたうち蠢く者(Writhing Wriggler)」)
*)下記は強さレベルAの場合のデータです。正直、無理だろうなぁ。まぁでもAが
  出たってことは、PCは全滅してもおかしくないほどのことをしているわけで、
  勿論全滅させるつもりでやりますかw
体力: 138 瞬発:22 身体:80 瞬発移動力:8
敏捷:14 感覚:14 反応:14 継続移動力:6
知力:10 精神:16 頭脳:13 基本致傷力
HP:2000 MP:16 FP:138 振り:4D 突き:2D
よけ: 7 耐斬り:30 受動防御:1
うけ: − 耐刺し:30 大きさ:4
とめ: − 耐叩き:30 重さ:1000kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
再生:1ターンで「1D−4」×100
1ターンで10回攻撃
1)赤い破壊光線:受けたり止めたりしても爆発する。4Dの爆発増強(射程30m)
2)蒼い破壊光線:貫通電撃。よけ、しか使えない。2Dの防護点無視(射程20m)
3)黄色の破壊光線:よけ、しか使えない。
  →命中するとエクスタシーの呪文(ガープス・グリモワ)の効果が即座に出るw
4−5)触手撃:叩き4D、14レベル
6)ブッ刺し撃:刺し2D、14レベル
→吸血派生:防護点無視1D−3
→組み付き:反応即決
→倒し:瞬発即決 
→押さえ込み:瞬発即決、体重+5ごとに+1修正
最後は魔力暴走で自爆、爆心地は7D。

 絶えず蠢く、丸太のように太い10本の触手。触手の先には大きな目玉がひとつ、
目玉の中心から先の尖った細長い突起のようなものが突き出している。触手は互いに
絡み合い、のたうちながら動き回り、進路上の生き物を殺傷、捕食しにかかる。知能
は非常に高く、目から発射される破壊光線や触手の横殴り攻撃、あるいは突起を突き
刺したりして相手を無力化してから、突起の先にある吸引器官を刺して相手の体液を
吸い取る。尻尾は球体の中心部で互いに結ばれているが、触手の密度が濃いため肉眼
で確認することは至難。
 10本が入れ替わり立ち代りなので、固定の相手は狙いにくい。
 触手1本はHP200。1撃で200ダメージを超えたら、1本を切り取ることに
成功するとしても良い。
 切り取られた触手は中に潜りこみ、治癒を待とうとする。治癒力は1ターン50。

強さBの場合
・HP−500
・破壊光線の攻撃力−1D
・自爆の威力−2D
 →PCの状態が完全なら、なんとか倒せるレベルかな?

強さCの場合
・HP−500
・破壊光線と触手撃の攻撃力−1D
・自爆の威力−2D
・再生しない
・攻撃回数−3
 →なにこの倒してくれといわんばかりの弱体化w もうちょっと強くしようかな。

どの形態でも、HPが0になると気絶判定、HPが−200ごとに死亡判定+1回。
HPが−1000で確定死亡となる。

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 以上が、シナリオ案です。
 ・・・富士見書房「実践!RPGゲームマスター道」から色々パクッてると気付く
方は居ましたでしょうか(ぉぃぉぃ
 黒蛇と黄金竜の立場が変わってるだけで敵の構図がほぼ一緒だしwww
 でも、そこに今までのキャンペーンで積み重ねたオリジナル要素が加わって、全く
違うテイストが出てきたというのも確かです。シェリー王国の設定ひとつでも別種の
深みが世界観に現れてましたよね。
 それにしても。
 市販のシナリオと比べ物にならないほど整合性がなくて、ところどころアドリブで
繋ぎ合わせないと上手くいかないのが確定って感じになってますよねw
 でも、そもそも最初とおおまかな最後をいくつか決めて、途中いくつか重要シーン
を設定する以外はその場のノリで繋げちゃうので、ガチガチに決まったシナリオって
窮屈に感じます。物語はGMが示したいくつかのルートをPCが選択するのでなく、
GMとPCが一緒になって自由に創るのが楽しいと思うタイプなので。
 それにしても突貫っぷりが酷いですけどねw
 整理がついてなくて前後飛びまくってるしw
 アイデアは結構以前から出来上がってたけど、それを全部繋げ合わせたのは2日前
からの作業だったんだぃょぅ(ぁぁぁ
 ・・・まぁ、それはそれとして、こんなんで無事最後まで行けて良かった。
 続きまして、ちょっとした追加感想みたいなものを。

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 結局。
 ヴァリーが死んでしまった。
 ナスターシャが死んでしまった。
 どちらも、実はいつか未来に、俺の中のレヴォラコント(=ファンタジー)を再び
繋げていく際に再び登場させようかなと思っていたキャラクターだ。
 ・・・だけど、そういう彼らの死だからこそ、レヴォラコントという世界が真実味
を増したと、今ではそう思えるようになってきた。全てが予定調和なら、あまりにも
フェイクすぎる。実際、PCの選択は全てバッドエンドから離れるものだった。でも
現実では、全て正しいと思える選択、正しいと思える努力をしたとしても、なんでも
上手く行くのだとは言い切れないところがある。それを、ダイスの神様はあの土壇場
での死亡判定失敗を通じて教えてくれたのかも知れない。
 そう。GMとしては、全て正しい選択をしたPCに対し、予定調和のエンディング
を与えたくなっていた。だから、ナスターシャが予定外の危機に陥ったとき、強引な
手段で彼女を救おうとしたのだ。しかし、更なる予定外により、ナスターシャは遂に
力尽きた。これは、彼女があの世界において、あの場所で死すべき運命だったのだと
思うしかないのだろう。
 ヴァリーにしても、そうである。俺が構想していた小説の方で、実はメインキャラ
の一端という座を彼女は既に射止めていたのだ。それなのに、死んでしまった。俺の
創作人生を左右するほどの、大きな予定変更を強いられる出来事となった。あの場で
GMとしては平静を装っていたというか、PCに対して更に非情や意地悪を迫ったり
していたが、実は心の中で物凄いショックを受けていた。うそだろ・・・と。
 勿論、創作の話なのだから、何事もなかったかのように未来再登場させても良いの
だろう。だが、俺はそうしない。ルナル・サーガのファウン信仰ではないが、死んだ
者は、死んだままにしておくべきだ。それでこそ、ヴァリーというキャラクターが、
確かにあの世界で「生きて」いた証となるのだから。そして、その証こそ、生還した
他のキャラクターも「生きて」いる、その存在がより身近なものとして感じられると
俺は思うのである。
 かなり以前となるが、あのアンギスの戦士・ディシャーヤの死も同じだ。
 アンギスというのは、俺がゲーム創作者として無い知恵を振り絞って創った種族。
大昔から、俺は腕が沢山ある蛇人間で遊びたいと思っていた。だから、それを選んで
くれたプレイヤーのko1さんには感謝していた。
 ディシャーヤは、いわば俺の夢の一端を担ったキャラクターだったのだ。
 その、全PC唯一のアンギス・キャラクターが死んだのだ。
 実は、かなり落胆していた。
 ・・・改めて、思う。
 確かにGMは時としてPCを生命の危機へと誘(いざな)う。
 だが、本心からPCに死んで欲しいと願うGMなんて居ないと俺は思う。
 全ては、物語の精彩を増すためにある。
 いわば、真剣さの裏返しとも言えるだろう。
 言葉を変えれば、愛情の一種とも言えるだろう。
 だから、PCが死んだとき、GMも哀しさや寂しさを覚えるのだ。
 しかし、だからこそ、キャラクターの生命は尊いのだとも言える。
 今後も俺はGMとして、必要な状況であれば、キャラクターを極限状況に追い込む
ことを躊躇ことは無いだろう。酷いGMでごめんw
 でも、そういうGMだからこそ、俺は心からヴァリーやディシャーヤ、またNPC
ながら強烈な輝きを放ってくれたナスターシャに「ありがとう」と言いたい。
 最後のシーンで、不死身のゼノンはナスターシャに関してこう言った。
 「本当に、強い子だった」
 また、ゼノンはPC達に対しても「本当によくやってくれた」と語った。
 これらは、ゼノンだけでなく、GMの本心からの言葉でもある。
 ・・・って、バレバレかなw
 さて・・・繰り返しになるが・・・。
 ヴァリーが死んでしまった。
 ナスターシャが死んでしまった。
 腐竜バスラですら、その生命を使い果たしてしまった。
 だが、彼らと、他のPC達の活躍でケイジーは封印された。
 世界は一旦危機から遠ざかった。
 生き残ったPC達の物語はこの先も続いて行くのだろう。
 ヴォルフは、ゼノンとともにミューシャ姫を捜しに。
 ラネッセは、諸国放浪を続けると言いながらも、暫くはレナーディアに留まる気配
を見せている。
 リミナシアは、メルーの森南部、リミナシアに縁のある女戦士の家へ戻る。そこで
ヴァリーの菩提を弔うつもりなのだろうか?
 だが、その前に、ライノスやアルワードと一緒にメルーの森北部、ナスターシャの
ダンジョンへ行かねばならない。
 ナスターシャの用心棒、ディシャーヤの姉・ジャレイア。そして、ナスターシャの
盟友であるスフィンクス。辛い仕事だが、彼らに、ナスターシャの死を伝えなければ
ならないのだ。
 その後、ライノスとアルワードはシェリー王国の女の生命を捧げなくてもケイジー
を消滅させられる方法を探しにいくつもりでいる。
 学者・ライノスと錬金術師アルワード。研究熱心な二人のことだ、きっとこの先も
様々な発見をするのだろう。ともすれば、ケイジー完全消滅の手がかりが得られるの
かも知れない。ひとまず、最初の目的地はライノスの師匠マグニスの庵へ。
 以上は全て、ここで俺が勝手に書いたものではなく、実際のプレイでプレイヤーの
方が自ら言い出した「それぞれの結末」である。
 他のセッションに参加したことのあるキャラクターはどうしているだろう?
 姉妹の二重人格、ローザ・デネブとリリィ・アルタイルは?
 ちょっぴり酒乱なドワーフの姐御、ラーニャ・ガルツは?
 熊に変身するユーキ・カシュナム、そのベアハッグは反則すぎるw
 現人神と崇められる凄い幼体エルフ、炎の魔法を操るカメララは内気な性格を直す
ことが出来たのだろうか?
 そして、同じように幼体エルフの現人神、呪符使いのケフロファーナ(ケファ)は
最後の切り札をこの先も使わないで居られるのだろうか?
 あのエロ親父ドワーフ、弓を引けば44マグナムも真っ青、アッダン・ギャルドは
相変わらず女のケツを狙いまくっているのだろうか?
 ・・・レイチェル・ブランゼは、どうやらメルティナに捕まり、屋敷で不完全燃焼
の生活を送り続けているらしい。彼女が再び冒険の空へ飛び出す日は来るのか?
 そして、NPCたち。
 エレンやラーチルは元気だろうか?
 ジブリーム=H(ホーク)=バーシウェルは果たしてどのように成長して行くのか?
 アイグロス・マハは果たしてレナーディアにも冒険に来るのだろうか?
 カンの槍のクリティカルで瀕死の重傷を負ったファーナ・エルツベルムは果たして
冒険者として復帰出来るのだろうか?
 3兄弟長兄ジンはギスライの牢屋で何を思うか?
 ギスライ守備隊長、レオン・ケスラーと妻のシーラ。
 シーラの弟で鍛冶屋のノーマン。
 シェスタ村からギスライ守備隊に参加したレオンの友人、グラハム・リッター。
 ギスライの酒場を切り盛りするファイザーのおやっさんと娘のターニャ。
 錬金術師ライリーと咒符使いナディア。
 フーランの村の長、マウマル。
 渡し街ドレンを守るミーナ・ベルザレスとエレノア・スマイト、弟子のトーマス。
 ドレンの酒場を守るドワーフ製の黒いレンズの眼鏡をかけた禿げ頭のマスターと、
二人のメイド、ルカとスノウ。
 鉱山町ルーマの長、ドワーフで伯爵のボルグ・ドグラン。
 他にも書ききれないほど色んな人間模様があった。
 それぞれの人生、それぞれの未来。
 レナーディアの大地を巡る冒険譚は、ひとまずここで幕。
 だけど、彼らが今後もあの大地に「生きて」いる限り。
 「また会える、その日まで」
 ・・・皆様、乙彼様でした。

*)あ、レヴォラコント関連の記事は今後も更新するかもです。
  あくまでも「一区切り」ってだけですよ☆

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SessionDigest#8(10/04/08)(前)┃Rv'Lct┃(次)続いちゃったレヴォラコント
チャンプ(−O−) * Revo Laconto TRPG * 17:01 * comments(2) * -

SessionDigest#8(10/04/08)

<アイグリスの種族設定#3(前)┃Rv'Lct┃(次)最終回シナリオ、ネタバレ>
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 10月4日に行ったセッションのダイジェストです。レヴォラコントでは初の8人PT
でしたが、どうにか最後まで裁き通すことが出来ました。これもひとえにPLの皆様の、
ノリの良さがあったおかげでしょう。この場を借りまして、改めて、感謝致します。
 7時間という長丁場、高いレベルの集中力を維持してくれて凄い嬉しかったです。
 おかげで、俺も超楽しかったッス!

 ・・・今回のダイジェストは、シナリオからそのままコピペぶっこぬき中心で、当日の
記憶を交えて書くという文体無視のちゃんぽん。なんという適当www
 かなり拙いですが、御容赦を。

<PL/PC/GM>

 8人という大人数は未経験の方も多く、模索しながらのプレイになっても仕方がないと
思いますが、それでも高いクォリティーを維持した皆様、流石でした。
 今回は、敢えてGMより勝手に辛口&甘口の言葉を述べさせて頂きました。何様!って
感じですが、クォリティーが高いからこそ目に付いた細かい点を挙げることにより次回に
生かすことが出来ればと願っている次第です。

丸富さん
・楽園のエロ親父、アッダン・ギャルド。ドワーフ族、男。
 →今回のMVP。暢気なエロ親父のフリして一番異変(?)解決に貢献したツワモノ。
  辛口で一言:酒場の看板娘に手を出そうとしなかったのが不思議。
  甘口で一言:↑以外は、もう、言うことないッス、完璧でした!w
kengoさん
・瀟洒な放浪騎士、ヴォルフ(略名)。人間族、男。
 →御主人様のため東奔西走、それで事件の中心に巻き込まれる人。礼儀正しい常識者。
  辛口で一言:仕方ないとはいえ、少々アッダンに圧されましたね。
  甘口で一言:締めの部分でキチッとジンを裁いたのは流石でした。
カルーアさん
・宵闇の犬耳奴隷、リミナシア。エルフ族、女、不完全な成体。
 →そーなのかー。絶賛イジられワンコ、ホントは賢い出来る子だけど、結局オチ担当。
  辛口で一言:植物使いの能力が完全に死んでるので、使い道を考えましょう。
  甘口で一言:他の狼にコンタクト取ったり、地面掘ったりは独創的でナイス!
みずのえさん
・凶兆の学者戦士、ライノス・クライン。人間族、男。
 →橙は関係ない。凶兆そのものを振りまいてた、雛にオンバシラを付けたような活躍w
  辛口で一言:たまにはそれも良いですが、リアRPからのルーニー化は慎重に。
  甘口で一言:煮えた台詞はウケたwwwGJwww死亡フラグすごかったwww
ジェイドさん
・疎雨のツンデレ、ラーニャ・ガルツ。ドワーフ族、女、100歳以下(大事!)。
 →メシと酒が切れてキレまくりの酔いどれ暴力姐さん。今回大金星を挙げた魔法戦士。
  辛口で一言:折角の魔法戦士さんなので、魔法を上手く使いましょう。
  甘口で一言:今回はキャラが確立したってことで、存在感抜群でしたw
じゃめすさん
・風雨の不倒丹剣、ラネッセ・ザラ。人間族、男。
 →不倒丹は寝ない子でも育つ。今回に限って言えば最速の中央突破、無口なのに元気!
  辛口で一言:行動宣言多かった点はGJだが、たまにはラネッセとしての台詞も。
  甘口で一言:いきなり溶け込んでの活躍、そして戦闘での突進判断は正解、見事!
むらさきさん
・境界のレーダー、ヴァリーフィラネー(ヴァリー)。エルフ族、両性、不完全な成体。
 →広範囲警戒AWACS的なフタナリ美少女さん。安全と危険、男と女の境界を操る。
  辛口で一言:難しいポジションなのは確かだが、軍師としての活躍がもっと見たい。
  甘口で一言:相変わらずの不思議オーラ秀逸、パワー石狙いの戦略眼ナイスでした。
しろわいんさん
・七色の錬金術師、アルワード・ミューラー。人間族、男。
 →パーティーのドーピング担当。器用な反面、敏捷性が低い辺り某人形使いと同じか。
  辛口で一言:多分もっとのんびりスットボケ系で攻めた方がキャラ際立つかも。
  甘口で一言:エリクサーを譲渡したタイミングなどPT全体への気遣いは流石。

GM@俺
・普通のGM、俺。要するに俺。
 →弾幕はパゥワーだずぇ。マスタリングもパゥワーで押し切ろうとするクセがあるか?
  辛口で一言:やりたかった演出をいくつか当日ド忘れしましたw
  甘口で一言:皆さんのおかげで最後まで行けました、マジ感謝。

<1/ギスライの南門>
 イエサブRPGショップで2卓借り、GMと8人のプレイヤーで囲んだら、なんかもう
「壮観」って感じ。ちょっとGM感動してましたw
 久々のセッション。そこで、確か第一回以来だがPC全員に目を閉じてもらい、情景を
想像してもらうという儀式を行ってみた。この辺はGMの趣味w
 で、情景描写。
 北西にディアナ海の海岸線。そこからぐるりと巨大な城壁が囲む、城塞都市ギスライ。
城壁の北、西、南にはそれぞれおっきな見張りの塔がそびえ、レナーディア王国の国旗が
翻っている。果てしなく続く紅街道は南からギスライの街中へ入り、大きな弧を描き西側
から抜けて王都レナーディアへ続いていく。季節は秋。暖かかったり寒かったりと気候が
安定しない時期だが、この日は過ごしやすい秋晴れで、優しく照らしつける太陽と海から
来る風との調和が心地よい(ここで目を開けてもらった)。
 GMのナレーションが続く。
 思えばライノスやヴァリー、レイチェルやリミナシアは、その年の春、寒さが残る頃、
この街で護衛依頼を引き受けたものだ。その仕事を皮切りに、ここレナーディア王国では
実に様々な事件が起こり、君達冒険者を巻き込んでいったものだ。
 現在、ライノス、ヴァリー、リミナシア、ヴォルフの4人は、ギスライの南城門の外に
立っている。前回の冒険で一緒だった二重人格の音使いローザ・アルタイル(ko1さんの
PCで、弱気な方の人格、リリィは、今回は引っ込んでいる)も一緒。
 そして、更にもう一人。
 毎度お馴染み、今は亡きシェリー王国(この時点でクスクス笑いが起きたw)では王の
妹ながら忌み子として疎まれ、王国から逃れるように去った悲運のダンジョンマスターに
してネクロマンサー、レギュラーNPCとして絶賛人気沸騰中(やっぱり、などの声)、
我らがナスターシャさまだ!
 前回の冒険で、そのときのPTがナスターシャを腐竜の領域まで案内、護衛することを
引き受けたことを覚えておいでだろうか。そこで今回一向はナスターシャをギスライまで
護衛。丁度ここで不死身のゼノンと合流し、ここから先はゼノンが案内するということで
一同はお役御免となったわけだ。しかし、ローザは南にあるドワーフの鉱山町ルーマまで
脚を伸ばすということで、紅街道を南下する同じ道、途中まで共に行くことに。
 そういうことで、一同は見送りにギスライの南門に居る。
 ナスターシャ「では、わらわは行くぞ」
 そう言って、踵を返して歩くこと数歩、ふと、振り返る。
 ナスターシャ「そうじゃった。ライノス、ヴァリー、ヴォルフ、皆の者、聞いて欲しい
ことがある。・・・嫌な予感がするのじゃ。あの大鏡に映ったライシャ(ナスターシャの
妹で行方不明)の件、胸騒ぎがする。それも北東の方角から、嫌〜な予感がするのじゃ。
あのダンジョンマスター、ダンシェルと言うたな、気をつけるがよいぞ。わらわの忠告を
聞くなら、とっととレナーディアから離れるが良いわ。だがのぅ・・・い、(赤面)い、
今までのよしみで、わ、わらわのために全てを見届けてくれると言うのなら、心より感謝
致すぞよ。わらわには今までの御親切への報い、何もしてあげられぬが・・・」
 そう言って、再び踵を返して歩くこと数歩、再び、振り返る。
 ナスターシャ「ここギスライが全ての焦点となろう。その予感がする。・・・そうだ。
昨夜占いをしておったら、こんな言葉が浮かび上がってきた。何の意味かは、わらわにも
解らぬが・・・ライノス、ヴァリー、ヴォルフ・・・このような言葉じゃ。{霧に、気を付けよ。
真夜中に、空の色の花を探せ
}・・・じゃ。わらわの予知はこれでも結構当たる
方じゃからの。心せよ・・・それでは、まいるぞ」
 ここでライノス役の壬さん、ヴァリー役のむらさきさん、速攻でメモ書いてたのは流石
としか言いようがない。GMが喋りの速度を落としてハッキリとした言葉で言う場合は、
大抵は伏線になるという経験が身に付いている証拠ですね(キャラ的にメモ取らないって
言うか、そういのが似合わないから取らないってスタイルもありますけどね)。
 ・・・そんなこんなで、今回ナスターシャさんの出番はこれで終わり。

<2/紅街道、鉱山街ルーマからギスライへ向かう道中>
 それから数日後。
 ラーニャ、アルワード、アッダン、ラネッセの四人が、鉱山街ルーマを経由して南から
ギスライへ向かっているところをRPしてもらった。
 それにしてもこの四人、鉱山街ルーマでなにか一仕事を終えたのか、またはパズー王国
の方から来たのか。遺跡探索帰りだろうか。それとも、アルワードが野外でエリクサーの
材料を探すのを手伝っていたのか。ともかく、前の宿場町であるルーマを出てから、一行
は結構ゆっくりと移動している感じ。
 ここでGM、唐突に要求をかましてみた。
 「・・・で、どんな冒険をしてきたの?なんかデッチあげてよw」
 なんつーか「ここで脳味噌を少し活性化させようぜ」っていう意思が、あんなみょんな
要求に。出来ればGMが押し付けるより、PC同士で互いの関係を創造して欲しいという
願いもあったりしました。
 すると、なんだかんだで結局「アルワードがパトロンでアッダンとラーニャとラネッセ
を同行させている珍道中」ってふいんきにw
 そしてラーニャが「酔いどれ欠食姉御」という、これまた濃ゆいキャラにw
 そこにセクハラかまそうとして撃退され続けるアッダン、そして全体を冷静に見ながら
独り言でツッコミを入れるラネッセ、そんな同行人の騒がしい永続的ミニコントに対して
全然おかまいなしって感じで霊薬の材料を探し続けるマイペースのアルワード。
 うん、この構図、これはなかなかおもしろいwww皆さんGJwww
 「なによぅ、酒もってきなさいよぅ。お腹すいてんのよぅ(既に理屈がおかしいw)。
こるぁ、ソコ(アッダン)!今度ケツ触りに来たら、ただじゃおかないからね!」
 ・・・ジェイドさん、ハマりすぎですwww
 で、結局路銀に困って、レナーディア王国で何が起きているのか良く知らず(ラーニャ
やアルワードは少しだけ関わったけど、その後何が起きたかは見届けていないからね)、
「今度はギスライにでも寄ってギルド依頼を当たってみるか」ってノリで北上していたと
いうことで話は進行。
 道中、妙に高飛車で一人称が「わらわ」な美女が同行者2人を連れて南下してくるのと
ハチ合わせるが、ここでアルワードが手持ちのエリクサーを売りつけるとかwww
 こりゃ本気で金に困ってるわけだwwwww
 で、そろそろギスライの城壁が見えてくるかな〜って頃。
 後ろからざっざっざっと多数の人間が歩いてくる音が聞こえてくる。
 振り返ると、これはどう見ても軍勢です、本当に、ありがとうございました。100名
あまりの完全武装しているドワーフ達が斧やウォーハンマー、マトック、あるいは弩など
色んな武器を担ぎ、歌いながら徒歩で街道をPTに向かって進軍中〜。
 ここでPT、立ち止まって様子を見る。
 先頭を歩き、軍を率いるは鉱山街ルーマの長、ドワーフのボルグ・ドグラン伯爵と判明
すると、主にドワーフ達の提案で素直に軍勢を待ち受けて向こうの反応を見ることに。
 ボルグ伯爵、PTを見つけると、和気藹々な感じで話しかけてくる。実は裏設定で彼は
冒険者が好きってことになっていました。
 ボルグ「(自己紹介後)そちらは、冒険者かな?ギスライの街から救援要請があった。
また北東のダンジョンマスターが活発になったのだ。今はまだ北東陣地で食い止めている
らしいがの。まぁ、ワシらが来たからにはもう大丈夫ぢゃ!がっはっは!」
 ・・・などと自信満々に説明台詞。
 PTも正直にギスライを目指している冒険者であると伝える。
 すると、ボルグに誘われる。
 ボルグ「ところで、ギスライへ向かっているとお見受けするが、もしよければ、ワシと
共に歩かぬか。道中、冒険の話を聞かせて欲しいのぢゃよ」
 するとラーニャ「ご飯は出るかい?お酒も出るかい?」ってwww
 ナイスwwwこのシーンでは、正直ラーニャのRPが輝いてましたよwww
 ボルグ「軍のレーション(なんという近代的軍隊用語w)で良ければな」
 ・・・こうして歩き続け・・・ギスライの城壁がハッキリと見えてきた、そのとき。
 西の方角から、大量の馬が駆ける音が。
 ボルグが全軍を停止させる。
 ここで卓全体から「盛り上がってきたぜwww」な反応。
 ・・・で。
 見ると、漆黒の鎧に覆われた騎馬武者が200騎ほど、そしてその列に平行するように
真っ赤、真紅の鎧に身を包んだ騎馬武者が50騎ほど。そのままギスライへ入っていく。
 ボルグ「・・・まさか、それほど深刻な事態とは」
 PT、ボルグに事情を尋ねる。
 ボルグ「紅の騎兵は護国騎士レイナ・ユズハ殿が率いる女だけの騎兵隊、紅騎士団よ。
しかし、黒いのは、同じく護国騎士ディーン・ベイマン殿が率いる黒騎士団。そう、我が
レナーディアの決戦兵力ぢゃ。それに、見よ」
 騎士団の後から長槍を持った重装歩兵や軽騎兵など、様々な種類の兵隊が隊列を成して
ギスライへ入っていく。その数、300あまり。更に、遥か向こうには小さな集団がいく
つも散在し、それぞれギスライを目指しているのが見える。
 ボルグ「王都レナーディアの守備兵力の半数。更に、常駐兵力から外れている各騎士団
の騎士達、おまけにフーランのマウマルまでもが、数少ないが、奴なりになけなしの弓兵
を連れてきているとは・・・ワシもルーマの兵の半数を連れてきたが、南の防備からもう
少し兵を割いてでも、もっと連れてくるべきだったか・・・レナーディア全土の軍、半分
以上が集まっているとは」
 ここで卓の誰かが「クライマックスが近いな」と発言。仰るとおりですw
 で、ボルグが改めてPTに要請。
 ボルグ「おぬしたちも、我らとギスライへ入ってくれぬか。恐らく一人でも多く戦士が
必要となるぢゃろう。なに、軍属になる必要はない。冒険者ギルドからも必ず仕事が舞い
込むぢゃろうて。そうして我ら軍を後ろから支えてくれい」
 金欠PTは、危険な戦時下の街に入るってのに、仕事って言葉に「ktkr」w
 こういうときこそ、この言葉が一番似合う。
 「必死だなwww」

<3/ここまで来て、ようやく導入とかw>
 冒険者ギルド直営の酒場「ディアナ海の荒鷲」亭。
 レンガで造られた頑丈な建物の一階、整然と並べられた木の机や椅子の列。
 場を支配する温かい空気は燃え盛る大きな暖炉から流れ出している。
 おやっさんのいかつい大男ファイザー、そして、その娘にしてはイィ!女すぎる看板娘
ターニャが切り盛りする、海鮮料理が美味しいと評判の酒場だ。そして、海鮮料理には、
米を発酵させて作る酒が絶妙に合う。
 ・・・だが、客はまばらだ。
 戦いが始まっていた。北東のダンジョンマスターが、再び攻撃を仕掛けて来た。第一回
のセッションに参加した人は北東の陣地は守備隊「ギスライの盾」隊長レオン・ケスラー
や副長で妻のシーラ・ケスラー、そして傭兵部隊を率いるためクリムゾンタイガーの出る
村から連れてきたグラハム・リッターなどを覚えているだろうか。
 ・・・覚えているわけねーなw
 はい、みんな綺麗さっぱり忘れてましたwww
 ともかく、彼らの奮戦で北東陣地は今なお持っているが、しかし、いつ崩れてギスライ
の城壁まで迫られるか解らない。
 そんな戦時下の街の酒場に人が寄り付くはずがない。
 そう、そこに居たのはファイザーのおやっさん、看板娘のターニャ、そして冒険者達、
即ちPCの皆さんだけ。
 初対面も多かったので「冒険者なら幾度となくすることになる、自己紹介をしようか」
ということで、以降、PT同士の自己紹介が延々と。実は、GM的には、これを聞くのが
凄い楽しいのですよwwwww

<4/依頼>
 さて、お約束。自己紹介が終わったところで、ドアが開く。見ると、なんとドレンの街
の西岸守備隊長、エレノア・スマイトさんではないか。
 ちなみにエレノアは、昔しろわいんさんが使っていたキャラクターそのまんまですw
 なつかしいなぁ。部下のトーマスとか。
 ・・・で。
 彼女は店に入るとまっすぐファイザーのおやっさんのところへ向かい、一言二言何やら
話し、そしてまたまっすぐ冒険者達の方へ。
 やりとりを全部書くのは面倒だから、エレノアに用意されていた台詞をドカッと紹介。
ノリの良いPC達は「もう最後まで見届けるよ!」なふいんきになってくれていたので、
快く(?)依頼を引き受けてくれました☆

エレノア「やぁ、君達がいるとは心強い。ドレンでは、世話になったね。改めて御礼を
     言わせて貰うよ」
    「・・・ミーナの守る東岸は未だに警戒地域だからね。だからわたしがここに
     来たってわけ。今回はドレンじゃなくて、レナーディア王国からの依頼なん
     だけど、出来ればここにいる全員に受けて欲しいんだ」
    「あの邪教の集団。竜王教。政府は彼らの存在を危険視しているんだ。ドレン
     から追い出したはいいが、司祭や神官などは逃げおおせているし、潜伏先も
     わからない。また、誘拐されたまま戻ってこなかった人もいる。彼らが何処
     で潜んでいるのか、そして何をたくらんでいるのか。相当な規模の組織だと
     推測されているけど、実態が全くわからない」
    「竜王の復活なんてホラ話、にわかには信じがたい。普通に考えて、何か別の
     目的があるはずよ。たとえば今、このギスライで何か大きなことをしたら、
     この街の防衛に支障が出るようなことをしたら、大変なことになる。だから
     危険なんだけど、残念ながら軍は防衛戦に総力を挙げていて、一人たりとて
     戦力を割くことなんて出来ない。かくいう私も、ドレンからなけなしの援軍
     を率いているんだよ」
    「・・・だから、冒険者のみんなに彼らが何処にいるのか突き止めて、そして
     出来れば彼らの目的を探り、そしてそれを阻止して欲しい。それが、今回、
     みんなに依頼することよ」
    「この戦いで国の財政に余裕は無いわ。申し訳ないけれど、報酬は、龍王教の
     本拠地を見つけたら、一人5万リラニア。彼らのたくらみを阻止できたら、
     一人10万。仮に彼らを壊滅させることに成功出来たら15万出るよ」
    「頼めるのは、ここにいるみんなしかないんだ。よろしく頼むよ!」
    「前回ドレンから竜王教を駆逐したときにわかったのは、彼らの馬車がドレン
     を出発してギスライ方面へ向かったこと。そして、ギスライには彼らの刻印
     が入った馬車が入ってきていないこともわかっているね」
    「それじゃあ、ね。健闘を祈る」

<5/捜索>

 ・・・情報らしい情報もなく、ただ依頼のみで竜王教の打倒に放り出されたPC。
 途方にくれるPC達w
 ちなみに、ここは、GMとしては敢えてそうすることで「どういう情報収集のアイデア
を思いつくかな」というのを見てみたかった次第で。要するに、自主的に動けるかどうか
試してみた次第。
 なので、実際何かしら動きを見せたら、スムーズに主要情報を与えるつもりでした。
 シナリオ用紙にも、こう書かれていましたw ↓
 「考える時間はたっぷり与え、動いたらサラッと流せ」
 しかし、実際ではサラッと流しませんでした。
 GMの中では「例えばもう一度ドレンを訪れて再調査とか、またはドレンからギスライ
に向かったことは解ってるから途中にあるフーランの集落へ向かってみるとか」っていう
広範囲的行動に出てくれれば、全体CP+1の予定でした。唯一、街から飛び出す行動を
見せたのはリミナシアでしたが・・・惜しかった。動物に尋ねるって発想はナイスですが
動いたのが最後の確認的タイミングだったので。
 実際PTには手詰まり感の強い空気が流れ(ある意味当然。そういう風にGMがお話を
持っていったから)、かなり考えた後、結局ギスライ周辺のみで調査を開始。
 聞き込みに動いたメンバーの中で特に打開策らしきものを考えて、実行に移したのは、
ライノス→アッダン→ヴォルフ→ヴァリー→リミナシア、だったかな。
 ライノスは街の人や警備隊などに攫われた人が居ないか確認。ギスライではドレンの時
みたいな誘拐事件は起きてないことが判明。話を進展させる試み的にGJ。そこで動きを
止めずに次の行動に移って行っても良かったのですが、ライノスの中の人は他のキャラに
譲るような配慮で行動終了。これはこれで良い判断と思います。
 アッダンはドレンを経由して来ただろう騎士団が何か知らないか、という発想で動く。
しかし、生来の助平心により女性だけの紅騎士団まっしぐらw
 そしてキョドッてしまい、あっさり門前払いwwwww
 これはRP(ロールプレイ、即ち役割演義)的にGJですwww
 ガープスはRP重視なので、そのためミッションが失敗しても、CP入るのはRP重視
した場合なので、たいへん正しい(?)行動でしたwww
 で、ヴォルフがアッダンの路線を継承し、黒騎士団に聞き込み。継承GJです。ここで
ドレン出身の騎士がNPCで登場しますが、彼が全容を伝えるのも不自然だと思い、結局
「ドレンでも竜王教の話はあの事件が解決されたとき以来聞いてない。ただ、私の恋人が
攫われたまま帰ってこない。もし今後見つけることがあったら、救い出してくれないか」
という、情報的に進展は無いのに追加ミッションが発生する始末。すみません、ここは、
ハッキリとバラしますが、アドリブですw
 ですが、次のヴァリーの行動が、ギスライ圏内での行動にも関わらずGMの心に響き、
捜索に方向性を与えることに。
 内容は、同じく兵隊達への聞き込みですが、ヴァリーは彼らを救護しながら聞き込みを
するという内容。「戦争中ということなら、ギスライ滞在の冒険者として治療の術を持つ
ヴァリーが今まで何度も兵の救護に当たっている、前線に志願しているのは自然」という
PLの意向。これは説得力がありました。実際ライノスも以前防衛戦に参戦したりしてた
わけですし、白兵戦は苦手でも冒険者のヴァリーが軍の役に立てることは明白。そして、
その立場を利用してじっくり聞き込みが出来るのでは、という考え。見事。
 と、いうわけで、負傷兵のカオスの中で、紅街道を往復している傭兵さんが登場。
 ギスライの真南にある花畑の近くで野営中、花園に入っていく馬車を見かけたことが、
という証言が得られる。
 で、この「花園」というのと、冒頭のナスターシャの「真夜中に、空の色の花を探せ」
がリンク(口に出したのはライノスかな)、PTは花畑周辺を探しに行くことに。
 最後に、リミナシアが夜中にギスライを飛び出し、花園周辺のワンコ(犬)達を相手に
聞き込みを敢行。GJだったが、最後だったのが残念。ここで得られたのは「やはり花園
が怪しい」という裏付け(大事!)。
 と、いうわけで翌日、PT全体で花園へ向かうことになった。

<6/ギスライ南の花園>
 花園に到着したPT、暫しの捜索の後、霧の出るエリアに到達。
 {霧に、気を付けよ。真夜中に、空の色の花を探せ
 この言葉を思い出したPTは夜に行動しようと決意、ベースキャンプを張る。
 で、議論した結果、キャンプ守備隊、そして捜索隊の二手に分かれることに。
 キャンプメンバーはアッダン、ヴォルフ、ラーニャ、リミナシア。
 捜索隊はアルワード、ヴァリー、ライノス、ラネッセ。
 たまたま、卓の右半分と左半分で分かれたw
 以降、シーンを切り替えながらプレイすることに。

<7/捜索隊>
 捜索隊は、色とりどりの花が咲き乱れる花園を進んでいく。
 様々な大きさの花だ。
 高さが人間の身長を超えるほど大きな花も多く、それが行く手を阻むように密に茂って
いたりもするのだ。そうした花を掻き分け、小さな花は踏み散らし、捜索隊は自然破壊の
権化となりつつ進んでいく。
 ・・・いやまぁ、レーダーにしてエルフのヴァリーもいるから多分細心の注意を払って
いるのだろう。うん、そういうことにしておこうじゃないか。
 しかし、当ても無く操作していては時間が経過するばかり。それこそGMの思うツボ、
だったりするのですが。ニヤリッ!w
 で、暫く探し回っていて、ライノスが「真夜中に、空の色の花を探せ」のフレーズから
「特定の色の花を探そう」と言い出す。さすが今一番TRPGを高頻度で遊んでいる者、
この程度の謎掛けなんてすぐ見破りますね。
 そして「空色」が何か、という話になる。
 青?水色?
 ・・・真夜中の空の色。即ち黒。
 「ファンタジーRPGクイズ」が出典のこのプチなぞなぞ、すぐ見破りました。
 で、暫く判定などが続き、PTは地面に矢印状の模様を描くように黒い花が咲いている
場所を見つける。で、その先には大きな岩が。
 この岩に何かがあると踏んだPT、一旦ベースキャンプへ戻り全員を呼ぶことに。
 しかし、その頃、ベースキャンプではーーーーー。

<8/ベースキャンプ>
 ベースキャンプに残る一行、暫くすると霧がどんどん濃くなっていくことの気付く。
 ・・・これはマズイ!と思うも、間に合わず。
 猛烈な睡魔が一行を遅い、全員昏睡状態。
 この場所に不倒丹のラネッセが居れば色々面白かったのになぁw
 さて、眠りこけた一行に近付く多数の足音が。
 そして、何処へともなく連れ去られるキャンプ組の面々。
 ここでプレイヤー達の悲鳴が聞けてGM御満悦でした(ぁ
 いやぁ、多人数やるときの基本はPTを分割することですからw
 って、ホントはちょっとGMの予定と違っていたんですけどね。
 でも、結果オーライ、むしろこっちのが面白いw
 ・・・で、途中、ラーニャだけが目を覚ます。気がついたら、両手両足縛られて逆さに
吊られた状態でドナドナされている。目隠しもされているので、何処へ向かっているのか
全くわからない。
 ちょっと暴れてみたら、殴られたり蹴られたりして黙らされる。
 で、複数の男の声がする。
 「早く牢屋に放り込もう」
 「処分は儀式の後だなぁ」
 そうこうしてるうちにどうやら階段を下りているような感覚が。
 彼らはどんどん下へ降りて降りて降りてーーーーー。
 やがて、ドサリと地面に放り出される。
 ギー、ガチャンと扉が閉まる。
 キャンプ組はこうして牢屋に閉じ込められたのだった。

<9/突入!>
 さて、捜索隊。
 ベースキャンプはもぬけのから。特に争った形跡もない。
 だが、足跡が、ほぼ彼らの来た道と並列で花園に入っていく。
 ゆゆっ!?連れ去られたか!ゆっくりしている場合ではない!
 急いで足跡をたどると、先程の黒い花が生えている場所に辿り着く。
 入れ違いだ。
 高い花に視界を遮られ、また風が花園に巻き起こすシンフォニーに聴力を奪われ、途中
で擦れ違ったことに気付かなかったのだ(一応、気付くかどうかの判定は双方GMの方で
ちゃんとマイナス修正込みでやりましたよ。PTにやらせると「なんかある」って警戒を
させちゃって、要するに「なんかあるよ」ってバラしちゃうようなモンだから、こういう
判定はGMの方でコッソリやるのです)。
 さて、矢印状に咲いた黒い花達の指し示す先は、大きな岩。
 はてどうしたものかと考えていると・・・。
 丁度真夜中、月の光が上から岩を照らすと、下へ降りる階段が出現するのでした。

<10/脱出!>

 さて、牢屋組。全員目覚めてもらう。で、牢屋の中には拷問器具が一杯あったり。
 見回りが来ないのをいいことに、拷問器具に付いた刃物や狼変身したリミナシアの牙を
利用して戒めを解くのに成功。
 見ると、牢屋は鉄格子タイプ。おまけに上下は土。
 そこでリミナシアが地面を掘って結合を弱め、アッダン・ヴォルフ・ラーニャの3人が
鉄格子を力任せに引き倒すという暴挙に出るw
 ・・・馬鹿力のアッダンが居るとなりゃ、そりゃ壊れるわwwwww
 もともと屈強の戦士を閉じ込めるための牢屋じゃなかったんだよぅw
 で、物音に気付き、見張りが何事かと覗きに来て、すぐ逃げ出そうとする。
 このチキンな見張りは、コボルドなのでした。
 コボルドについては↓に詳しく書いてありますよ〜。

アイグリスの種族設定#3(コボルドについて) 
http://zenon.jugem.cc/?eid=2795

 で、そのコボルドさんは狼になったリミナシアの活躍などもあって取り押さえられる。
そして見張りの待機場所付近にPTの装備が無造作に放り投げられてるご都合主義。
 ここで何故かヴォルフが残虐性を発揮。
 紳士的なヴォルフが何故・・・と思いきや。
 「人間に敵対する種族に遠慮することなど全くない」
 ははー。
 ってなわけで、哀れコボルドは牢屋の中の拷問器具の一つとして設置されていた、かの
悪名高きアイアン・メイデンに放り込まれるのだった。
 ちなみに、アイアン・メイデンってこんなんですよ↓

鉄の処女
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%89%84%E3%81%AE%E5%87%A6%E5%A5%B3

 うぎゃ〜・・・ざんこくぅ・・・。
 ヴォルフってこんなことする人だったのね、やだわぁwwwww
 って、実際、人間が敵対種族やモンスターによって絶滅寸前にまで追い込まれた世界、
ということで、ここまで人間以外に憎悪を募らす人が居てもおかしくないので、これは、
実はレヴォラコントにおいては間違ってないRPなのです。ヴォルフの場合、仕えていた
国を滅ぼされているわけですしね。
 でもまぁ、コボルドは敵対種族オークの最下層種、戦闘を好まないチキンばかりという
ことで、やや弱い者イジメの感も拭えないのは確かですwww
 だから、正しいとも言わないし間違ってるとも言わないってことでw

 ・・・さて、こうして脱出した彼ら、他の牢屋を見て回ると・・・。
 居ました居ました、攫われた女性たち。
 目が虚ろになって、何事にも反応しなくなった女性数人が閉じ込められた牢屋と、衰弱
しているものの正気を保っている女性数人が閉じ込められた牢屋がありました。しかし、
その中にヴォルフがギスライで頼まれた騎士の恋人はいません。
 尋ねてみると、親しかったと名乗り出た女性が「彼女はもう洗脳されて竜王教の神官に
なってしまいました」と衝撃の告白。
 このままここにいても仕方ないということで、一行はなるべく全員逃がす方向で脱出を
試みるのだった。

<11/突入組その後>
 少しずつ地下へ進んでいくと・・・規則的に壁に松明が掛かっていて中は明るい。
 B1Fで見張りのコボルドを逃すことなく無事捉えた一行。
 神秘学判定に成功したアルワードがコボルドの生態を解説。
 とりあえずこいつらはチキンだが逃げられれば報告されて厄介だから、全員殺す方向で
OKというのが結論っぽい。
 階段を降り、B2F。
 ドアで行く手が遮られている。ドアノブがヒト用とコボルド用、2つついている。
 レーダー@ヴァリーがドアの向こうの気配を察知。
 そしてドアの傍にはバールのようなもの!
 ここで、どういうわけか、ライノスがバールのようなものを手に取って「コンコン」と
ドアをノック。って、それだけで階下に逃げられたらどうするつもりだったんだろw
 ・・・ドアの向こう側、実はコボルドでした。
 で、向こうからも「コンコンコン」とノックw
 ライノス、即座に「コンコンコンコン」って返すwww
 おいおいおいおいwwwそんな単純な・・・w
 ・・・正解だよwwwwwwww
 ガチャッ。
 ドアをあけ、コボルドが顔を覗かせる。
 その伸びた首めがけてライノスのハルバード一閃!
 ずんばらりん orz
 こうしてドアの中へ進入。
 すると、通路があって、片方に壁、もう片方は鉄格子。
 鉄格子の向こう側には十数体の魔獣マサヴァル・エスレンがおわします。
 あの手が鞭みたいになってる連中ね。
 ・・・でも鉄格子の向こうなの、ぐすん。
 折を見て牢獄をオープンさせようと思ったのに、管理役コボルドったら速攻で殺されて
しまうんだもんな。罠不発 orz
 ってなわけで、一行は猛る魔獣どもを挑発しながらB3へ降りるのだった。
 性格わりぃwww
 ・・・B3はコボルドどもの居住空間で雑然としているが、コボルドは一体もいない。
もぬけのからだ。で、奥へ奥へと進んでいくと、かすかに低重音が。
 うんばば・うははぁ〜
 うんばば・うははぁ〜
 あいやらやらけいじぃ〜

 ・・・という野太い声。
 ま〜や〜まぁや〜け〜い〜じぃ〜
 ・・・という細い声。
 これ「けいじぃ」を「モスラ」に置き換えれば、インファント島住民の祈りの声の空耳
なのですよってネタについてこれる人いますか?(ぁぁぁぁぁ
 はい、どうみてもけいじぃ復活の祈祷儀式です、あり(ry
 ・・・で、一行が音のする方向へ向かうと、更に下へ降りる横幅の広い大階段が。
 その先には、巨大な地底空間、そしてそこにはピラミッドのような巨大建築物が!
 中から大音量で儀式の音が聞こえてくる・・・ッ!

<12/脱出組その後>
 攫われた女たちで一番元気そうなのを連絡役として帯同し、地下牢獄からの脱出経路を
探す脱出組。途中、巡回コボルドなどを殺しながら進んでいくと、通路の壁に門。
 思い切って進入すると、中は沢山の弓矢、そして竜王教のエンブレムが縫い付けられた
神官装束などが。倉庫でした。
 そこで連絡役の女に弓矢や巫女装束などを下の階に運び、武装させる作戦に。これは、
脱出組、グッジョブです。冷静な判断だ。
 そして一行は女たちを後に残し更に上へ。
 ホントは彼女達を一緒に行動させる手もあると思いますが、騎士道精神の強いヴォルフ
が許さないか。でも、成り行き次第では彼女達が取り残されてPCだけ脱出しちゃうって
可能性もあるんですよね。勿論そうなるとCP減点は必至。さてどうなることやら。
 ・・・通路の先の螺旋階段をのぼり・・・。
 そして、周りが土から石組の構造物へと変化していく。
 階段頂上の踊り場から通路が一本伸びる。
 右側にいくつかの門、左側の一番奥に大きな空間らしきものへと通じる入り口が空いて
いる。門の中身はヒトの住む居住区域だったりするが、一行は門を一切スルーして左側の
入り口の方へと向かう。
 そこで見たのはーーーーー。
 巨大な四角錐の空間。
 そして、コボルドの大群が一心不乱に祈っている姿。
 あちこちに、竜王教のエンブレムが縫い付けられた神官装束を着込み、虚ろな目をした
女たちが弓矢を装備して立っている。
 壁側に、あの日取り逃がした竜王教の司祭と名乗るキドニー・ボーマン女史が、儀式を
進行させていた。彼女を守るように、神官を名乗る3人組の男が。
 鋭い刃の長兄ジン、砕く大槌の次兄サイ、貫く大槍の末弟カン。
 そこまで見たところで、先頭を行くヴォルフとラーニャが入り口に面と向かった場所に
立っていた末弟カンに発見されてしまう!
 戦闘開始・・・!

<13/再会>
 さて、進入組。
 デカイピラミッドを前に、暫し思案。
 とりあえず中の様子を覗かないと始まらない。
 そこで、ライノスとヴァリーがロープを使って(ロープ活用キタコレ!)ピラミッドの
中腹にあるテラスによじのぼり、そこから中へ進入することに。
 いよいよクライマックス、ということで、ここでアルワードは手持ちのドーピング薬を
ライノスとラネッセ(前線係)に渡し、彼自身もドーピングを官僚する。で、ラネッセと
共に下のメインゲートを見張るという役割を担う。
 テラスから大広間を見ると、果たして無数のコボルドが一心不乱に祈りを捧げていた。
奥には大祭壇があり、後ろの壁には黄金に輝く三つ首竜の旗が。竜王教のシンボルだ。
 また、祭壇から伸びた柱の上には超巨大な水晶が鎮座ましましており、神秘学の知識が
あるライノスはそれが超巨大パワーストーンであると見抜く。
 大掛かりな儀式だ・・・!
 そして、祭壇には、いつぞ見た人影が。
 キドニー・ボーマンだった。
 そして、キドニーは、更に奥のほうから大広間に入ってきた、見慣れた人物に何か話し
かけようとしていた。
 ヴォルフだ。

<14/合流>
 ・・・ってなわけで、なし崩し的に戦闘開始。極端に戦闘を嫌うコボルドは我先と逃走
して居なくなる。で、結局敵はキドニー・ジン・サイ・カン・そしてキドニーの精神魔術
に操られた女性達。女性達は竜王教の神官衣に身を包み、コンポジット・ボウで武装して
いて、13人。そのうち1人はキドニーを守るような位置に立っており、ヴォルフはその
女性がギスライで話した黒騎士の恋人だと(その顔姿形から)気付く。やり辛い!

キドニー・ボーマンに用意された台詞
「その顔、覚えているぞ・・・また計画の邪魔をしにきたのかい」
「捕虜を捕らえたと思ったら、おまえたちだったのかい・・・」
「良くも私達の計画を邪魔してくれたね!死ねぇ!」
→よくあるやられ悪役の台詞。

鋭い刃の長兄ジンに用意された台詞
「いつぞの騎士殿か。よかろう、今度は互いの命をかけようぞ。一騎討ちを所望する」
→この一騎打ちを、ヴォルフは快く受ける。

砕く大槌の次兄サイに用意された台詞
「キドニーの姉御は俺が守る!粉々にしてやるぞ!」
→単純明快。で、ラーニャと暫くタイマンするが、タイマンという前提の戦いではなく、
 結局後からアッダンが弓で加勢。

 ・・・ここで、GMはひとつ大きなミスを犯した。
 本来は「ジンがヴォルフを大広間の中央へ“招き”、その場にいる全ての人に「我々の
一騎打ちが終わるまで動くな。最後まで見届けて欲しい」と言って、ガチ一騎打ちを終了
させてから本格的な戦闘開始としたかった。
 だが、ここで説明不足となり、ジンが何も言わず後退したのを怪しんだヴォルフに前へ
出てくるよう促され、そしてGMもウッカリとサイをラーニャと絡ませてしまったため、
なし崩し的に戦闘が始まってしまった。う〜ん、失敗失敗。
 折角ジンに用意した「天よ!地よ!竜よ!我らの正々堂々たる戦いをご照覧あれ!」を
使いたかったのにぃw
 やっぱ、そういうのは広い空間のど真ん中でやりたいよねw
 ・・・で、そういう風に唐突に戦闘開始となったため・・・。
 テラスにいるライノスとヴァリーの到着が大きく遅れることに!
 ・・・身軽なヴァリーはそれでも3ターンほどで間に合ったが、ライノスは7ターンも
かかることになり、1ターン移動するごとに各キャラを題材に煮えた台詞を吐きまくって
死亡フラグを立てまくることにwwwww

 ・・・戦闘は、座り位置によりヴォルフが極端に劣勢な一騎打ち、純粋な戦士のサイに
押されるもダイスの出目が良くてかなり善戦する魔法戦士ラーニャ、キドニーを守るよう
移動するカンを狙撃するアッダン、弓で支援しようとするリミナシアという構図。
 キドニーはなにやら大規模な魔法を使おうとしているらしく、詠唱。
 神官ズは手当たり次第に弓を乱射するも分厚い装甲の人間には通じない。アッダンなど
装甲の薄い相手には通じるが、距離が遠く命中率が悪い。
 そうこうしているうちにヴァリーが階下へ降り、パワーストーンを射ってみたりするが
通じず(着眼点は素晴らしかった)、狙撃組に加わる。
 外で待機していたアルワードとラネッセはコボルドが退去した後に進入。
 アルワードは神官を無力化しようと弓を落とす狙い。
 今回は正直あまり実を結ばなかったが、こういう風に支援系の戦術を考えるプレイヤー
というのは場合によっては有難い。戦術の当たり外れがあるのは仕方ないが・・・。
 で、今回一番「当たり」だったのがラネッセ。
 アッダンが「司祭を狙えー!」と叫ぶのを受け、ただただ単純に猪突猛進、戦場の中央
を最速全力移動で突っ切り、神官の弓をものともせず(1ターンに5発飛んで来たのを、
全部避ける一人マトリックスとか!)司祭に肉薄、直接攻撃を繰り出したあの獅子奮迅の
働きはこの戦闘におけるMVPです。
 ・・・勿論、猪突猛進は場合によっては死を早めるだけなのでタイミングが難しいです
けど、今回に限って言えば大当たり。アルワードも共に突撃してたら凄い良い絵になった
かも知れないなぁ「オマエの背中はわたしが守る」的なw
 まぁでも、戦術には当たり外れがありますからね。
 実は用意されていた「裏展開」に入っていれば、アルワードのポジショニングはとても
効いて来る可能性があったのですが。
 ・・・だんだんジンに押されるヴォルフ。予定されていた一騎打ちならイニシアチブの
ダイスはターン毎に振ることになっていたが、なし崩し戦闘で大人数ってことで、最初に
イニシアチブダイスを振って、後は時計回りにターン進行という運びとなったため、絶対
ターンの頭に動ける位置に座ったGMが一騎打ちで圧倒的有利に立つ(全力攻撃をいくら
かけても、相手を転倒させれば割りと安全)。
 ラーニャもサイの鉄柄ヘビーモーニングスターに押されるが、斧の一撃が起死回生的に
命中、ほぼ五分となったところに、同族を殺されてたまるかとアッダンが放ったマグナム
よりも威力の高い矢が突き刺さり、そしてラーニャのトドメでサイ絶命。
 援護付きとはいえ、魔法戦士が武器だけで実力的に勝る戦士を倒した、大金星です!
 「姉御、、、すまねぇ、、、俺・・・は・・・がはぁっ!」
 激昂したキドニー司祭、ここで召還完了、多数の魔獣マサヴァル・エスレンが出現。
 しかし、所詮魔獣、近くに居る女神官たちを手当たり次第に攻撃し始めたりw
 鞭のような両腕の攻撃に引き裂かれる薄い神官衣・・・ハァハァ(マテ
 でも誰か死んだ人が出たら獲得CP原点ですからねっ!w
 ・・・で、魔獣の登場に一番反応したのはアルワード。
 少しでも敵の数を減らそうと一人魔獣に立ち向かう。
 だが、ヴォルフはジン、サイを倒したラーニャとアッダン、狙撃組のヴァリー、そして
突撃ラネッセはみんなキドニーまっしぐら、ライノスは大遅刻と、アルワードの手助けに
回る人は誰もおらず、成果は上がらないのでした。でも、一部の魔獣の注意が彼に向かう
というのは、それだけ神官の被害が減るとうことでもあったので、何気にGJ。
 ・・・ここでよ〜〜〜〜〜〜〜やく、ライノスが現場到着。
 その目の前には、アッダンの弓で大ダメージを食らったカンがふらふらとw
 ここでカンと戦いながら何故か和む(?)展開にw

貫く大槍の末弟にカン用意された台詞
「あの巨乳の戦士の姉ちゃんはどうしてる。まさか俺の槍で死んだんじゃねぇだろうな。そぉかぁ、俺ぁアイツのことが気になってしかたなくて。この気持ちって、なんだろな。
また会えるといいんだけどな。そのためにも、おめぇらを倒してやんよ!」
→あの巨乳、とは、以前ドレンの町でのセッションで参加したNPC、ファーナ。戦闘で
 むらさきさんが担当したが、カンの一撃がクリティカルで命中し、一発で瀕死の重傷を
 負った不運な娘。しかし、今思うと、この台詞って死亡フラグ立ちまくりでしたw

 で、暫くちゃんちゃんばらばらやるも・・・。
 薬物ドーピングにより片手でハルバードをブン回せるライノスの敵ではなかったw
 カン、ここであっさり絶命。
 なんでだ・・・GM的には一番活かしておきたかった奴なのに・・・。
 死亡判定で失敗するとか・・・!w
 「もう一度、、、あの姉ちゃんに、、、会いたかったな・・・あのパンチ、痛かった」
 →カンはファーナに夜這いかけようとして(違)、パンチ喰らってましたw

 それにしても、ヴォルフは劣勢ながらよく持ちこたえていた。だが、そろそろ限界かな
という、そのとき。
 遂に、キドニーがラネッセの執拗な攻撃と狙撃組の集中矢ぶすまに倒れるのでした。
 ・・・ふふふ・・・ホントは、更なる隠し球を用意していたのですが、タイミング的に
それを出すのは不適切と判断したので、出しませんでした。こいつをここで出してたら、
死人を出せたものの・・・くっ(ぇ
 で、キドニーは死の間際、突然表情が柔らかくなる。
 「・・・私・・・は、、、そうか・・・。冒険者達よ、、、ダンシェルに、あのアンギスには
気をつけるんだよ、、、奴は、心を操る、、、私も・・・油断したばかりに・・・」
 ・・・キドニーが死ぬと、ジンが戦意を喪失し、降伏。
 「姉御が死んだら、俺はもうこれ以上戦う理由がない・・・好きにしろ」
 精神束縛の解かれた神官たちはその場で気絶。黒騎士の恋人も無事保護(ボーナス!
 残りの魔獣も片付けられたのでした。
 ・・・セッション時間が足りなくなっただけとの噂が(ぁぁぁぁぁ

15)ジンが語った真相
 ここでPCは降伏したジンを捕らえ、ヴォルフの判断でギスライの然るべき機関へ護送
することに。この辺の裁き方が綺麗でした。
 道中、ジンは知っていることを洗いざらい喋る。
 以下、独白。

 姉御は、ダンジョンマスターなんだ。ダンジョンマスターの素質を得てから日が浅く、
この花畑の中でひっそりとこの小さなダンジョンを掘って、得意とする精神操作系の術の
研究をしていたのだがな。
 俺達兄弟、特に俺とサイは姉御の幼馴染でな、その上命の恩人でもあるキドニーの姉御
を守るという誓いを立ててるんだ。昔、モンスターに村を襲われたとき、キドニーが習得
したばかりの魔法で救ってくれて、な。もっとも、そのとき俺達の親は殺されたのだが。
だから、身寄りがない末弟のカンは、俺達についてきた。気の毒なことをしたな。
 あの臆病なコボルドどもを従えて、十数年。平和そのものだった。ただただ研究に明け
くれていただけだし、必要なものはギスライで何でも揃うし、そのままゆったりと暮らす
ことが出来るかと思った。
 平和そのものだった・・・あの女が現れるまでな。
 ある日、ダンジョンの入り口で、あの女が行き倒れていたんだ。
 介抱したら、女は、ライシャと名乗った。ライシャ・マ・シェリー。
 今は亡きシェリーってちっぽけな国の、王の妹だそうだ。
 追われている、と言っていた。
 ダンシェルの野郎だ。北東におっきなダンジョンを構えるダンジョンマスター。奴は、
ライシャを捕らえて、自らの目的に利用しようとしていたんだ。そう、千年竜王の復活。
だが、くそっ!ライシャは既に捉えられていて、操られていたんだ!そして、ダンシェル
は我らが守るあのパワーストーンに目を付けて、それを利用するために、ライシャを送り
込んで来やがったのだ!
 ライシャを媒介して、精神魔法に人生を捧げてきた姉御は、その精神魔法に操られた。
ライシャを信用したとき隙を突かれたんだ。そして竜王教の司祭を名乗り、信者の祈りの力でパワーストーンに力を充填していた。俺らがドレンを手に入れようとしたのも、より多くの信者を集めて、より大きな魔力を集めようとしたからだ。操られている者よりも、
そうでない者が祈った方がより多くの魔力が集まるからな。
 ダンシェルが何をしようが関係ない。俺らは姉御を守りたいだけだったんだ。どうやら
ダンシェルはシェリー王国ゆかりの者を片っ端から集めようとしているらしいがな。
 もうじきダンシェルがギスライを抜いてここまで来るだろう。そうしたら、奴は莫大な
魔力を得ることになる。
 ・・・俺が知っているのは、これだけだ。

 これでこの日のセッションは終了。
 この先どのような展開が待っているのか?
 果たしてダンシェルの野望は止められるのか?
 次回レヴォラコント、お楽しみに!
 ・・・再び、アイグリスの地で会いましょう。

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データ・セクション

魔獣マサヴァル・エスレン(Masaval Eslen)
(エルフ語で「鞭の腕(Whip Arm)」)
体力:11 瞬発:11 身体:11 瞬発移動力:12(計算値+5)
敏捷:14 感覚:14 反応:14 継続移動力:8.75(計算値+2)
知力: 7 精神:11 頭脳: 9 基本致傷力
HP: 140 MP:14 FP:14 振り:1D+1 突き:1D−1
よけ: 8 耐斬り:30 受動防御:1
うけ: − 耐刺し:30 大きさ:1
とめ: − 耐叩き:30 重さ:80kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
戦闘即応/1ターンで2回攻撃
鞭の腕、叩き/1D、レベル14、鞭のルールに準じる、距離1〜3
鞭の腕をしならせる、叩き/1D+2、レベル10、鞭のルールに準じる
 首の無い霊長類に似たような外見。両腕が2メートル以上の長さで、関節や手にあたる
器官が存在せず、鞭のようにしならせて獲物を打ち据え、殺した後で腹部に開く大きな口
(牙の類は無い)で捕食する。口の上下左右4箇所に目が1つずつあり、視力が良いが、
視界が狭い。戦闘の際、側面を背後として扱う。知能が高く、鞭の腕で武器を奪ったり、
味方と連携して敵を挟み込んだりする戦法を取る場合がある。

鋭い刃の長兄ジン、砕く大槌の次兄サイ、貫く大槍の末弟カン
→男性、ヒト、33〜37歳、ボーマンに心酔する戦士3兄弟
 (ジンだけ知力と精神+1)
体力:14 瞬発:13 身体:14 瞬発移動力:5.4+1.625=7.025
敏捷:14 感覚:13 反応:14 継続移動力:3.5+1.625=5.125
知力:10 精神:13 頭脳:12 基本致傷力
HP: 140 MP:13 FP:14 振り:2D−1 突き:1D+1
よけ:7  耐斬り:60 受動防御:4
うけ:10 耐刺し:60 大きさ:1
とめ:−  耐叩き:40 →鉄と青銅の混在した実用的な武装
我慢強さ ジンだけ戦闘即応
大鎚/槍15レベル ナイフ15レベル ジンの剣は16レベル
ジンだけ鉄の円盾15レベル(防点各+10、受防+1)
攻撃
バスタードソード:切り2D+3 刺し1D+5 HP250 リーチ1・2
鉄柄ヘビモニスタ:叩き2D+5 HP270 リーチ1
鉄柄ロングスピア:刺し1D+6 HP262 リーチ1〜3
ウォーダガー:切り1D+1 刺し1D

キドニー・ボーマン
→女性、ヒト、35歳、グラマー&セクスィー、精神操作系魔法戦士、操られている
体力:12 瞬発:11 身体:12 瞬発移動力:5+2=7
敏捷:14 感覚:13 反応:14 継続移動力:3.25+1.75=5
知力:15 精神:16 頭脳:16 基本致傷力
HP: 120 MP:16 FP:12 振り:1D+1 突き:1D−1
よけ:7  耐斬り:30 受動防御:2
うけ:10 耐刺し:30 大きさ:1
とめ:−  耐叩き:30 →ローブの下にハードレザー
特徴
魔法の素質3 我慢強さ
技能
精神操作系呪文全て17レベル
槍(仕込み杖)15レベル ナイフ15レベル
戦闘
ロングスピア:刺し1D+3
ウォーダガー:切り1D 刺し1D−1
マサヴァル・エスレン召還

薄絹をまとった、操られている女性達
→女性、ヒト、16〜25歳
体力:10 瞬発:10 身体:10 瞬発移動力:5.4+1.625=7.025
敏捷:10 感覚:10 反応:10 継続移動力:3.5+1.625=5.125
知力:10 精神: 9 頭脳:10 基本致傷力
HP: 100 MP:10 FP:10 振り:1D 突き:1D−2
よけ:5  耐斬り: 0 受動防御:0
うけ:−  耐刺し: 0 大きさ:1
とめ:−  耐叩き: 0 
特徴
操られているので「我慢強さ」を持っているのと同等。むしろ痛覚消失。
技能
準備/弓、準備/矢、弓、各13レベル
矢は大型腰矢筒で16本の普通の矢
コンポジットボウ:1D−1、正確さ+3

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<アイグリスの種族設定#3(前)┃Rv'Lct┃(次)最終回シナリオ、ネタバレ>
チャンプ(−O−) * Revo Laconto TRPG * 17:00 * comments(2) * -

アイグリスの種族設定#3

<SessionDigest#7(12/01/07)(前)┃Rv'Lct┃(次)SessionDigest#8(10/04/08)>
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コボルド族について

 コボルド族は「ダンジョンマスターの飼い犬」として知られるほど、多くのダンジョン
マスターに好んで使役されます。彼らはオークの中では最も弱いとされ、人間に対し敵対
していないダンジョンマスターに使役されることすらあります。
 弱いと言っても、身体的というよりは精神的に弱い種族です。とにかく臆病で、戦闘を
なるべく避けようとします・・・追い詰められ、死を迫られない限り。
 口が突き出ているその顔は子犬を思わせます。痩せ型で、身長は成人したヒトの約半分
程度しかありませんが、実は筋力がかなり強く、五感も鋭いため、小さくて臆病だからと
追い詰めると思わぬ反撃を受けることになるでしょう。彼らは傷を負うとバーサークし、
普段の臆病さからは想像も出来ないような勢いで逆襲に出るのです!
 極めて従順、恐怖によっても、慈愛によっても、容易に支配されます。この点が、人間
を憎むオークの中でも特に異質です。この性質のため、ダンジョンマスターのみならず、
他種族からも奴隷として使役されてしまいがちなのです。そんな使役されているコボルド
が負う役目は、主に力仕事や見張りです。一般の間でコボルドと言えばスコップを片手に
ダンジョンマスターの迷宮作りに励む姿が連想されます。
 一般的なコボルドは−20〜−10CPで作られます。

コボルド基本セット(−20CP)
体力、感覚/+1                (10CP)
瞬発力/+3                  (15CP)
精神/−3                   (−10CP)
減少HP/−30                (−15CP)
鋭敏感覚レベル5                (25CP)
暗視                      (10CP)
臆病                      (−10CP)
平和愛好/完全非殺               (−30CP)
バーサーク                   (−15CP)

平均的なコボルド
体力:11 瞬発:13 身体:12 瞬発移動力:4.6+1.5
敏捷:10 感覚:11 反応:11 継続移動力:2.265+1.25
知力:10 精神: 7 頭脳: 9 基本致傷力
HP:90 MP: 7 FP:11 振り:2D−1 突き:1D
よけ: 6 耐斬り: 0 受動防御:0
うけ: 7 耐刺し: 0 大きさ:1
とめ: − 耐叩き: 0 重さ:50kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
防護点は装備している防具によりけり(普通は布切れのみ)
スコップ(劣悪な叩&切型のピックとして設定)
HP75、叩き/2D−1、切り/2D−1(刺さる)、レベル11、1.8kg

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<SessionDigest#7(12/01/07)(前)┃Rv'Lct┃(次)SessionDigest#8(10/04/08)>
チャンプ(−O−) * Revo Laconto TRPG * 19:08 * comments(0) * -

SessionDigest#7(12/01/07)

<SessionDigest#6(05/06/07)(前)┃Rv'Lct┃(次)アイグリスの種族設定#3>
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 12月1日に行われたセッションのダイジェストです〜。少々補完的な情報もあるので
プレイヤーの皆様、ご確認を〜。TRPGって何?って方、とりあえず、ファンタジーの
世界の登場人物になりきる「ごっこ遊び(おままごととか、仮面ライダーごっことか)」
みたいなモンだと思っていただければよいかも〜☆

<PC>
みずのえさん:好奇心旺盛な自称学者、だが熱血漢な戦士でもある、ライノス・クライン
kengoさん:行方不明になった亡国の姫君を追い求める元ナイト、ヴォルフ(以下略
むらさきさん:ふた○りエルフ!?頼れるレンジャー、ヴァリーフィラネー通称ヴァリー
カノレーアさん:狼人間でもあるエルフ、今回アダルトな展開、リミナシア通称リミたん
エンジェルさん:将来服飾店の開業を夢見て依頼をこなす、ノーテンキな剣士レイチェル
ko1さん:姉妹?の魂をその身に宿した二重人格、どちらも魔法戦士系、、、
 →リリィ・アルタイル(妹)
   低CP、両手でモーニングスターを振り回す。50CP級ながら、
   前衛の戦士として必要十分な能力を持っている。ちょっと内気。
 →ローザ・デネブ(姉)
   高CP、片手でモーニングスターを操る上に凶悪な高ダメージ系の
   必殺技「アイドルヴォイス」を1日1回ブチかます。頼りになる。

今回は・・・エンジェルさんのレビューをもとにして、、、
ちょっと不真面目でヤル気の無い短編風?って方向で書きますか(何
こんな感じでTRPGって遊ばれてるんですよ〜(マテ

<お互いの呼び方と口調設定(仮説)>
ライノス(丁寧な口調とくだけた口調を使い分ける)
→ヴォルフ:ヴォルフ殿
→目上や初対面:〜さん
→その他:呼び捨て
ヴォルフ(丁寧な口調、少々古風な感じになることもある)
→全員:〜殿
ヴァリー(不思議な口調。時々接続詞の無い喋り方をしたり、舌足らずになったり)
→全員:〜さん
リミナシア(行き過ぎた美希口調)
→全員:〜しゃま
レイチェル(天然口調。元気系だったり間延び系だったり)
→全員:呼び捨て 
ローザ(お姐系の、サバサバした口調)
→全員:呼び捨て
リリィ(自信なさげな、雪歩口調)
→全員:〜さん

注意!この短編適当小説は1週間以上をかけて、様々な精神状態のGMが少しずつ書いて
行ったものです。なので、所々不適切だったり過剰にえrかったりする描写があります。
特に、GMは、物書きとしてはえr小説が原点だったので、そういうのを覚悟しないと、
思わず不快になられるかも知れません。なので、閲覧は覚悟の上、自己責任で願います!

…まぁ、大抵はヌルい微妙ネタだらけなんですがががががw

ちなみに、ほとんど実際のプレイ内容に沿っているのだから困りますねw

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<ひぐらしが鳴く頃に>
 冒険者の活躍によりドレンの街に暗躍する竜王教が駆逐されてから三週間が過ぎた。
 …晩夏。
 朝夕にひぐらしが物悲しそうに鳴くような季節。
 相変わらずドレンには腐竜高原から断続的にモンスターの定期便が届き、守備隊や駐留
冒険者の手を焼かせていた。襲撃の頻度そのものは段々と落ちてきていたが、襲撃に来る
モンスターは逆に多様化し、アンデッドばかりでなくなっていた。
 例えば、再生する九本首のヒドラや石化する視線を持つバジリスクのような極めて危険
な古典的魔獣も見られた。また、あるときなどは朝にどこからともなく結集したスライム
の大群に街が囲まれる、ということもあった。西岸守備隊を率いるミーナ・ベルザレスが
炎の魔法使いでなければ、町は文字通りとかちつくされていたかも知れない。

<なにこのキャラクター紹介文>
 ドレンの冒険者ギルド兼酒場<暁の大鷲>亭。
 ヴォルフは前回の依頼が終わった後、毎日ここに入り浸り、酒場を訪れる冒険者を相手
に執念深く情報収集を続けていた。ミューシャ姫の行方は杳として知れず、たまにドレン
を訪れるナスターシャとも度々情報を交換してはいたが、シェリーの大鏡を以って姫君の
メイド服姿を認めることは出来ても、居場所が何処であるのかが解らないということで、
ヴォルフは途方に暮れていた。
 そんな彼がいつも通り<暁の大鷲>亭に入ると、元気な声に迎えられた。
 「ヴォルフじゃない!今日も聞き込み?」
 華奢な身体に最新の流行を取り入れた可愛らしいVi服。名高いブランゼ家の令嬢で、
家を飛び出して冒険者となったレイチェルだ。ちゃらんぽらんな性格とは裏腹に剣の腕前
は職業戦士であるヴォルフですら舌を巻くほどで、得体の知れない人物である。
 「レイチェル殿、風邪はもう大丈夫ですかな?」
 「さすがにもうへーきよ、へーき!」
 「とは言っても、ここのところずっと寝込んでいたからな。本当に平気なのか?」
 学者を自称する冒険者、ライノスが力強い声で言った。その深い学識と旺盛な好奇心は
学者肌と呼ぶに遜色無いが、重い斧槍<ハルバード>を振り回せるほどのたくましい肉体
を誇る熱血漢でもあり、果たして肉体派の学者なのか、それとも博識な戦士なのかは意見
が分かれるところだろう。
 「大丈夫だってば。もう今すぐにでも冒険に出られるくらいなんだから!」
 「冒険…そろそろ本格的な収入が無いと…財布が枯渇してれぅ〜(=ω=;)」
 得体の知れなさではレイチェル以上かも知れない、半陰陽エルフ、ヴァリーが卓の上に
べっとりとへばりつくような姿勢で溜め息混じりに言った。彼女(?)のアホ毛が大きく
前後に跳ね、プライスレスな絶対領域が艶かしくのぞく。
 その言葉を待っていたかのように、酒場を満たしていた甘美な歌声が止んだ。
 美声の歌い手、ローザ・デネブが店内に設けられたステージ上で一礼した後、真っ直ぐ
四人のもとへ歩み寄った。
 「ローザ殿。久々に拝聴致したが、見事な歌声でしたぞ。ドレンにはいつから?」
 「ありがとう、ヴォルフ。今朝着いたばかりよ。歌も楽しいんだけれど、歌だけで糊口
を凌ぐのもそろそろ辛くなってきたし、私も冒険に出たいですわ」
 「ヴォルフ殿、お知り合いか?」
 「お三方は初対面でしたな。以前ある冒険でご一緒したことがありましてな…」
(注:SessionDigest(Mini)#4-#5の#4参照/http://zenon.jugem.cc/?eid=1895
 こうして、ヴォルフがローザを皆に紹介した。
 好奇心旺盛なライノスの興味を引いたのは、彼女がいわゆる二重人格であるということ
だった。ローザのもう一人の人格はリリィ・アルタイルと云い、姓こそ違えど互いに姉妹
として認識していた。双方とも“素質を持つ者”で、またモーニングスターを得物とする
戦士でもあったが、内気な“妹”のリリィより“姉”のローザの方が実力で勝っていた。
 しかし、彼女が自己愛と表現して良いのか、家族愛と見るべきなのか、それとも女性愛
なのか、ともかく双方とも異常なまでに互いを愛し合っているという常人には理解し難い
性癖を秘めていることを知る者は少ない(それとも、公然の秘密?w)。
 一通りの紹介が終わったとき、一人の可愛らしいエルフの少女が卓に寄って来た。
 「ただいまぁ!あろぇ〜、見慣れない人がいるなの。このお姉さん、誰なの〜?」
 可愛らしい声。しかし、ヴァリーはそんな少女を鬼の形相で睨みつけた。
 「…丁度紹介が終わったばかりだ、KY、この雌犬が」
 ヴァリーも、この少女も、エルフ族の中では奴隷階級に属する「不完全な成体」だが、
少女はヴァリーのみならずほぼ全ての仲間からイジメに近い形で可愛がられていた。
 少女の名は、リミナシア。狼に変身出来る半獣人でもあり、野伏としては一流の腕前を
持つヴァリーに勝るとも劣らない実力者である。そんな彼女が時々犬畜生にも劣るような
扱いを受けているのは、リリィ以上の内気な性格からか、それとも彼女自身が醸し出す、
特殊なイジメてオーラのせいなのだろうか?
 「くぅぅ〜ん、ひどいなの…」
 この日も、リミナシアの泣き声が幾度となく周囲の耳を愉しませる。

<依頼>
 冒険者が集まると、依頼が舞い込む。
 理由は全く以って不明だが、この世が始まって以来のお約束である。
 六人の冒険者が近況を語り合っていると、また馴染みの顔が話の輪に加わった。
 ドレンを守る二人の守備隊長、ハーフエルフの魔法使いミーナ・ベルザレスとヒト族の
風使い、エレノア・スマイト。
 勿論、依頼である。
 「やぁ、元気かな?ライノス、いつも守備隊に協力してくれてありがと!」
 「いえいえ、少しでも貢献出来ていれば幸いですよ、ミーナ殿。今日は何故このような
場所に?もしかして…」
 「そう、ライノスだけじゃなくて、ヴォルフガング殿、ヴァリーフィラネー…竜王教を
この街から駆逐した皆の実力を見込んで、一つ頼みたい仕事があるの。ご同席の方、もし
冒険者だったら、こちらも歓迎するから、よかったら一緒にどうかな?」
 「して、内容は?」
 ライノスの問いに、ミーナの顔が少し曇る。
 「ちょっとヤバい仕事。でも、報酬は一人あたり最低でも二十万リラニア出るよ!」
 慌てて取り繕ったかのような報酬の話に、ヴァリーが飛びついた。
 「二十万!破格的冒険収入ッ!やるやる、勿論喜んでやります!」
 「そこまでの大金とは、よほどの大仕事みたいですね」
 「う゛、ヴォルフガング殿、冷静な突っ込みありがとう…それじゃあ、エレノア、内容
の説明をお願い」
 「…汚れ役はいつも私ですね。仕方ない、説明しますか。内容は、腐竜の調査です」
 「わぁお、確かにヤバい内容ね。私はともかく、リリィにはちょっとキツイかな…」
 「…依頼を受けて下さる場合、二週間の準備期間と、報酬とは別に準備金二万と報酬の
前金として五万、あわせて七万リラニアを約束致します。残りの報酬最低額十五万以上は
任務成功の際に渡されます。任務期間は二週間後の出発日から一ヶ月間。即ち、今日より
四十五日以内に帰還し、腐竜の現状を報告して下されば任務達成とみなされます。これは
逆に言うと、四十五日が経っても誰も戻ってこられない場合、全滅したとこちらは考える
でしょう。以前パズー王国から派遣された調査隊が全滅したとの話も聞いてます。まぁ、
そういうわけで、非常に危険な任務ではありますが…」
 「もちろん、私は受ける」
 ライノスは仲間達を見渡すと開口一番、そう言い放った。
 「古代の竜が如何なるものなのか、非常に興味をそそられるからな。命を賭ける価値の
ある任務だ、少なくとも私にとっては」
 「金欠どのみち野垂れ死に…やるしかないし」
 「私もやりま〜す!二十万もあればあんな服やこんな服が…じゅるり」
 ヴァリーとレイチェルが口々に参加を表明した。両者とも金銭を意識していたが、その
内容は天と地ほど違うようだ。
 「二週間の間、大切な人に別れを告げてこいってことね。中々粋なはからいじゃない。
気に入ったよ、私もやる。それだけの期間があれば、きっとリリィも心の準備ができると
思うし、ね」
 「…レディーが命を賭けようとしているのに行かないとあっては騎士の名折れ。私も、
参加致しますぞ。ドレンの民のためにも、皆の命、私がお守り仕りまする」
 「リミたんどうしようかな…怖いし…」
 「勿論一緒に来るよな?」
 「ぁぅ、ヴァリーしゃま、そう言われても…」
 「来 る よ な ?」
 「ギャン!ライノスしゃままで…ぁ〜ぃ。行きますなの…」
 それを聞いて、エレノアが苦笑いを浮かべながらミーナを振り返った。
 「…六人、のようですよ」
 「うん、この人たちなら大丈夫…かな。それじゃあ、これを渡すよ〜」
 ミーナが、水晶で出来た筒を六つ、冒険者達に手渡した。
 筒にはボタンのようなものがついており、押し込むことが出来るようになっていた。
 「この筒は、筒の先に映る景色を中に記録する魔法のアイテムなんだ。腐竜を見たら、
筒の先の部分を向けてボタンを押せば、その様子が記録されるというもの。これを全員に
一つずつ渡すね。調査をやった証拠としてこれで腐竜を写して、持って帰ってきてね」
 こうして、六人の冒険者は決死の任務に挑むこととなった。

<それぞれの準備/レイチェル編(エンジェルさんの日記より引用)>
エレノア
「ああ、そういえば。レイチェルさんを探しているという人に会ったのですが」
レイチェル
「……」
エレノア
「メイド服で──」
レイチェル
「アーアー、キコエナーイ」
 かくして、レイチェルは2週間の間、彼女を探しているという甲冑を身に着けた不思議
なメイドさんを必死に避けながら過ごすのであった。なんぞこれ。

<それぞれの準備/ライノス編>
 ドレンの北東にあるエルフ族の集落、フーラン…の、近く。
 ここに、ライノスが師と仰ぐマグニス・ゼクスが居を構えていた。
 ライノスは、死をも覚悟した任務を前に、師に別れを告げに行ったのだった。
 しかし、結局は酒盛りとなってしまい…。
ライノス
「師匠、ブランデーを二本ほど持ってきました、ヒック」
魔理沙マグニス
「なら、餞別にこっちのブランデーを一本やろう。これはいい酒だぞ?」
ライノス
「師匠、本当にブランデーですか、瓶に“男盛り”とありますが…」
マグニス
「なぁに、細かいこたぁ気にするな、男だろ?」
ライノス
「それもそうですね、わはは」
マグニス
「ハハハこやつめ…そうだ、最近ギスライに住むライリーという手練の錬金術師と会った
のだが、いくつか霊薬<エリクサー>を入手してな。何か、買っていかないか」
ライノス
「おお、これは助かります。それでは、この<怪力>を頂いても宜しいですか」
マグニス
「大特価、五万リラニアだ」
ライノス
「かたじけない。師匠はいい人だなぁ」
 こうして、森の夜は更けていく。なんつーか、壬さん、ホントーに済まねぇw

<それぞれの準備/リミナシア編>
 同じく、フーランの近く。
 森の中に、ぽつんと小さな家が一つ。
 もうずっと昔、リミナシアを可愛がっていた一人の女冒険者がいた。彼女は暫くこの家
でリミナシアと共に暮らし、そしてある日、どこへともなく去っていった。
 リミナシアは今でも時々この家を訪れる。
 女冒険者が何時戻ってきても良いように、家の掃除をしていくのだ。
 「リミたんに唯一、優しくしてくれた人なの」
 死を覚悟せねばならない任務を前に、彼女は一人、彼女に取っての“聖地”を訪れて、
そして何処に居るとも知れぬ過去の恩人に心の中で別れを告げるのだった。
 「ぐすっ、今どこに居るのですかぁ。リミたん寂しいなの」
 最も心休まるこの空間で、リミナシアはいつものように涙を流していた。
 「…リミたん、きっとまた生きて帰るなの。きっとまた会えるそれ日まで…それじゃあ
リミたんは行くなの。リミたんは狼なの、絶対に負けないの…」
 決意を新たに、狼娘は思い出の場所を後にした。
 
<それぞれの準備/ローザ&リリィとヴァリー編>
 …ドレンの宿屋、の、一室。
 自己愛たくましい二重人格が爆発していた。
ローザ
「あはは、うふふふ」
リリィ
「らめぇ、お姉様ぁ」
ヴァリー
「私も混ぜて→(*=ω=)」
 二人(?)が半陰陽エルフを受け入れたか否か、それはプレイヤーにしか解らない。
 だが、カオスは二週間の間、ずっと続いていた。
 いやもうマジで、スマソwwwwwww

<それぞれの準備/ヴォルフ編>
ナスターシャ
「腐竜の領域へ行くのかえ。ならば、以前調査団に参加していたジャレイアが色々知って
いるんじゃないかのぅ?」
ディシャーヤの姉、蛇レイア、じゃなくてジャレイア
「アワワワ、ナニモオボエテナイ、シラナイ、コムギコカナニカダ」
ナスターシャ
「これ、シッカリせんか」
ジャレイア
「…スライムには注意しろ。腐竜の領域内の水は飲んではいけない。後は…」
ナスターシャ
「…まるでコンピューターRPGの村人みたいな喋り方じゃのぅ」
ジャレイア
「駄目だ!オモイダシタクナイ!オンドゥルルラギッタンディスカー」
ナスターシャ
「普段は有能なのだが、調査団の記憶を語らせるとこうじゃ。許してたもれ」
ヴォルフ
「いえいえ、充分参考になりました、礼を申し上げます。って、台詞これだけですか」

<旅立ち>
 ジャレイアから得た情報によると、死と腐敗の領域の中央部にそびえる山に腐竜が居る
可能性高いとのことであった。そこで一行はなるべく死と腐敗の領域を避け、最短距離で
危険地帯を抜けて山へ至る経路を選ぼうとした。
 結局ドレンより河沿いに南東へ進み、死と腐敗の領域の中心部を南西から突っ切る経路
が決定し、こうして一行は腐竜の生み出す、死と腐敗の領域へと旅立つのであった。
 …って、最後の一文、エンジェルさんの日記そのまま!

<DAY1>
 最も安全な経路を行こうという彼らの目論見は、初日から崩壊した。
 ドレンを出て暫く、河沿いは既に死と腐敗の領域に覆われ、これが川の水と混ざり腐臭
の激しい沼地と化していたのだ。
 そして、危険な魔獣がこの湿地帯に生息するようになっていた。
 四速歩行の大きな爬虫類の胴体に二本の尾、そして長く伸びた九本の首。
 ヒドラ、である。
 一行は足場の悪い入り組んだ沼地で道を探りながら進まねばならないと同時に、水辺や
水中にたたずむこの凶暴な魔獣を慎重に避けねばならず、遅々としてはかどらない行程に
疲労はかさむばかりだった。
 しかし、運は彼らの苦労をあざ笑うかのように、酷い仕打ちを与えた。
 それは一行が遅めの昼食を取り、午後の長征に備え短い休息を取っていた時だった。
 最初に危険を察知したのは、レーダーヴァリーだった。
 「何か、来るよ。とてもおっきい…みんな気をつけて!まっすぐ向かってる!」
 「先ほどから遠くでチラチラ見えてた奴らしかないな。どれくらいで現れる?」
 「数分も無いと思う。ごめんライノス、もう少し早く気付いていれば…」
 「ヴァリーが気付かないってことは、誰も気付かないってことさ。気にするな」
 「それより、早く態勢を整えないといけません」
 ヴォルフの言葉に、全員が素早く反応した。荷物を共用のリアカーに押し込み、武器を
抜いて相手を待ち受ける。どのみち地の利は相手の方にあり、逃げたところですぐに追い
つかれてしまうだろう。ならば、ここで迎え撃った方が良い。
 リアカーを中心とした陣形を整え、全員が覚悟を決めた、そのときだった。
 ヴァリーが驚愕の表情を浮かべた。
 「−−−来るッ!」
 沼の表面から激しい水飛沫とともに九本の首が勢いよく飛び出し、次いで正面でも横幅
3メートルはある大きな胴体が岸に前足をかけた。
 即座に、ヴォルフが怒号を上げる。
 「ヴァリー、下がって!」
 「いわれなくても!…こうも気配を消してくるなんて…ッ!」
 その巨体に似合わず、水中におけるヒドラの隠密性は極めて高い。ヴァリーが居た後方
に現れたことが、その事実を如実に物語っていた。
 戦いの火蓋が、切って落とされた。
 弩<クロスボウ>を準備しながら急いでリアカーの方へ飛び退くヴァリー。
 そのヴァリーをかばうように前に出るヴォルフ。
 一番前に立ったつもりが、結果的に最もヒドラから遠い位置となったレイチェルは弓を
取り出し、矢を番える。
 ライノスはハルバードを掲げ、側面からヒドラの隙をうかがう。
 リミナシアは得物のグレイブを構え、ヴォルフの援護に回る。
 そして、ローザは、勇壮な戦いの歌を歌いだした。
 ローザは歌いながら戦うのである。また、一日に一度しか使えない彼女の“素質”も、
こうして歌いながら発動するのである。
 九本の首が蠢き、ヒドラがまっすぐリアカーを目指して動き出した。
 立ちふさがるヴォルフやリミナシアに首が一斉に襲い掛かる。噛み付く者、巻きついて
動きを封じようとする者、障害を無視しリアカーに積んである食料ばかり注視する者。
 応戦するヴォルフはリアカーに向けて伸ばされた首を一本斬り落としたが、首の傷口は
即座に塞がり、激しく泡を吹き出しながら新しい首を形成しようと再生を始めた。
 丁々発止、激しい攻防の内にヴォルフやリミナシアが手傷を負い、ヒドラの突進を受け
て危険に陥る。ヴァリーやレイチェルが矢を飛ばして援護するが、それでも魔獣の勢いは
止まるところを知らない。
 しかし、ヒドラの攻撃がいよいよ激しさを増し、前衛危うしとなったところで、ローザ
の歌が一層の激しさを増し、一撃必殺の音波攻撃「アイドルヴォイス」が発動した!
 凝縮された音波が衝撃波となり、ヒドラの身体に激しく打ちつけられる!
 凄まじい振動は肉を貫通し、骨を砕く。
 ヒドラの胴体が力なく崩れ落ちた。
 「今だよ!」
 激しい疲労に襲われながらも声を張り上げたローザの声に応じ、ライノスがハルバード
をヒドラの肉体に深々と沈める。
 その巨躯が、ぴくりと震え、そして動かなくなった。
 しかし、それでも九本の首は執拗に攻撃を続けた。まさに恐るべき生命力である。
 ヴォルフの両手剣が鮮血の斬舞を演じ、ライノスやリミナシアの長柄武器が鮮やかな弧
を描きながら断ち切り、ローザのモーニングスターが鈍い音を出しながら骨を砕き、叩き
潰す。こうして九本の首全てが動かなくなるまで、彼らは戦い続けたのだった。
 その後、ヴァリーが治癒の術で傷ついた者を癒し、一行はヒドラの屍を後にした。
 そして、日没。
 一行が野営の準備に取り掛かろうとしていた、そのときである。
 「まだちょっと距離あるけど…また、何か来るよ。さっきのより、おっきい」
 「ヴァリーしゃま、驚かさないで下さいなの」
 「これが冗談に聞こえるか、馬鹿犬」
 「ぁぅ…怖いの…」
 「とにかく、ここを離れた方がいいね。この沼地はきっと、奴らがうようよいるに違い
ないわ。事前に知っていれば…」
 「ローザ殿の言う通りですな。無用な危険は避けるべきかと」
 「ヴォルフ殿がいたずらに名誉を求めて無謀な戦いを挑む、物語に出てくるような騎士
でなくて助かります」
 「ふむ。物語とは得てして暗愚を戒めるもの。無用な戦いを避けるのは、寸毫たりとも
名誉を損なうことでは無いのですぞ、ライノス殿。猪突猛進は騎士の誉れではなく、恥ず
べきこと。それがあなたの騎士に対する認識ならば、改めなければなりません」
 「…これは失礼した。やはり書物と実物とでは、違うということですね」
 「変だなぁ、私の知ってる騎士様って頭悪そうなのが多いんだけど」
 「レイチェル殿!?…ま、まぁいい、とにかく今は逃げましょう」
 こうして一行は夜通しヒドラの影を恐れながら沼地を抜ける道を探すのだった。

<DAY2>
 「よかった、ちょっとでも逃げるのが遅れたら、今頃あいつとダンスを踊ってるよ」
 ローザが血の気の引いた表情で後方を指し示した。
 そこには、前日戦ったものより一回り巨大なヒドラのシルエットがあった。
 「あんなのと踊ったら、服が汚れちゃうよ…もう汚れてるけど。あ〜あ、コレ、落ちる
のかなぁ。お気に入りだったのにぃ」
 レイチェルがため息をついた。
 こうして一行は腐臭の酷い沼地をゆっくりと歩き続け、日没時、遂に緑が生い茂る河辺
の草地に出ることが出来たのだった。
 ヒドラの生息地から出られたことで、一行はいくばくか気持ちが楽になったように感じ
られた。しかし、リミナシアは酷い不眠症に悩まされ、一睡も出来なかった。
 果たしてそれは、隣の二人用テントから漏れるように聞こえる嬌声のせいだろうか。
 「うふふ、リリィ…」
 「らめぇ、お姉様ぁ」
 「私も混ぜて→(*=ω=)」
 それとも、レイチェルの不気味な寝言のせいだろうか。
 「じゅるじゅる、あの服も綺麗、この服も綺麗、エンスウェさ゛ぁん、レイチェルもう
食べられないよぉ〜」
 …!?
 交代で見張りに立つライノスとヴォルフは、一体何を思うのだろうか。
 どちらも、寝ているときは凄まじいイビキをあげ、リミナシアの耳朶を休ませない。
 「くぅぅ〜ん…眠れないの…」

<DAY3>
 結局一晩中寝られなかったリミナシアはずり落ちそうになる瞼をこすりながら、必死に
仲間たちの後を付いていくほか無かった。
 一行は河沿いの岩場より少し内陸に上がった草地を進んでいた。ヒドラの恐怖を避ける
ため、暫く水辺は歩きたくなかったのだろうか。
 右手にはドレンの河が滔々と流れ、その向こう側には雪冠山スネム・ゼヴァルと周囲の
山々がその雄姿を堂々と見せていた。左手には腐竜がもたらした死と腐敗の領域が続き、
一行が南下を続けると、黒々とした不気味な領域は緩やかに起伏する丘陵地帯とその上に
生い茂る広葉樹林の向こう側へ消えて行った。大河が刻々と大地に穿った、幅数キロにも
及ぶ広い谷間の荒々しくも美しい自然が一行の視界を満たしていた。
(GM注:雪冠山、英語でスノウ・キャップ、エルフ語でスネム・ゼヴァル。フルで表現
する場合はマウント=スノウ・キャップ、即ちレラクス=スネム・ゼヴァルと呼称する)
 と、情景描写だけエピックファンタジー風を心掛けたとて、ストーリーテラーとしての
おちゃらけぶりはもはや隠しようも無いのだが orz
 …一行がこうして南進を続けていた、その道中。
 彼らは進路を狼の一家に遮られた。
 大人が二匹、その後ろに隠れるように、子供が三匹。
 「リミナシア、出番だぞ」
 「ぁぃ、ヴァリーしゃま」
 リミナシアが瞬時に子犬ほどの大きさの小さな狼に変化した。瞬時に、目の前の狼達の
思念が言語となって理解出来るようになった。
 <お前、まるで飼い犬のようだな。子供とはいえ、狼の誇りはどうした>
 <お願い、ここを通して欲しいの。ご主人しゃまたちは何もしないの>
 <許さん。ここは我が一家の縄張りだ。早々に出て行け>
 <縄張りを荒らすつもりは無いの、通してくれるだけでいいの〜>
 明らかに、交渉は上手く行ってなかった。じりじりと圧力をかける親狼。
 リミナシアの思念が、仲間たちの脳裏に響いた。
 「う〜駄目みたいですぅ」
 「使えないな、雌犬。これはお仕置きだな」
 「お仕置きお仕置き〜♪」
 「うっう〜、ヴァリーしゃまにレイチェルしゃままでぇ…」
 ヴォルフが剣を抜いた。
 「お仕置きは後です。追い払いましょう」
 しかし、ライノスは子狼を無垢な存在として、傷つけることになるのをためらった。
 「傷つけるわけには…火か何かで追い払わないか?」
 ローザがその意見に同意した。
 「たいまつを…!」
 しかし、事態は思わぬ方向に進展した。
 <ふむ…通してやらぬでもない。ただし…ハァハァ>
 <通してくれるの〜?>
 <俺様の子種を注ぎ込んだらな!>
 突如欲情した父狼がリミナシアに襲い掛かった!
 <ひゃぃぃぃぃぃぃ〜ん!?>
 <大人しくしないか…はふはふ>
 子犬ほどの体格しかないリミナシアはたちまち組み伏せられた!しかし、それでも後背
を取られまいと必死に抵抗を続ける。だが、組み敷かれて腹を見せている様子は自然界の
法則からすれば、既に屈服を示しているのと同等だった。
 <はふはふ、愛い奴じゃのぅ、よいではないか、よいではないかぁ〜>
 <や゛〜め゛〜て゛〜な゛〜の゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛〜!>
 しかし、そこへ母狼や子狼が雪崩れ込んだ。
 <アンタ!こんな子供に…この変態ロ○コンがッ!えぇい小娘が、ウチの旦那をかどわ
かしおって…許さないよ!>
 <がうがう、お父さんを返せ〜!>
 <ちがうのぉぉぉぉぉぉ〜〜〜〜〜!?>
 <こら、ル○サ、メル○ン、リ○カ、危ない!さがりなさい!>
 <がうがう、でもでもお母様、お父様を守らなきゃ!>
 <ウチの旦那は、ウチが正気に戻しちゃるぅぅぅぅ!>
 それは、傍から見れば、リミナシアと狼の一家が打ち解けてじゃれあっているようにも
見えなくはなかった。少なくとも、彼女の仲間からはそう見えたのかも知れない。
 「なんだ、通っていいのか?それじゃあリミたん、先行くよ」
 …否、やはり、わざとであろう。
 「ぎゃん!ぎゃんぎゃん!<ライノスしゃま、それは無いですなのぉ〜!>」
 そんなリミナシアの思念を聞いてか聞かざるか、一行は彼女を置いて場を去ろうとして
いた。殿のヴァリーがあられもない姿のリミナシアを眺め、ニヤリと笑った。
 「これで立派なお母さんになれるね、おめでとう、雌犬」
 <ひゃぃぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜〜〜ん!?>
 奴隷階級のアランジファロッド・オルファスには人としての権利が無い。
 その事実を、リミナシアは改めて骨身に染みさせたのであった。
 そして、旅立ちの前に<リミたん狼だから負けないの>と誓ったことの滑稽さを、同じ
狼からの甘噛み攻撃を受ける最中、今更ながら噛み締めるのだった。

<DAY4>
 「くぅぅぅぅ〜ん…ぐすっ…ひっく…えぐっ…リミたんは穢れてしまいましたなの」
 「奴隷の癖して、カマトトぶってんじゃないよ。そもそも、そういう運命を受け入れる
のが、自分たち奴隷階級の役目でしょうに」
 「ふぇぇぇぇ〜ん、なのぉぉぉぉぉ」
 「まったく、結局無事だってのに、何泣いてんだか。あの根性なしの父狼、相方に追い
払われたじゃないか。大したかかぁ天下だよったく…仕方ない、今夜は私がた〜っぷりと
可愛がってやんよ、め・す・い・ぬ♪」
 「う゛ッ…ヴァリーの…その…とても…おっきいなの。痛いからヤなのぉ〜」
 「あらぁ、リミたんを可愛がるの?私も混ざってよろしいかしら?」
 「ローザさんなら大歓迎ですよ〜ぅ(*=ω=)」
 「びゃあ゛ぁ゛゛ぁやめ゛てぇぇぇぇぇぇ!」
 「あーあー、そういうのは夜にしてもらえないかなぁ。って、夜ならいいのかよ?」
 休憩時間、周辺の見回りから戻ったライノスの自問自答が青空に吸い込まれていった、
まさにそのとき。
 「むっ、昨日の一家みたいですね」
 ヴォルフが、忍び寄る五匹の狼を指し示した。
 「…敵意は無いみたいなの」
 「リミたん、変身してなくてもわかるの?あらぁ、偉いねぇ。後でお姉さんがご褒美に
可愛がってあげるねぇ」
 「ううっ、ローザしゃま…目が本気なの…」
 「また昨日みたいにリミたんが食い止めればいいじゃない」
 「レイチェルしゃま、それは勘弁なのぉ!」
 「でも、なんだか積荷の食料を狙ってるみたいだね…そうだ!ほぅら、餌だよぉ〜」
 レイチェルは携帯食を掴むと、無造作に狼達の前に振りまいた。
 レイチェルは菜食主義で、その携帯食には肉が混ざっていなかったが、狼達は不思議と
それに喜んでありついた。
 「餌付けしている場合かー!」
 「でもライノス、この子たち可愛いよ?」
 そう言うと、レイチェルは一匹の子狼に近付き、突然抱き上げた!
 「ほぅら、よ〜しよしよし…いい子ですね〜」
 それを、何もせず見つめる親狼たち。
 GMが、その場のノリで狼に狼らしくない挙動をさせたことを、後からちょっぴり後悔
したのは言うまでもない。くそっ、狼っちゅぅモンはもっと恐ろしい生き物だってのに。
ああでも、面白かったから別にいいかw
 「…今のうちに逃げましょう」
 「ヴォルフ…は〜い、しょうがないなぁ」
 レイチェルは少し未練の残る表情で、走り出したリアカーへと軽やかに飛び乗った。
 「重っ!」
 「ライノス、し、失礼なー!」

<DAY5>
 雪冠山スネム・ゼヴァルは遥か後方に去り、左手の丘陵地帯は鋭い曲線を描いて地平線
を埋め尽くした。一行は平野地帯を抜けようとしていたのだ。
 「明日には、あの丘陵地帯を横切らなければならないな」
 ライノスが言った。そして、後ろを振り返る。
 「それにしても、この狼たちは一体全体、どうしてついてくるんだろうな」
 リミナシアは知っていた。
 父狼が、好奇の混じった視線で自分を見つめていたことを。
 恐らく、狼に変身した途端、すぐまた襲い掛かってくるだろう。
 彼女は、敢えてその事実を口に出さなかった。
 だが、ずっとニヤつきながら父狼とリミナシアを交互に見るヴァリーの視線が、非常に
気になっていた。一体何を期待しているのだろうか。
 こうして冒険の五日目が夕暮れ時を迎えようとしていた頃、縄張りの外に出たためか、
奇妙なエスコートは、静かに一行から離れて行った。
 ただ一匹、父狼だけが未練がましく時々立ち止まっては後ろを振り返り、そして母狼に
引っ張られるように遅々と遠ざかっていくのだった。

<DAY6>
 一行は丘陵地帯に入った。勾配は全体として緩やかだが、入り組んでおり、野伏を帯同
していなければ同じ場所をぐるぐる回ったりして道に迷っていたかもしれない。
 事実、上々下々の繰り返しは確実に一行の体力を蝕み、一見似たような地形を堂々巡り
しているかのような錯覚を覚える者もいた。しかし、彼らはヴァリーに全幅の信頼を置い
ていたため、疑問を口にする者はいなかった。
 この丘陵地帯は、今や腐竜高原と呼ばれているロイス高原へ至る、西の玄関口だった。
歩を進めるうちに、一行は自分達がかなりの高度まで登っていることに気付いた。時折、
突如として一歩先に切り立った崖に挟まれた谷が口を開けることも珍しくなく、ヴァリー
も一層の慎重さを以って進むようになっていた。
 ヴァリーは仲間たちの信頼に応えていた。その的確な知識と技量に導かれ、彼らは着実
に丘陵地帯を抜けようとしていた。
 こうして再び夕暮れ時が迫ろうとしていた頃、一行は周囲の草木が絶え、岩だらけの地
へ踏み込んだことに気付いた。
 「おかしい」
 ふと、ヴァリーが呟き、立ち止まった。
 「なになに、なにかいるの?」
 一行の先頭を歩くレイチェルが無邪気そうにきょろきょろと辺りを見回しながら更に歩
を進めようとしたが、ライノスがそれを制止する。
 「レイチェル、待て。レーダーヴァリーが立ち止まってるのに、ほいほい先へと進むん
じゃない。さっきも危うく崖から落ちそうになっただろ…ったく、遺跡のときみたいに、
また落ちて死にそうな思いをしたいのか」
 「だ〜いじょうぶ、あのときだって、何ともなかったじゃん!」
 「…落ちるのとは違う。周りを見て」
 ヴァリーが静かに語った。普段は捉えどころのない不思議な性格で知られる彼女(?)
だが、任務に対する姿勢は真摯で、こういう時にヴァリーが発する言葉というのは、常に
重く受け止められていた。
 一行は、息を潜めて辺りを見回した。
 「草木の声が聞こえないの…でも、なぜなの、とても悲しい気持ちになるの」
 「…それは当然ですよ、リミナシア殿」
 ヴォルフが目を細めながら言った。
 「この岩を見て下さい…まるで、生きた植物がそのまま岩と化したみたいだ」
 「なんだい、この石…まるで小鳥がそのまま石になって落ちたみたいじゃないか」
 ヴォルフに続き、ローザも、異変の正体に気付き始めた。
 「みんな、あれを!」
 ヴァリーが少し先の方を指し示した。
 「…ッ!」
 それは、人間…ドワーフの石像にしか見えなかった。
 周囲を警戒しつつ、一行はその石像に近付いた。
 それは、驚愕と恐怖が入り混じった表情を浮かべた冒険者風のドワーフに見えた。
 今にも飛び出して叫びをあげそうな様子は、まるで生きたまま石になったかのような、
非常に生々しい印象を与えるものだった。
 「間違いない…」
 ライノスが、呻くように呟いた。
 「バジリスク…」
 一瞬、周囲の空気が凍りつく。
 「…ひぃっ!?」
 「ローザ、どうした?」
 「…あれ?あっ…わ、私…こんな時に“表”に出るなんて…怖い…お姉様…ぐすっ」
 「あちゃぁ、ここでリリィさんが表になるのね」
 ヴァリーが何やら悟ったような表情でこぼした。
 それを聞いて、ライノスは納得したように大きく頷いた。
 「おお、これが二重人格が入れ替わる瞬間か。極度の緊張で…なるほど興味深い」
 「極度の快楽でも入れ替わるみたいだお(*=ω=)」
 「こんなときに何を悠長な…皆さん、ここは一旦少し引き返しませんか?ここに留まる
のは危険です」
 ヴォルフの提案に反対する者は一人も居なかった。
 「ねぇ、バジリスクってなんなの〜?」
 ただ一人、レイチェルが間延びした声を辺りにこだまさせ、一行の心拍数をあげるのに
貢献していた。

<石ヲ睨ム者>
 バジリスク。
 エルフ語でザシラン・ジェール(石を睨む者:stone gazer→dhasilan ller)
 アイグリスでは、レイチェルのようなノーテンキな例外を除いて、この名前を知らない
冒険者は少ない。
 睨み付けた者を瞬時に石化させる、恐ろしい魔獣だ。
 しかし、石化の視線を持つ大トカゲであるということ以外にバジリスクについての知識
を有する者となると、そう多くない。
 トサカオオトカゲ、という、全長三メートルにも達するトカゲが、アイグリスの各地に
生息している。鶏冠(トサカ)のような突起を頭部に生やしているのが特徴で、雑食性で
攻撃的、数匹から十数匹の群れを成し、人間に取って中々危険な種族だが、人里の近辺に
来ることはほとんど無い。
 このトカゲが強い魔力磁場の影響を受けやすいという特徴を持っているという事実は、
魔獣の生態学や神秘学に詳しい者以外にはあまり知られていない。
 彼らは継続的に強い魔力を浴び続けると、その生態を激変させ、完全に別の種族として
生まれ変わるのである。
 数多くの冒険者に知られている、例えば火山の近くに巣くうサラマンドラ、毒の沼地に
潜むヴェノムリザードなどは、このトサカオオトカゲが変化した姿である。
 そして、バジリスクとは、そうした変異種の中で最も危険な種族なのだ。
 彼らは死と腐敗の魔力を受けてバジリスクとなる。そして、群れの中で最も早く変化を
遂げた者は、その石化の視線で他の個体を全て視殺し、単独の個体となるのだ。こうして
バジリスクは自らの領域を創り、唯一の生物として君臨する。古代言語を学ぶ者の中には
バジリスクという名が「王者」という意味を含むということを知る者もいる。
 バジリスクは、死と腐敗の領域を石に還元することで生きる糧を得る、極めて魔法的な
生物である。即ち、彼らは無限に溢れ出る死と腐敗の魔力に対する抑止者でもあるのだ。
アンデッドの沸く墓場、伝染病によって全滅した都市国家、こうした場所にバジリスクは
流れ着く。有力な魔導師の死骸に近寄ったトサカオオトカゲが変異したという例も記録に
残っているという。古来ネクロマンサーが無限に勢力を拡大出来ないのは、実はその勢力
の大きさに比例してバジリスクが増えるからだとする説もある<要出典>。ただし、腐敗
が支配する領域全てにバジリスクが必ず寄り付くとも限らず、実際、例えばナスターシャ
の領域周辺には未だにバジリスクが目撃されたという話は無いことから解るように、この
説は一般的に眉唾だとされている。
 石化の視線を以って死と腐敗を食らい、灰色の王国に君臨する王として石を睨む者。
 それが、バジリスクである。

<DAY7>
 リリィの大盾が、光沢を放つまでに入念に磨き上げられた。
 「じゃあ、私が行くね〜」
 「レイチェル…本当に、危険性が解っているのか?」
 ライノスが心配そうに声をかける。
 「…本当に解っていて、それでもなお行くのなら、私、惚れてしまいますぅ」
 リリィが大きな瞳に涙を溜めながら、遠慮がちに呟いた。
 「それじゃあ、オペレーション・鏡音リン、いっくよぉ!」
 「レイチェルさん、あのぅ、忍び足の魔法は?」
 「……あると助かります」
 「ああ…レイチェルさん、やっぱり…」
 「その方が雰囲気出るもんね!ま、なんとかなるでしょー!」
 「実はなんにもわかってないに一票」
 ヴァリーが呟いた。
 オペレーション・鏡音リン。
 それは鏡のように磨きが得られた大盾をバジリスクに向かって掲げ、石化の視線を反射
して逆に相手を石化させるという、無謀な作戦である。
 実際、バジリスクの視線を鏡で反射させて退治したという例は存在する。しかしそれは
昼行性のバジリスクが寝ている夜中に鏡の罠を仕掛けて、トサカオオトカゲが好物とする
鶏肉を餌におびき寄せるという手法が一般的である。
 よしんば大盾がバジリスクの視線を反射出来たとしても、それを掲げて一人で正面から
近寄るのは愚策だと言う他ないだろう。しかし、この時点では、これが一行が取れる最良
の策だったというのも事実である。
 …決死の役目を引き受けたレイチェルがずんずんと前進していく間、それを見守る一行
には一秒が数時間にも感じられたかも知れない。
 しかし、盾を掲げ、暫く前進したレイチェルは、そこで不思議な光景を目にした。
 そこには、ぴくりとも動かない、大きなトカゲの姿があった。
 バジリスク、である。
 だが、相手はレイチェルがいくら接近しても、全く動く気配を見せなかった。
 レイチェルは、バジリスクの横に回りこんだ。
 バジリスクの正面にある岩に、大きな鏡が立てかけてあったのを、彼女は見つけた。
 バジリスクは、以前派遣された腐竜調査隊によって、既に退治されていたのだった。
 鏡には、伝言とおぼしき紙切れが挟んであった。
 「後から来る者のために、これを残しておく。他にもバジリスクは居る。好物の鶏肉を
使い、夜間、鏡で罠を張れば退治も可能だろう。腐竜調査隊、ジャレイア」
 一行は複雑な気持ちを抱きながら、鏡を回収し、先へ進むのであった。
 「ジャレイア殿は、バジリスクについては何も言いませんでしたぞ…」
 ヴォルフの呟きが、晩夏の夕暮れに吸い込まれて行った。

<DAY8>
 丘陵地帯、最後の岩場を抜けた先は、腐臭の酷い、広大な沼地だった。
 その中心部に、大きな山が鎮座ましましていた。
 そして、沼地を蠢く影は、一行の士気を直撃していた。
 「また、奴らか…」
 ライノスが吐き捨てるように呟いた。
 腐敗の沼地は、ヒドラの生息地だった。
 「くぅぅぅん…怖いの…」
 「でも、進まなければ…」
 怯えるリミナシアに対し、弱々しくはあったが、リリィが決然と言った。
 「ん、偉いね!私も頑張るからね(*=ω=)」
 気丈に言い放ったヴァリー。
 しかし、無事に山へたどり着きたいという願いは、敢えなく打ち砕かれた。
 それは山が視界一杯に広がるか否かというところで日が暮れ、野営中の一行がすっかり
寝静まった時だった。
 六人用のテントの入り口にリアカーを置き、その上でライノスが見張りをしていた。
 そのすぐ目の前に、巨大な影が突如浮かんだかと思うと、次の瞬間、耳をつんざく轟音
と激しい水飛沫と共に、ヒドラが襲撃をかけてきたのだ!
 奇襲!
 ライノスは警告の叫びを上げながらリアカーとヒドラとの間に立ちはだかった。
 この時ばかりは、リミナシアの不眠症が一行を助けたとも言える。
 彼女は即座に反応し、一行を起こしながらもグレイブを引っつかみ、表に出た。
 「…ッ!?やはり、こうした危機には私が出なきゃね」
 ここでリリィの精神を抑えたローザが、嬉々として歌いながらモーニングスター片手に
飛び出した。レイチェルやヴァリーも銘々の得物を持って後に続いた。
 急いだとはいえ、完全武装に多少時間のかかるヴォルフは最後にテントを出た。そこで
彼が目に飛び込んだのは、明らかにリアカーの食料を狙っている貪欲なヒドラの巨躯。
 既に一体のヒドラを屠って来た一行の動きに迷いは無かった。
 彼らはヒドラの胴体を集中的に狙った。
 このヒドラはドレン近郊で彼らを襲ったものより一回り強く、アイドルヴォイスの直撃
を食らっても動じることなく暴れ続けたが、レイチェルまでもがヒドラの背に登って剣を
突き立てるに至り、遂に力なく斃れたのであった。
 そして、残った首も、ライノスが身体を巻きつけられて脳を狙う必殺の一撃に危うし、
という場面もあったものの、一行によって次々と屠られて行った。
 ここに至り、一行は傷つき、疲れ果ててはいたが、犠牲者を一人も出していないことに
安堵を見せるのだった。
 「さぁおいで、ヴァリーが治してあげるお」
 ヴァリーの<治癒>が傷ついた仲間を癒していく。
 しかし、何故かリミナシアに対してだけは、利きが悪かった。
 「みんなしてリミたんをいじめるの、ひどいの〜」
 「日頃雌犬がどう思われているかの裏返しさね(;=ω=)」
 「ひゃぃぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜ん…」

<DAY9>
 山の麓にたどり着くまで、一行は慎重に慎重を重ねた。
 「もしかしたら」
 ライノスは出発前に呟いていた。
 「以前の調査団は、あの魔獣の群れに囲まれて全滅したのかも知れない。自分たちとて
数匹同時に襲われたら、ひとたまりもないからな」
 一行は何時襲撃されるか判らない極度の緊張の中、時々すぐ近くにまで寄ってくる魔獣
の陰にハッとしながらも、しかし、遂には無事腐竜が居ると思われる山にまでたどり着く
ことが出来たのだった。
 山は、登り易かった。
 中腹あたりに、巨大な何かに穿たれたかのような横穴がぽっかりと開いていた。
 何かが引きずられたかのような痕跡が、穴の奥まで続いていた。
 「見て」
 ヴァリーが地面を指し示す。
 そこには、人間のものと思しき足跡がくっきりと残されていた。
 一行は緊張した面持ちで穴の奥を覗き込んだ。
 しかし、何も見えない。
 「行くしかないですね」
 ヴォルフが、押し殺した息の下で囁くように言った。
 こうして、一行は死が待ち構えているかも知れない場所へ踏み込んで行った。

<友>
 横穴にはところどころ落石があり、一行はそれを盾にしながら少しずつ前進した。
 暫く歩くと、大きな吹き抜けの明るい空間が開く。
 そこに、腐竜バスラが佇んでいた。
 それは、まるで腐肉の塊だった。異臭を放つ醜悪な肉塊、その不恰好な姿に、辛うじて
頭部や尾と判るような構造が見られた。
 そして一行と竜との間に、一人の男がいた。
 背は平均的なヒトのそれだったが、体格はがっしりとしていた。
 大きな鎚鉾<モーニングスター・スピア>を肩に掛け、悠然と竜の前に歩を進める。
 ここでライノスは師匠から買い求めた<怪力>のエリクサーを飲んだ。
 念のため、である。
 しかし、効果は思ったほどではなかった。
 「師匠はいい人だなぁ」
 そう喋ったのを、ライノスは頭なのかで反芻していた。
 結局、一行は固唾を飲んで成り行きを見守るしかなかった。
 男は突然、鎚鉾を地面に突き刺すと、地面に腰を下ろしてあぐらをかいた。
 そして、声を張り上げた。
 「…寝ているのか?それとも、寝ているフリをしているだけか?」
 暫くして、頭部と思しき肉塊が鈍然と動き、真紅の輝きを放つ目が覗いた。
 くぐもった声が、辺りに響いた。
 「ドラゴンというのは、完全に寝ていることはない。亜種のまがいものなら別だがな。
しかし…数百年、数千年…久しぶりだな。友よ」
 男が軽く笑った。
 「数千、は無いぞ。我が友、バスラよ」
 「あれからどのくらい経った?我の封印は一体何ゆえ解けてたのだ?ケイジーは?」
 「ケイジーなら、ディルツとジィが。今では暗黒竜ジィ、だ。互いに封印したのだ」
 それを聞いたライノスの脳裏に、ふと竜王教の神殿で見た資料が蘇る。
 腐竜バスラ、雷竜ディルツ、土竜ドーラ。彼らと戦った千年竜王ケイジー。そして最後
に現れた暗黒竜ジィが千年竜王と互いに封印しあう。
 だが、目の前で行われている会話は、その資料の記述と合わないような気がした。
 「…滅ぼせなんだか。だが、封印出来ただけでも僥倖というものか。情けない」
 「ケイジー復活を望む者がいる。アンタの封印は、彼らによって弱められた。そして、
不幸な事故で解き放たれてしまったのだ。そのときのアンタの暴れっぷりと来たら、酷い
モンだったよ。街を一つ潰した、な」
 「混乱していた。怒りに身を任せてしまった。我はどうすれば良い」
 「ははっ…ドラゴンが、ヒトにそれを尋ねるかよ」
 果たして本当にヒトなのか?と、ヴォルフは思った。
 「ヒトではなかろう」
 竜の言葉に、ヴァリーが思わず頷いた。熟練の冒険者六人を以ってようやく突破した、
あの腐敗の領域。それを単身で乗り越えられるなど、とても尋常な所業ではない。
 「…ははっ、確かにな。俺がヒトなら、こう言うだろう。今でもアンタが存在している
お陰で、アンタの磁場に引き寄せられた魔物がヒトの町を襲っている。だから、アンタは
滅びるべきだとな」
 友と呼ぶ割に、過激な発言。この男は、竜と戦いに来たのか?
 一行は思わず身構えた。
 しかし、竜は嘆息とも取れる、沈むような音を漏らした。
 「我自身は人間に害意は無い言うに、な。憎きはケイジーよ…」
 竜はそう言うと、おもむろに男の背後に視線を向けた。
 「ところで、友よ、お前の後ろにいる鼠どもは、連れ…ではなさそうだが?」
 竜は、一行の存在に気付いていたのだ!
 ほぅ、と男は頷き、振り向いて言った。
 「誰か居たのか。隠れてねぇで出て来いよ。最強の嗅覚を持つドラゴンを相手に隠れて
いられるとでも思っていたか?」
 決断の時が、一行に迫った!

<邂逅>
 ライノスとヴォルフが、おずおずと出ようとした。
 その姿を認め、男は「何者なんだ?」と問いかけた。
 それに対し、最も速く行動したのは、レイチェルだった。
 なんと、リアカーを引っ張り出し、その上に乗って大見得を切ったのだ!
 「冒険者ッでぇ〜〜〜〜〜すぅ!」
 竜は戸惑いの視線を向けた。
 しかし、男は腹を抱えて笑い出した!
 「こりゃ傑作だ!いいねぇ、俺気に入っちゃったよ!」
 どうやら、レイチェルの突飛な行動は、男の笑いのツボにクリティカルしたようだ!
 こうして、意外な形で、一行は多くを学ぶこととなった。

<不死身のゼノン>
 「俺は不死身のゼノン。悠久の時を生き、魂をうつしよに縛られる者」
 侵入者である一行が自らの目的を明かすと、男はこう名乗った。
 ゼノンは、ドレンの悲劇は竜の封印が強引に解かれ、腐竜が戸惑いと怒りのうちに意識
せずして暴れだしたためであると語り、そして腐竜バスラは自ら人間に対する害意は無い
のだと改めて語った。
 普通、竜というのは宝物を溜め込み、生き物の肉を食らうものである。
 しかし、この竜はそうしたものを欲しがらず、ただ「魔力が欲しい」と語った。
 そこでヴァリーが自らのパワーストーンを差し出すと、竜は喜んでそれを飲み込んだ。
そして、微々たる魔力しか供給されなかったにせよ、竜はそれを最上級の礼儀と見做し、
一行に心を開いた。
 竜はヴァリーのパワーストーンがその一個のみであったことを見抜いていたのだ。
(GM注:この行為は、GM的にはレイチェルの自殺志願wと同じくらいMVPでした)
 …そこで一行は、長らく疑問に思っていたことを尋ねた。
 「千年竜王ケイジーとは何者なのですか?古の時代、竜の争いというのは一体如何なる
ものだったのでしょうか?」
 ライノスの問いかけに、竜は頷いた。
 「千年竜王か…ふん、おこがましい名を…よかろう、希望するなら、昔話を語ろうぞ。
多少長くなるが…覚悟するがいいぞ」
 こうして、竜は少しずつ過去の出来事を語り始めた。

<伝説>
 現在レナーディアと呼ばれる地域の遥か東方に、マニマニと呼ばれる霊峰があった。
 この山は四体の竜によって守護され、また竜もこの聖域から流れ出るマナによって力を
得た。北方を守る黒き氷竜ジィを筆頭として、東方の雷竜ディルツ、南方の聖竜ドーラ、
そして西方の炎竜バスラ。
 彼らは長きに渡って、マニマニ山と中心とする一帯に大自然が導くままの秩序と安定を
もたらしてきた。
 パイネー、というアンギスの女魔導師がいた。彼女は霊峰マニマニの魔力を欲し、共に
旅をしていたヒトの三姉妹と共にその頂を目指した。三姉妹は亡国の姫君で、パイネーの
協力を仰ぎ、王国の再興を目指していた。パイネーは霊峰マニマニの頂で儀式を行えば、
三姉妹に大いなる力が宿ると語った。
 しかし、これは偽りだった。
 彼女達は守護竜の監視を掻い潜り、霊峰マニマニの頂に座して、儀式を行うことに成功
した。しかし、大いなる力を得たのは禁術を以って三姉妹を己の中に取り込んだパイネー
だった。彼女は黄金に輝く三つ首竜ケイジーとして変貌を遂げた。
 霊峰マニマニの力を完全に枯渇するまで吸い上げたその莫大な力は、守護竜を凌駕して
いた。激しい戦いの末、守護竜は無残な敗北を遂げた。
 聖竜ドーラは翼をもがれ、土竜となり果てた。炎竜バスラも力を使い果たし、ケイジー
の猛攻により致命傷を受けた。しかし、彼らも強大な力を誇る守護竜。二体は互いに融合
することで更なる力を引き出そうとした。だが、秘術を行う際にケイジーの追撃を受け、
融合は不完全に終わった。二体は大地を腐らせ、死者の王として君臨する負の磁場を身に
まとう腐竜となった。その際、バスラの精神がドーラに勝り、竜はバスラを名乗った。
 腐竜バスラはケイジーに挑んだが、あえなく敗れてしまった。
 不完全な融合は不完全な力しか引き出せなかったのだ。
 バスラは西へ西へと逃れ、不死身のゼノン、ドワーフの勇者パズー、魔導師ジークなど
当時の協力者達の力を借り、自らを封印して傷を癒しながら力を蓄えることとした。
 ケイジーや他の守護竜の運命については、バスラは知らない。

<ゼノンによる補足>
 残された雷竜ディルツと氷竜ジィもケイジーに追い詰められていたが、バスラやドーラ
と同様に融合を試み、これに成功、暗黒竜ジィを名乗りケイジーと戦い続けた。そして、
遂にはケイジーの封印に成功するが、自らも相打ちのような形で封印された。
 こうして歴史は伝説となり、伝説は神話として人々の記憶から薄れて行った、、、

<ゼノンの依頼>
 「それでは」
 竜とゼノンの話を聞き終えたライノスが言った。
 「竜王教の語る伝説は、事実と異なるではないか!」
 「竜王教、か」
 ゼノンが言った。
 「ずいぶん自分たちに都合が良いよう事実を捻じ曲げてるみたいだな。ケイジーの復活
を目論む連中がやりそうなことよ」
 「竜王教について、何かご存知なのですか?」
 「確たるものは、そこまでは」
 ヴォルフの質問に対し、ゼノンの答えは曖昧だった。
 「ともあれ、冒険者数人に簡単に拠点を潰されるような彼らがケイジーの復活を本当に
成し遂げられるとは思っていない」
 「知っていたのですか」
 「ライノス、だったな。俺は広く歩き、多くを見聞する者なのだ。だが、それでも下手
な断定は出来ないものだ。もしあの教団がケイジー復活をたくらむ更に大きな力を背後に
付けているとしたら?そうなると、事態はもう少し厄介となる。ともあれ、今の段階では
判らないことの方が多すぎる、な。ここにこうしてバスラが地上に出てきたこと自体が、
非常に不思議なのだから」
 「…なんにせよ、ケイジー復活は断固として阻止せねばならない、な」
 ライノスは決意を秘めた表情で呟いた。
 「我々にできることはないでしょうか?」
 ヴォルフが尋ねた。
 「ない」と竜が言うと同時に、ゼノンが「ある」と語った。
 驚いて凝視してくる竜を尻目にゼノンが続けた言葉、それを聞いた一行は仰天した。
 「ナスターシャ、というネクロマンサーを知っているか」
 ライノスが吹き出して、ヴォルフが目を白黒させた。ローザは複雑な表情で頭を掻き、
リミナシアはぶつぶつと何かを小さく呟いた。ヴァリーが明後日の方向を向いて遠い目を
して、レイチェルが嬉しそうに「わは〜」と両手を水平に伸ばしてくるくる回った。
 ゼノンはそれを見て、楽しそうに笑った。
 「どうやら、大変親しいようだな。ああ、そういえば、聞いたなぁ。近頃レナーディア
に愉快な冒険者達が増えてきた、と」
 「愉快…?と、ともかく、ナスターシャ様でしたら、存じておりますとも」
 ヴォルフがどうにか言葉を返した。
 「ならば、会って伝えて欲しい。どうかここまでご足労願えないだろうか、と」
 「お言葉ですが、ナスターシャ様一人にあの危険な領域を渡らせるなど…」
 「様、とな?ははぁ〜ん、その鎧の紋章…シェリー王家ゆかりの者か。ならば尚更この
伝言を伝えて欲しい。シェリー王家に取って、非常に大事な事態だとな」
 「…判りました。伝えます。ですが、それにしてもあの危険な領域を…」
 「知らないのかな?東から来たら、割と安全だぞ?北や西、南の丘陵地帯には、危険な
バジリスクがうようよしているが、東の方の林など、散歩気分で来られる。沼地からは、
さすがにヒドラどもが巣くっているが…そこから先は、このゼノンが道案内をするよ」
 「ゼノン殿、あなたは一体…」
 「俺は不死身だ。遠くまで歩いて、多くを見た。そして、これからも見続ける。ただ、
それだけなのさ、ライノス」
 そう言うと、ゼノンは少し寂しそうな表情をした。

<護送>
 一行は竜の様子を魔法の筒で“撮影”し、暫し会話を交わすなどしたが、遂に山を去る
決心をした。すると、竜は驚くべき提案を出した。
 「どれ…我が領域の境まで送ってやろう」
 それを聞いて、ゼノンも言った。
 「なら、俺も付いていくか。一人でここで待つってのも退屈だからな」
 こうして、全長五十メートルの巨大な竜に護られながら、一行は沼地を安全とされる東
の方角へ進んで行った。
 道中、竜の背中に乗っていたゼノンが呼びかけた。
 「多少ぐちゃぐちゃするかも知れないが、乗ってみないか?」
 これにはライノスが大喜びし、即座に腐肉の上によじ登った。また、ヴァリーも好奇心
に駆られて後に続いた。
 「竜の背にのるなど、一生に一度あるかないか、否、普通は無いような体験だ。こんな
光栄、私は忘れない」
 ライノスは感極まってそう漏らした。
 だが、ヴァリーは耐え難い腐臭とまとわりつく腐肉の気色悪い感覚、そして絶えず揺れ
動く背中に酔ってしまった。
 「う゛、、、ぎぼぢわりゅひ…」
 そうしているうちにも、ヴォルフやローザ、レイチェル、リミナシアはリアカーを引き
ながら複雑な表情で時折竜の背の方を見上げるなどして、その横を歩くのであった。

<別れ>
 腐竜の領域、東端の林。
 ここで、竜とゼノンは一行と別れることとなった。
 「ここから林を抜ければ、レナーディアの東の国境を守る関所へ出る。それじゃあ達者
でな。ナスターシャによろしく伝えて欲しい。それと…」
 ゼノンがレイチェルと向かい合った。
 「アンタ、良く見たら、あの奇妙な旅人が説明した姿と符合するなぁ」
 「え゛ッ…ま、まさか…」
 「甲冑を着込んだメイドなのだが、、、」
 「アーアー、ナニモキコエナーイ」
 「ははっ、わけありのようだな。何にせよ、ここでお別れだ。この先も幸運がみんなを
お守りしますように。良き風と共に、正しい道を歩まんことを」
 「ならば、そちらも、豊かな大地が確かな歩みをもたらしますように。さらば」
 「ふむ、騎士殿は礼儀をわきまえておられるな」
 竜が満足そうに頷いた。
 「だが、我が腐っている限り、豊かな大地を踏みしめることは、二度と無いだろう」
 「いや、未来のことなど解らないものさ、友よ。それじゃあな。また会おう」
 こうして彼らは別れを告げ、それぞれの道を歩みだした。

<ここは、お子様にはお勧め出来ません>
 林を抜けると、そこは青々と茂る野原だった。この先に、レナーディアの関所があるの
だろう。しかし、一行はその日、この場所で野営をすることに決めた。
 その晩、リミナシアはやはり不眠症で寝られなかった。
 ふと、リアカーの方から水の音がして、彼女はテントの外に出た。
 そこにはリアカーに積まれた水樽から水をたっぷり取り、それを頭から被るようにして
腐竜の背に乗った際の汚れを洗い落とす全裸のヴァリーの姿があった。
 エルフ社会におけるヴァリーは本来、その肉体を以って快楽の奉仕を行う性奴だった。
 それだけに、アランジファロッド・オルファスらしく14、5歳相応の外見とはいえ、
その肌はリミナシアが思わず見とれるほど艶かしい光沢を放ち、非の打ち所が無い、均整
の取れた女性的なプロポーション、年齢相応にいささか小ぶりではあるが形の美しい胸の
双丘など、多くの女性が嫉妬するほどの芸術的なまでに見事な肢体がそこにあった。
 それが気持ちよさそうに水を浴びる姿、その微妙な仕草の連続と、蠱惑的な表情。飛び
散る水滴に月光が反射し、暗いシルエットをきらきらと包んでは消えていく。
 その佇まいは、ただそれだけで身体の奥底から官能的な感覚を呼び覚ますような、瑞々
しく妖美な雰囲気をまとっていた。
 「どうせリミたんは幼児体形なの…」
 思わずついた溜め息が聞こえたのか、ヴァリーがリミナシアの方を向いた。
 すると、本来あるべきでない物体が、リミナシアの視界に飛び込む。
 リミナシアは思わず赤面して、顔を背けた。
 ヴァリーは、半陰陽(ふたなり)である。
 禍々しいまでに天を衝く力強い怒張。
 ヴァリーが、奴隷の中でも最も卑しいと蔑まれる、性奴たる所以である。
 暫く、ヴァリーは無表情でリミナシアを見つめた。
 対して、リミナシアも無表情となり、ヴァリーを見つめ返した。
 それは、長く奴隷である宿命を背負った二人が互いに向けた、理解の視線。森の生命の
円環が織り成す血の共鳴。美と叡智と罪を背負ったエルフ族の最下層が声に出さずに押し
殺す深淵の記憶と魂の慟哭。
 ヴァリーの唇が、婉然と弧を描いた。
 そして、軽く手招きをした。
 リミナシアは微笑みを返し、首を振って立ち去った。
 ヴァリーは突き出された自分の手を見つめた。
 「カマトトぶってんじゃないよ、雌犬…か。私は別に…」
 その表情は、しかし、優しかった。
 …これでいいんだ、そうでもしないと中学生の時の癖でえr小説を書いちまうw

<ギスライ>
 関所の兵士達は、腐竜の領域のある方角から歩き出た冒険者達の姿に驚愕した。
 すぐにそれは賞賛のまなざしに変わる。
 一行は関所で少量の補給を受け、北へ、城塞都市ギスライを目指した。
 こうして一行はドレンから出て十三日目の昼、ギスライに到着した。
 ギスライでは、以前ドレンであったような人攫い事件が多発し、調査依頼が出ていたの
だが、疲れ果てていた一行がその依頼を受けることは無かった。しかし、彼らは竜王教に
ついて知るところをギルドマスターに話し、警戒を促した。
 彼らはギスライに二泊し、旅の疲れを取ることに努めた。
 当然夜な夜なローザの泊まっている部屋からは相変わらず妖しい嬌声が響いたのだが、
それはまた別の話。
 ああもう、お約束だから、書いちゃいますか。
 「うふふ、リリィ…」
 「らめぇ、お姉様ぁ」
 「私も混ぜて→(*=ω=)」

<旅の終わり>
 15日目にギスライを発った一行は紅街道を西進。
 こうして彼らは18日目、遂に出発の地でもあるドレンにたどり着いたのだった。
 彼らの帰還は非常に喜ばれ、暫くドレンでは彼らの話題で持ちきりだったと云う。
 しかし、それを聞きつけた某甲冑メイドが本格的にあちらこちら探し回るようになり、
レイチェルは以前知り合ったエルフ商人のエンスウェと共に急いでギスライを目指し遁走
するのだが、それはまた別の話。
 冒険者達に対する成功報酬には十万が上乗せされ、前金とあわせて一人三十万が支払わ
れることとなった。これは、彼らにとって七ヶ月余りの生活費相当であり、依頼の報酬と
しては破格だったが、東岸守備体長ミーナ・ベルザレスは「これでも本当は少ないよ」と
長く言い続けた。
 こうして、一つの冒険が終わった。
 しかし、それは新たなる冒険の序曲でもある。
 だがひとまずここで幕として、冒険者達の勇気に賛辞を送りたい。
 そして、運命が冒険者達を導くのなら。
 …また、アイグリスでお会いしよう。

                                   〜FIN〜

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データセクション

バジリスク
体力:15 瞬発:15 身体:15 瞬発移動力:5.4
敏捷:12 感覚:12 反応:12 継続移動力:3.375
知力: 3 精神:16 頭脳:10 基本致傷力
HP: 150 MP: − FP: − 振り:2D+1 突き:1D+1
よけ: 6 耐斬り:10 受動防御:1
うけ: − 耐刺し:10 大きさ:横1HEX、縦3HEX
とめ: − 耐叩き:10 重さ:150kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
石化視線、レベル16   噛み付き、切り/1D+1、レベル12
組み付き:反応即決 倒し:瞬発即決 押さえ込み:瞬発即決、体重+5ごとに+1修正
→振りほどき:瞬発即決 両手組み付き:ペナ−5 両手押さえ込み:ペナ−10
 恐ろしい顔とトサカを持つ、体長3メートル、体重150kgのオオトカゲ。
 睨み付けることで相手を石化する能力を持つ。バジリスクはあらゆる呪文に完全な耐性
を持つ。「睨み」を行うには、得物を見ることが出来る状態でないといけない。そして、
1ターン集中(視線が合っていた場合は集中不要)して呪文を発動するように技能判定を
行う(技能16)。得物までの距離1mごとに−1判定。判定に成功するとキャラクター
は瞬時に石化する。視線は大型盾で「止め」られるが、そうすると盾が石化して使えなく
なってしまう。

ヒドラ(標準サイズ)
体力:20 瞬発:20 身体:20 瞬発移動力:6.4
敏捷:12 感覚:12 反応:12 継続移動力:4
知力: 3 精神:16 頭脳:10 基本致傷力
HP: 300 MP: − FP: − 振り:3D+2 突き:2D−1
よけ: 6 耐斬り:30 受動防御:2
うけ: − 耐刺し:30 大きさ:横3HEX、縦4HEX
とめ: − 耐叩き:30 重さ:300kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
それぞれの頭(狙うには−4修正):受動防御1、防護点10、HP60
 →ダメージ影響が他の頭や胴体に及ばない
水に漬かっていてもスピードが変わらない。
噛み付き、切り/2D−1、レベル12   尻尾、叩き/3D+2、レベル12
前脚キックまたは踏みつけ、叩き/3D+2、レベル12
組み付き:反応即決 倒し:瞬発即決 押さえ込み:瞬発即決、体重+5ごとに+1修正
→振りほどき:瞬発即決 両手組み付き:ペナ−5 両手押さえ込み:ペナ−10
→ヒドラの組付&踏付を食らうと鉄製までの鎧が破壊される(鋼製も11以上で破壊)
 9つの頭と4本の脚、2本の尻尾を持つ爬虫類です。ヒドラは決して朦朧としたり気絶
したりしません。全ての頭が死ぬと本体も死にます。胴体を先に殺しても良いのですが、
この場合頭はしばらく活動を続けます(1時間ごとにHP−10)。死んだ頭は3ターン
で再生、7ターンから攻撃に使えるような大きさに戻ります。この間に傷口を炎で60点
のダメージを与えると再生を止めることが出来ます。 

野生の狼
体力:10 瞬発:10 身体:10 瞬発移動力:10
敏捷:14 感覚:14 反応:14 継続移動力:5
知力: 4 精神:12 頭脳: 8 基本致傷力
HP: 120 MP: − FP: − 振り:1D 突き:1D−2
よけ: 7 耐斬り:10 受動防御:1
うけ: − 耐刺し:10 大きさ:1
とめ: − 耐叩き:10 重さ:50kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
噛み付き、切り/1D−2、レベル14
組み付き:反応即決 倒し:瞬発即決 押さえ込み:瞬発即決、体重+5ごとに+1修正
→振りほどき:瞬発即決 両手組み付き:ペナ−5 両手押さえ込み:ペナ−1

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 あとがき。

 ふぃ〜。
 あのね。
 正直、やりすぎたwwwwwww
 でも、後悔はしてない。
 やっぱり、俺も好きなんだねぇ。

 しっかし書いてるとね、段々と、こう…。
 レイチェル:伊織+美希
 ローザ:ゼノグラ千早
 リリィ:ゼノグラ雪歩
 リミナシア:雪歩+美希
 ヴァリー:えr同人のフタナリこなた(;=ω=)
 …という風に思えてくるから不思議だねぇ(最低)www

 あとがき、以上ッ!

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<SessionDigest#6(05/06/07)(前)┃Rv'Lct┃(次)アイグリスの種族設定#3>
チャンプ(−O−) * Revo Laconto TRPG * 15:15 * comments(6) * trackbacks(0)

SessionDigest#6(05/06/07)

<新☆レナーディア王国マップ(前)┃Rv'Lct┃(次)SessionDigest#7(12/01/07)>
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 半年以上過ぎて、よーやくセッションダイジェストとか、もうね(ry
 つーか、すっげぇ盛りだくさんな内容だったため、書きにくかったのも事実。
 ・・・ともあれ。
 参加者の皆様、お待たせしました。もういい加減内容忘れてる人のが多いかも知れない
ですね。つーか、俺も記憶かなり飛んでるwww
 なので、いくつか実際と違う点もあるかも知れませんが、ご容赦を。
 まぁ、歴史と事実が異なる場合も多いし、問題ないか(マテ

<PC>
みずのえさん:「学者戦士」とでも呼ぶべきか、頼れるダメージ源、ライノス・クライン
kengoさん:元シェリー王国宮廷騎士@ゴシプリたんは私が守る!ヴォルフ(以下略
むらさきさん:毒の華!?妖艶なふた○り奴隷エルフ、ヴァリーフィラネー通称ヴァリー
カノレーアさん:狼変身、だが変身前も変身後も皆のオモチャ、リミナシア通称リミたん

 今回は戦闘バランスをキツめに設定していたので、もう一人前衛を任せられる戦士系を
随行NPCとして登場させ、戦闘時はむらさきさんに担当させました。

<随行NPC>
ファーナ・エルツベルム(95CP+追加所持金5CP)、ヒト、女性、23歳
166cm、60kg、右利き、プラチナブロンドの髪、白い肌、蒼い瞳
体力:13 瞬発:14 身体:14 瞬発移動力:7.025
敏捷:13 感覚:12 反応:13 継続移動力:5
知力:10 精神:13 頭脳:12 基本致傷力
HP: 124 MP:13 FP:13 振り:2D 突き:1D
魅力:15 運勢:7  初期増減:瞬発・魅力+1、知力・運勢−1
よけ:6  耐斬り:88 受動防御:6
うけ:10 耐刺し:83 防具重量:60.1kg
とめ:8  耐叩き:54 武器防具重量合計:67.5kg
→青銅オープンヘルム、青銅の鎧(カラー+フルブレスト+バック+ショルダーLR)、
 鉄製のスケイルメイル、ハードレザーベルトアーマー、ソフトレザーのロングマント、
 木製の籠手&具足一式、ハードレザーブーツ、青銅のラージシールド、その他衣類など
 ・・・かなりガッチガチに防備を固めている。
武装
ダブルハーケン(切、2D+4)レベル14、ダガー、格闘技能など
→ダメージ源のライノスと比べ、所持金の大部分を防備に回した壁戦士として設定した。
特徴
我慢強さ、高潔、美声、神業/歌唱、義務感/仲間、悪夢、不幸、平和愛好/無垢不殺、
強迫観念/戦士らしさの追求、酒に弱い/泣いて脱いで抱きついて爆睡

言葉使いが丁寧、つとめて冷静を心掛ける、たまに魔物相手に熱くなってしまう、
たまに過去を思い出して涙を流す、静かでゆっくりとした物語調の歌を好む
設定
亡国の姫君で、現在は吟遊詩人兼戦士。物腰の柔らかい大人の女性。
その他
歌唱技能レベル20、性的魅力レベル18(高潔な彼女が何故?・・・妄想は尽きない)
レイチェルが見たら「なんてダサい・・・」と思わず呟きそうな出で立ちだが、普段着は
それなりに揃えてあるし、実は勝負下着まで持ってるのが知られたら仲良くなれそう!?
ただの「姫キャラ」では終わらせない、酸いも甘いも知り尽くした百戦錬磨のお姉さん

 元は俺がPCやる時に使用する候補として作成した3人の戦士系キャラのうちの一人で
唯一の女キャラ(他はトレジャーハンターのアイグロス、エルフの魔法戦士マナシムなど
いずれも男)。男が女キャラを使うとき、大抵ハッチャケた極端タイプになるか没個性に
なるかの二択になりがちで、冷静にPTを牽引するタイプは演じにくい(ハッチャケ屋が
暴走して強引に引っ張る、釣り出す、などは結構ありがちですがw)。で、当時俺がPC
キャラを作った際はアイグロス、マナシム併せて王道的牽引役系の作成を目指したという
背景もあり、女キャラでそういうことが出来るような引き出しを探った結果がコレ。
 照れ隠しの「丁寧語設定」、ハッチャケシーンで置いていかれないための電波保険など
色々詰め込んでみた。つか、男が使う女キャラって、かなり細かいところまであらかじめ
性格設定しておかないと、色々演じにくい気がするんですよ、個人的に。ちなみに、余談
ですが、例えば馬鹿キャラとかサドマゾとかエロ系とかって、俺の中では「女キャラ」と
言うより、単一属性突出人格と考えているので、本当の意味での「女を演じる」とは少し
違う気がするんです(良い悪いではない)。けど、そういう風に頭でっかちでいると今度
は没個性的になってしまう。そういう意味で、予め性格を掘り下げたいんですよね。
 ちなみに亡国の姫君ではありますが、ヴォルフ以下略が追い求めている、シェリー王国
のゴシックプリンセス@ミューシャ姫とは勿論別人。しかし、ゴシプリたんと亡国の姫君
という共通項を持たせているってことで、その辺の展開も織り込んでいます。
 ・・・結局まだ活かされてないケド・・・。
 ちなみに名前は「カルディネアの神竜」のNPCや地名からいただきました(ぉ
 戦士としてのスタイルは、モンスターメーカーのディアーネが近いですね。両刃短斧に
盾を装備、と。姫様なのに歴戦の戦士風っていう雰囲気も併せて。
 にしても、結局今回ああいう風になるなんて、開始時点で誰が想像出来ただろう。
 ディシャーヤの時と言い、ガチ能力にしたキャラって・・・w

<これまでのあらすじ:レナーディア王国地図を随時参照して下さい>
 レナーディア王国は三つの脅威に晒されていた。
 東北のローヴァル山脈やティーグの森から攻撃を続ける謎のダンジョンマスター。
 封印を解かれ、渡しの町ドレンの東岸部を破壊し尽くした後に東南へ移動、アンデッド
や魔物が無尽蔵に湧き出る魔の領域を創り出した腐竜バスラ。
 王国北部、広大なメルーの森に居を構える死霊使いのダンジョンマスター。
 このうち、冒険者達の活躍によりメルーの森の死霊使いが滅亡したシェリー王国の王族
ナスターシャ・マ・シェリーであり、当面は能動的にレナーディア王国に害を及ぼすもの
では無い存在と判明(危険に変わりは無いが)。
 攻勢を続ける東北のダンジョンマスター「ダンシェル」は、どうやら腐竜バスラの復活
を予見し、何らかの関わりがあるということも判っている。彼が遺棄したダンジョン内に
残したノートには「腐竜、雷竜、土竜、千年竜王+黄金竜、暗黒竜」など様々な竜の名前
が書かれていた。
 腐竜バスラはその後、活動自体は沈静化したが未だ健在で、彼が焦土と貸した領域から
頻繁に魔物やアンデッドの軍団が再建中のドレンの町を襲撃し続けている。

<冒頭>
 今回はドレンの町からスタート。
 腐竜バスラの領域からアンデッド軍団が襲撃をかけており、PC達とNPCファーナは
再建中の町に被害が及ばないよう防備に当たる。
 町の守備隊を指揮するのは領主のリック・マチベ伯爵・・・ではない。
 伯爵は不在で、東岸守備隊のリーダー、陽気な性格のロリロリエルフで炎魔術師(!)
のミーナ・ベルザレスが指揮している。また、西岸守備隊もリーダーの風使い+弓戦士の
エレノア・スマイトと共に参戦している模様。
 余談だが、ミーナとエレノアはGMが大昔仲間を募って行った郵便TRPGに参加して
いたプレイヤーキャラでしたw
 エレノアは、しろわいんさんのキャラだったりします。弟子に頼りないトーマスという
のが居たっけな。「“ま”っとよぉ狙やぁ!」・・・と。
 で、ミーナは・・・口癖が「逝っちゃえ大霊界!」というハッチャケキャラw
 当時の絵師、花御堂蘭丸さんが描いたイラストがまだ残っているので、無断掲載w 
ミーナ・ベルザレス
ミーナ・ベルザレス −by「花御堂蘭丸」師匠

 いやぁ〜ロリロリでんがな。しかし、師匠は今頃何処で何をしているのやら。出来れば
またご連絡下さい。種2のGUIを担当していたことは知っています(ぉ

 ・・・で。
 スケルトンやゾンビに混じって、こんなモンスターも居ました。

魔獣ビラン・テナフィラン(Bilan Tenafilan)
(エルフ語で「骨の牢獄(Bone Prison)」)
体力:16 瞬発:15 身体:16 瞬発移動力:5.8
敏捷:14 感覚:14 反応:14 継続移動力:3.75
知力: 3 精神:10 頭脳: 7 基本致傷力
HP: 160 MP:10 FP:16 振り:2D+1 突き:1D+1
よけ:7 耐斬り:30 受動防御:3
うけ:− 耐刺し:30 大きさ:1
とめ:− 耐叩き:30 重さ:100kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
牙撃、切り/1D+1 胸に取り込む、刺し/1D+1(要組み付き)
→1ターンに2回行動
 鋭い牙の大蛇の頭を2つ持ち、1本の尻尾は非常に長い。手は無いが、異様に発達した
2本の爬虫類系の後ろ足を持ち、2足歩行する。背中に大きな背ビレが付いている。正面
は骨格が剥き出しになっており、胸部の骨格が外へ向かって展開されている(ギザギザの
胸骨が外に突き出している感じ)。獲物をそのおぞましい胸で捕らえ、左右の骨格を内側
に閉じて敵を粉砕、腹の上にある吸引口から吸収することで糧を得る。動き自体はあまり
俊敏ではない。

<ドレンの町の様子@竜王教>
 戦闘終了後、PCは街へ帰還。
 街は復興中で、非常に急ピッチで進んでいる。
 近頃、キドニー・ボーマンという女性が竜王教という宗教組織を率いてドレンに神殿を
築き、ジン、サイ、カンという「竜の神官」を名乗る戦士の身なりをした三兄弟と共に街
の復興に協力、かなりの成果を上げている。
 ちなみにボーマンは司祭を名乗っている。教団はいつか腐竜バスラを倒しに黄金に輝く
千年竜王が現れることを説き、その復活を目指して共に祈る信者を増やそうとしている。
教団のエンブレムは、翼を広げた黄金に輝く三つ首竜。街の復興に全力を挙げる姿に感動
して入信する人も多く、ドレンでは竜王教の信者が着実に増えつつある。
→キドニーとは、英語で「腎臓」ですw
 で、腎臓の小器官の一つに「ボーマンのう」「腎細管(じんさいかん)」がw
 なんという適当ネーミングwwwそして何と言うGMK設定www

<依頼>
 PCは「いつもどーり」のナガレで宿屋兼冒険者酒場:「暁の大鷲」亭に。
 すると、東岸守備隊長ミーナが彼らの元を訪れ、防衛への協力を感謝する。そして有能
な冒険者集団と見て依頼を行う。お金を報酬として、PCはこれを受諾。
 内容は、連続誘拐事件の捜査協力で、犯人を突き止め、証拠を押さえ、報告、可能なら
捕縛せよ、とのこと。
 さらわれているのは15〜25歳までのヒト女性。
 で、現時点における行方不明女性のリストを手渡される。ずらーり十数人。
 宿屋兼冒険者酒場:「暁の大鷲」亭の従業員さんも行方不明。
 ミーナは東の塔を根城にするガンダータ盗賊団を怪しんでいるが、確たる証拠はなく、
またアンデッド軍団の通り道を遡らなければならないため、踏み込めないでいる。
 ミーナがガンダータを怪しんでいることを喋ると、酒場にいた冒険者風の男が近寄り、
ガンダータの弁護を始める。彼も先程の戦闘に参加しており、PCとは顔見知り。そこで
PC彼にワケを尋ねると、ガンダータが義賊であり、街が破壊されるまえは金持ちのみを
標的に盗みを働いたり、あるいは冒険者のように遺跡などを荒らして、それで得た財宝を
換金して貧しい人々に分け与えているような人物だから、連続女性誘拐などをやるような
人物ではない、という趣旨の内容を喋る。
 男はモーガンと名乗り、暫く街に滞在するつもりだと言う。
 同じく、随行NPCのファーナも、この時点では一般NPCとして街に滞在、PCとは
行動を共にしないことになっていた。

<調査>
 PCは取りあえずさらわれた女性達の家族などを対象に聞き込み調査を開始。
 ここで、犯人が上半身裸で目の開いた頭巾を被って面相を判らなくしている出で立ちを
していることが判明。これは、ガンダータ盗賊団の出で立ちと共通する。
 また、手口は窓ガラスを派手に割って進入、力技で女性をさらうというもの。
 そこで、PCは真っ先にガンダータ盗賊団を疑い、直接塔へ乗り込むことにした。

<ガンダータ親分>
 塔への道のり、アンデッド軍団の行進をやり過ごしたり。軍団は勿論ドレンの街へ。
 戻ってきたときに街が存続していることを願いながら、一行は塔へ。
 実際軍団はミーナ達守備隊とファーナ達駐留冒険者によって撃退される。
 ・・・で、塔まで行くと、塔が別のアンデッド軍団に囲まれており、上半身裸で目開き
頭巾を被ったマッチョな斧戦士の小集団が防衛にあたっているのを見る。
 ここで、パーティーの後ろからモーガンが接近して「ガンダータ親分を助けてくれ」と
懇願してくる。モーガンはパーティを尾行してきたのだが、ヴァリーの超高性能レーダー
の感知網をことごとくすり抜けて来ていた。
 実はモーガン、CP的にはガンダータを遥かに凌ぐ、大盗賊と呼ぶべき人物なのだw
 何気に、エンジェルさんの過去のセッションレビューに登場した経歴があったり。
 
“俊足の”モーガン
→男性、ヒト、21歳、ガンダータの子分だが大盗賊
体力:14 瞬発:13 身体:14 瞬発移動力:9.025
敏捷:19 感覚:16 反応:18 継続移動力:7
知力:10 精神:13 頭脳:12
魅力:11 運:11        基本致傷力
HP: 90 MP:13 FP:14 振り:1D+1 突き:1D−1
よけ:10 耐斬り:30 受動防御:2
うけ:14 耐刺し:30 大きさ:1
とめ:−  耐叩き:30 →ハードレザー基調
特徴
戦闘即応
技能
ランニング23レベル (16CP使ってますwww)
ダッシュ21レベル  (8CP使ってますwww)
忍び21レベル すり21レベル ナイフ21レベル ナイフ投げ20レベル
戦闘
スローイングダガー:刺し1D+1
ウォーダガー:切り1D+1 刺し1D

 ・・・で、PCは結局ガンダータ親分を助けることに。
 しかし多勢に無勢、アンデッド多すぎ!
 ・・・ってところで、アノ人が登場する。

<もはやレギュラー、ナスターシャさんw>
 死霊魔術でアンデッド軍団を一掃したナスターシャはガンダータ親分を仲間に引き込む
ことに成功する。この時点でガンダータ親分にかかった嫌疑は晴れる。
 ・・・ひっきりなしにアンデッド軍団の襲撃を受けているのに、どうやって女性を誘拐
出来るんだw この日まで防戦だけで必死、食料も底を尽き、いよいよもうだめだ!って
状態にまで追い込まれてたっつーの。
 つーか、ここまで持っただけでもガンダータ親分の生命力が神すぐる件w
 ・・・で、ついでにナスターシャも怪しいか?って流れになるが、あっさり否定。
 で、このような内容を喋る。
 「わらわの興味は死人にある。娘をさらったとて、それが何の役に立つというのじゃ?
とはいえ、潔白を証明する手立ても無いのじゃがの」
 「近頃紅街道をギスライ方面へ向かう積荷馬車が増えてきてな、ちょっぴりひっかかる
ものを感じたから、調べに来たのじゃ。なにやら翼を広げた黄金に輝く三つ首竜の紋章が
刻印されとったのう」
 「ついでに頼みたいことがあるぞ。この世のどこかにシェリーの大鏡、というシェリー
王家の宝が存在している。もし見つけることが出来れば、是非わらわのもとへ持ってきて
くださらぬか。真珠草の研究が進んで、後はその大鏡だけが必要なのじゃ。もしかしたら
ミューシャ(ゴシプリたんですw)を見つけることが出来るやもしれぬ」
 ・・・これにはヴォルフガング殿が大喜びw

<犯人は竜王教>
 実際、犯人は竜王教。PCが竜王教を怪しむようなそぶりを見せた瞬間から色々フラグ
が立ってイベントを連鎖させるつもりだったが、GMの思惑通りガンダータ親分を怪しむ
流れになりました。ミスリード成功はGMとして気持ちいいwww
 ・・・やりすぎるとプレイ時間長くなるわGMの人格疑われるわで諸刃の剣www
 この後の展開としては、ナスターシャの言っていた「馬車」を襲うルートと、直接教団
に乗り込むルートが予想されましたが、ここでちょっとPCが捜査方針に迷い、かな〜り
時間を食った記憶が。やっぱり探査系シナリオはもう少し人数多い方が円滑かも。

<イベント連鎖開始>
 また数日の行程を経てドレンの街へ帰還した一行、その夜、宿屋の一室から大きな物音
が発生したので何事かと行ってみると、女戦士ファーナさんが襲撃を受けている。だが、
彼女は格闘で犯人を撃退、強烈な右ストレートを顔面に炸裂させる。しかし頭巾のため、
面相はわからず。
 ここでファーナさんが随行NPCとして合流。
 ・・・で、PCはいよいよ本格的に竜王教に目をつけ、張り込み開始。
 だが、馬車の出入りを確認するものの、友好な手は打てず。
 ・・・街の外で待ち伏せすれば、中に入っているさらわれた女性を見つけられたのに。
更に言えば、実はご都合主義で、馬車の中にシェリーの大鏡を見つけさせたのになぁw
 馬車を襲わない=女性が見つからない=尻尾をつかめない。
 このままではラチがあかない。
 とうとうPCは夜中に竜王教の神殿に突入することを決意。
 守衛さんをおびき出して気絶させ、あっさり潜入成功。
 色々回って、図書館を発見してこんな情報を得たり。

教団に伝わる千年竜王伝説

遥か遠い昔、世界を荒らしまわる3邪竜あり
東方の雷竜ディルツ、南方の土竜ドーラ、西方の腐竜バスラ
長きにわたる破壊と殺戮の後、3匹は遂に出会う
そのとき、千年竜王ケイジー降臨し、3匹と戦い、これを封印する
それから千年の間、ケイジーは人々を守護し、繁栄させる
しかし、遂に北方より最強の邪竜、暗黒竜ジィ現る
ケイジーとジィは遂に出会い、いつ果てるとも知れぬ戦いを始める
そこで二匹は力を使い果たし、互いに封印しあって眠りに就いた
千年竜王ケイジーこそ人々の守り神
人々に再び邪竜の危機迫りしとき、必ず復活するだろう
我らと千年竜王の勝利を祈ること、それが人々の取るべき道だ

 ・・・本当は彼らの目的に関する資料も用意されていたのですが、発見されず。
 で、神殿中央のご本尊(千年竜王の像、黄金製)の地下へ続く隠し通路を発見、その先
に誘拐された女性たちを発見。更にその奥に大きな鏡を発見、ナスターシャの説明通りの
形状をしていたため、これがシェリーの大鏡であると断定(なんというご都合主義w)。
この大鏡は後に回収されることになる。
 こうして尻尾を掴んだことで、ヴァリーが神殿を出て守備隊へ知らせにいくことに。
 その間、PCは神殿を更に探索することに。
 というわけで、ヴァリーのプレイヤー、むらさきさんはファーナさんを担当。
 ・・・更に奥へ進み、司祭、キドニー・ボーマンの私用エリアへ突入。
 そこでPCは手分けして各部屋を見に行くという、ここでは致命的なミスを犯す。
 一番奥の通路は三つの門に通じ、左をリミナシア、真ん中をライノス、右をヴォルフが
覗きに行くということに。ファーナさんはNPCらしく通路待機、有事に備える役割。
 左は、キドニー姐さんの私室、もぬけのから。
 真ん中、キドニー司祭とごたいめ〜ん!
 右、ジンサイカンの3人とごたいめ〜ん!
 さぁ〜、これが、このシナリオ最後の戦闘ですよ!
 キドニー「バレたとあっては、死んでもらうしかありませんね。覚悟して下さい」
 ジン&サイ&カン「キドニー司祭をお守りするんだ!」
 ・・・ちなみに、カンさんの右頬には、ファーナさんの右ストレートの痕がくっきりと
浮かんでいたのでしたとさw

<大苦戦>
 ジンサイカンにはヴォルフとファーナが壁を作り、司祭と合流させない構え。
 ライノスはキドニー司祭を仕留めにかかる。
 リミたんは後から駆けつける形になるので、その都度判断、両者の援護。
 これが、PCの作戦だった。
 良く言えば各個撃破。逆から見れば挟み撃ち。数としては4対4。
 ・・・けど、始めから一部屋ずつ開けていれば、もう少し戦闘相手を限定出来たのに。
少なくとも数ターンの間は数的優位を保てるから、もう片方の部屋の敵が駆けつけるまで
敵戦力を削れたのになぁ。
 これが、1つめのミス。
 さて、こうして4vs4になったわけだが、、、
 敵司祭は明らかに魔法を使ってくる。それに戦士ライノス一人を向かわせるというのは
ちょいと配置的にマズかったと思われる。最悪、部屋の外に出て門を閉めて時間を稼ぎ、
まずジンサイカンに当たるという選択肢もあったかも知れない。また、PCが互いに連携
を取れるようジンサイカンを部屋に引き入れてPC同士がかたまるという選択肢もあった
かも知れない。少なくとも「正直に、目の前の敵に当たるだけ」よりはマシだったものと
思われる。
 この無策ぶりが、2つめのミス。
 ・・・と、多少厳しめのことを書きましたが、しかしTRPGには明らかな正解は無い
わけですし、ダイスの出目次第では結果オーライに終わってたかも知れません。それに、
確かにこの戦闘設定はかなり厳しく、こんな局面でベストな判断を出せという方が酷なの
かも知れません。なので、GMとしては、ここの判断ミスに対するCP的ペナルティーは
課しませんでした。だって実際判断難しい箇所なのだから仕方が無い。
 そして・・・。
 最悪だったのが、GMのダイスの出目でした。
 それでは、敵データをどうぞ。

キドニー・ボーマン
→女性、ヒト、35歳、グラマー&セクスィー、精神操作系魔法戦士
体力:12 瞬発:11 身体:12 瞬発移動力:7
敏捷:14 感覚:13 反応:14 継続移動力:5
知力:15 精神:16 頭脳:16 基本致傷力
HP: 120 MP:16 FP:12 振り:1D+1 突き:1D−1
よけ:7  耐斬り:30 受動防御:2
うけ:10 耐刺し:30 大きさ:1
とめ:−  耐叩き:30 →ローブの下にハードレザー
特徴
魔法の素質3 我慢強さ
技能
精神操作系呪文を17レベルで修得
槍(仕込み杖)15レベル ナイフ15レベル
戦闘
ロングスピア:刺し1D+3
ウォーダガー:切り1D 刺し1D−1
マサヴァル・エスレン召還

 キドニー・ボーマンは、キャラとしてはシーマ様って感じですw
 マサヴァル・エスレンは以前登場して腕が鞭になっている魔物。
 ダンシェルが遺棄したダンジョンに生息していた、あいつらですね。

魔獣マサヴァル・エスレン(Masaval Eslen)
(エルフ語で「鞭の腕(Whip Arm)」)
体力:11 瞬発:11 身体:11 瞬発移動力:12(計算値+5)
敏捷:14 感覚:14 反応:14 継続移動力:8.75(計算値+2)
知力: 7 精神:11 頭脳: 9 基本致傷力
HP: 140 MP:14 FP:14 振り:1D+1 突き:1D−1
よけ: 8 耐斬り:30 受動防御:3
うけ: − 耐刺し:30 大きさ:1
とめ: − 耐叩き:30 重さ:80kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
戦闘即応
1ターンで2回攻撃
鞭の腕、叩き/1D、レベル14、鞭のルールに準じる、距離1〜3
鞭の腕をしならせる、叩き/1D+2、レベル10、鞭のルールに準じる
 首の無い霊長類に似たような外見を持つ。両腕が2メートル以上の長さで、関節や手に
あたる器官が存在せず、鞭のようにしならせて獲物を打ち据え、殺した後に、腹部に開く
大きな口(牙の類は無い)で捕食する。その口の上下左右4箇所に目が1つずつあって、
視力が良いが、視界が狭い。戦闘の際は、側面を背後として扱う。知能が高く、鞭の腕で
武器を奪ったり、味方と連携して敵を挟み込んだりする戦法を取る場合がある。

 こいつ、実はライノスやファーナなど硬い戦士系を相手にすると、ほとんどダメージを
与えられませんw 空気同然www
 ですが、キドニーが精神系魔法で無力化すれば、コイツでも結構嫌らしいかも。

鋭い刃の長兄ジン、砕く大槌の次兄サイ、貫く大槍の末弟カン
→男性、ヒト、33〜37歳、ボーマンに心酔する戦士3兄弟(ジンだけ知力と精神+1)
体力:14 瞬発:13 身体:14 瞬発移動力:7.025
敏捷:14 感覚:13 反応:14 継続移動力:5.125
知力:10 精神:13 頭脳:12 基本致傷力
HP: 140 MP:13 FP:14 振り:2D−1 突き:1D+1
よけ:7  耐斬り:60 受動防御:4
うけ:10 耐刺し:60 大きさ:1
とめ:−  耐叩き:40 →鉄と青銅の混在した実用的な武装
特徴
我慢強さ ジンだけ戦闘即応
技能
大鎚/槍15レベル ナイフ15レベル ジンの剣は16レベル
ジンだけ鉄の円盾15レベル(防点各+10、受防+1)
戦闘
バスタードソード:切り2D+3 刺し1D+5 HP250 リーチ1・2
鉄柄ヘビモニスタ:叩き2D+5 HP270 リーチ1
鉄柄ロングスピア:刺し1D+6 HP262 リーチ1〜3
ウォーダガー:切り1D+1 刺し1D

 PCの戦士系とほぼ同等の能力として設定しました。当初は「戦闘正面を限定した各個
撃破」で来てくれるだろうと期待したため、多少強めでも大丈夫だと思っていました。
 それに、今まで結構敵の攻撃が戦士の鎧でカキーン、という展開が多かったので、そろ
そろ手に汗握る「一撃が重い」戦闘がしたかったということもありました。
 実際局地的な数的優位を確保出来たなら「とめ」が出来ないサイとカンはあっさり倒す
ことが出来るはずですが、結局そうなりませんでした。

 ・・・で、戦闘。
 ライノスはキドニーに足止めされ、召還された魔獣も交えて膠着状態。リミたんが援護
に回るがダイスの出目が芳しくなく、キドニーの体力を少しずつ削っていく展開。
 ヴォルフとファーナがジンサイカン相手に2対3と数的不利を強いられ、二人の驚異的
防御力でなんとか凌いでいく展開。こういう場合は一点集中がセオリーだが・・・。
 勝負はキドニーを倒すのが先か、ヴォルフとファーナが倒れるのが先か、という一点に
集約されることになった。こうなると、後は運勝負である。
 ・・・ここで、GMのダイスが・・・。
 カンのロングスピア!ファーナにクリティカル!ダメージ2倍!ダメージダイスは6!
240ダメージ!対刺し防護点83を引いて157!これを更に二倍して314!
 カンさん、ファーナの右ストレートに対するリベンジで10倍返しとかwwwww
 一撃で死亡判定とかwwwwwww
 ここでむらさきさん、気絶判定でイキナリ失敗wwwwwwwwww
 だが、死亡判定はどーにか生き延びられましたとさ。
 GMが作ったキャラ、GMが自分で使う前に死亡とかシャレんなってねーぞwww
 と、ゆーわけで、ファーナさんはカンの槍で胸を貫かれ、瀕死の重傷を負い戦闘不能、
ってことになりましたとさ。なんの活躍も出来てねぇwwwwwwww
 うぇっwwwヴォルフ孤立wwwwwww
 その頃、キドニー司祭もライノスとリミたん必死の連携プレイで気絶に追い込まれる。
だがトドメを刺そうとしても魔獣が邪魔をして、やはり膠着状態。
 ここでリミたんがヴォルフの援護に回る。
 ・・・が、しかし・・・敵の攻撃を「受け」損ない、得物のグレイブが破壊される!
 弱り目に祟り目すぐるwwwwwwwwwwwwwwww
 さすがにこのままでは全滅フラグです。

<結末>
 ここでジンサイカンのリーダー、長兄ジンがキドニー司祭気絶時の悲鳴を聞いて焦る。
そこで、ヴォルフに対し、停戦を呼びかけます。
 既にボロボロのPC達は、ここで苦渋の決断。
 このまま続けても全滅してしまう恐れが高い。
 ・・・停戦、呑みました。
 ジンサイカン、部屋に乱入してライノスによって瀕死となった魔獣を仕留め、サイが壁
に穴をあけ、司祭を抱えて逃走しましたとさ。
 ・・・しまった!
 本来ならここで司祭に色々次回へのフラグを立てさせるつもりだったのに!
 逃げてしまってはフラグも何もないじゃないか!wwwwwww
 と、ゆーわけで、今回はミッション失敗となってしまいました。
 レヴォラコント開始以来、初のミッション失敗です。
 ですが、PCも精一杯ギリギリの判断をしての結果なので、これはこれで。
 GMとしても反省点が沢山ありましたし。
 ・・・と、いうわけで、この話はもう少しだけ続くのぢゃ。

<黒幕?>
 ドレンの竜王教そのものは壊滅し、誘拐された女性達が助けられたということで、一応
事件は一件落着。ちなみに、帰ってこなかった女性も多かったそうです。彼女達は、一体
どこへ消えたのか・・・?ギスライへ向かった馬車と何か関係が?
 ・・・神殿地下にあった大鏡はPCが接収して、その後ナスターシャに見せたところ、
果たして「シェリーの大鏡」だった。
 ナスターシャは「これでミューシャの居場所がわかる」と、ヴォルフと共に大喜び。
 そして、PCの立会いのもとナスターシャが己の血と真珠草から採取したエキスを大鏡
にたらし、胸に掛けてあったペンダントをかざす。
 すると、大鏡にミューシャのメイド服姿が映る。
 ・・・しかし、それも束の間。
 今度は場面が変わり、ミューシャやナスターシャと良く似た、しかし禍々しい雰囲気を
まとった女性が映った。
 ナスターシャは呟く。
 「・・・ライシャ・・・?」
 すると、鏡の向こうの女性はこちらを向き・・・。
 何らかの言葉を発したように見えた。
 その唇は、こう紡いでいた。
 「見つけたぞ」
 ・・・そして、ニヤリと笑みを浮かべた。

                             〜第六回シナリオ、終〜

<あとがき>
相変わらず無推敲なので文章の支離滅裂ぶりはご容赦下さいw
とりあえず「何をして、どうなったか」さえプレイヤーさんに伝わっていればw

最後に、公開出来る限りのフラグや捜査時の設定ノートを列記して今回はこれで。

→東岸守備隊長、ミーナ・ベルザレスの依頼「行方不明者を探せ」
 A)ナスターシャを疑う
   →ワープ装置で奥まで飛ばされるが、留守番のスフィンクスがいるだけ
   →南にあるガンダータ盗賊団を尋ねに行ったらしい
 B)ガンダータを疑う
   →超幸運ガンダータの配下、盗賊「俊足のモーガン」フラグ
    @:冒険者を装い、ガンダータを弁護
    @:ガンダータの塔へ向かうと、尾行開始
   →ガンダータの塔が襲われている
   →ナスターシャが現れてゾンビを一掃、手に負えなかった魔獣と対決
   →ガンダータ、ナスターシャと友好関係を結ぶ
   →ナスターシャ、PTに「シェリーの大鏡」の捜索を依頼。
   →疑惑については全力否定
 C)竜王教を疑う
   →聞き込みを開始した時点で標的フラグが立つ
    @:ヒトのPT女性メンバーが寝込みを襲われる(レイチェル、またはNPC)
    @:尾行がつく
    @:俊足のモーガンにより、尾行されているとの情報を教わる
    @:尾行はジンサイカン
   →潜入するなら・・・
    @:寺院は正方形のたてもの。真ん中に大殿があり、竜の彫像
    @:入り口の庭には荷馬車が停泊する駐車場と厩(うまや)がある
    @:大殿の周りを回廊がぐるり。一番奥にボーマンの部屋
    @:ボーマン部屋のすぐ右にジンサイカン、左は個人浴場
    @:中央左右は図書/資料室と豪華な調度品の客部屋
      →資料室は書物がまばら
      →教団の資料
    @:正面左右は事務室と食糧貯蔵庫
    @:大殿、竜の彫像にはスイッチの仕掛け、地下に通路、奥に大鏡
    @:通路の左右は鉄格子で区切られ、左側とらわれ女性、右側鞭魔獣
    @:とらわれの女性はぬけがらのようになっている(精神魔法を示唆)
   →さらに聞き込むなら・・・
    @:週一回、荷馬車が夜中にギスライ方面へと向かう
      →御者、首が無いって話だぜ・・・(魔法をかけられた鞭魔獣)
    @:荷馬車を追いかけると、MAP上の花畑に入り、忽然と消える
    @:馬車の中には囚われのぬけがら女性達と大鏡が
 D)とにかく町で聞き込み
   →さらわれそうになった酒場のねーちゃんの証言
    @:犯人は目の開いたフードをかぶり、すっぱだかだった
    @:体格はわからない
    @:さらわれているのは15〜25歳の女性
    @:いずれも深夜、窓を派手に割って進入されている

 ・・・他にも公開したい資料はあるのだが、敵を取り逃がしたために公開出来ず。今後
の展開に請うご期待☆

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<新☆レナーディア王国マップ(前)┃Rv'Lct┃(次)SessionDigest#7(12/01/07)>
チャンプ(−O−) * Revo Laconto TRPG * 01:10 * comments(4) * trackbacks(0)

新☆レナーディア王国マップ

SessionDigest(Mini)#4-#5(前)┃Rv'Lct┃(次)SessionDigest#6(05/06/07)
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レナーディア王国の地図を作り直しました。
レヴォラコント関係者各位、以下のリンクより閲覧願います☆
(関係者じゃない方も勿論どうぞ♪)
*)フルスクリーン推奨。

製作ツール:「Age Of Wonders2」のマップエディタ

マップ1(記号解説有り)
=町と主な場所の名称、その説明などが記載されています。

マップ2(記号解説無し)
=元の地形のみを見たい方はこちら。

マップ3(超大型詳細マップ)
=約6000×4000の超大型マップ。ナローの人は注意。
 一度ダウンロードして、編集モードで見ることを強く推奨。
 愛情込めて創り込まれたレナーディアの細部を探検出来ます!

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SessionDigest(Mini)#4-#5(前)┃Rv'Lct┃(次)SessionDigest#6(05/06/07)
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SessionDigest(Mini)#4-#5

アイグリスの種族設定#2(前)┃Rv'Lct┃(次)新☆レナーディア王国マップ
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 3月11日と3月18日に行われてセッション、短めにダイジェスト。
登場モンスターと大まかな流れのみ。

3月11日

<PC>
ko1さん:死んだディシャーヤに代わり・・・二重人格の戦士。
 →リリィ・アルタイル(妹)
   低CP、両手でモーニングスターを振り回す。50CP級ながら、
   前衛の戦士として必要十分な能力を持っている。ちょっと内気。
 →ローザ・デネブ(姉)
   高CP、片手でモーニングスターを操る上に凶悪な高ダメージ系の
   必殺技「アイドルヴォイス」を1日1回ブチかます。頼りになる。
kengoさん:騎士崩れの戦士、ヴォルフガング
げんばやしさん:幼体エルフの魔法使い、カメララ
ジェイドさん:ドワーフの女魔法戦士、ラーニャ・ガルツ

<冒頭>
 ギスライの酒場で語り合う冒険者達だが、そこへ満身創痍のアンギスの
女戦士が倒れこむように現れる。彼女は腐竜バスラが東進して創った荒廃
した領域を調べるために派遣された調査団の一員で、そこで一団は全滅、
最後まで生き残っていた魔導士による決死の瞬間転移で逃されていた。
 回復した彼女はギスライの領主に事の顛末を報告した後に自由となり、
冒険者達のもとに戻って介抱してくれた礼にと酒を振舞う。そこで彼女は
ジャレイアと名乗り、かつてko1さんのPCだった死んだディシャーヤ
の姉であることが判明。彼女はPC達に弟の行方を尋ねる。
 ここで一緒にいたはずのヴォルフが「ディシャーヤは埋めた」という、
ちょっとした嘘を付く。実直、正直なヴォルフだが、その真相は、単純に
ド忘れしていたということが判明?w
 ・・・死んだディシャーヤも浮かばれませんなぁwww
 そこでジャレイアが正式な依頼として弟の墓まで連れて行って欲しいと
願い出て、PC達はこれを引き受ける。

<フーラン>
 ディシャーヤが倒れた地までジャレイアを案内し、改めてディシャーヤ
を弔うが、森の淵を歩く彼の幻影を一瞬見たジャレイアはそれを追いかけ
ようとする。が、何とか彼女を説得し、ギスライへ戻りかける。
 道中、調査隊の死んだ仲間にフーラン出身者がいるということで一行は
寄り道。再びマウマル達の歓迎を受ける・・・が、なんだか浮かない表情
の村人達を見て様子がおかしいことに気付く。
 聞けば、集落付近にゴブリンの家族が2つ同時に住み着いたとのこと。
辛うじて片方を潰す戦力しかないフーランは、あっちを攻めたらこちらが
立たず、という状況で困っているとのこと。
 そこで、冒険者達はゴブリン討伐を申し出る。
 マウマルの申し出で、小さい方の一家を冒険者達が、同時に大きい方の
一家を集落のエルフ戦士達が襲うという手はずに。冒険者達は先に小さい
方の一家を潰してから全員で大きい方の一家へ行く提案をしたが、彼らに
必要以上の迷惑をかけたくないということで、結局エルフ達だけで大きい
一家を潰してしまった。
 小さい方の一家も、難なく壊滅。
 いくばくかの戦利品と人類の言葉を解するゴブリン女を捕獲。
 聞けば、一家は北のネクロマンサーから逃げてきたとのこと。
 それを聞き、あらためて弟の死の原因となったネクロマンサーに会って
みたいとジャレイアが申し出て、一行は同行を承諾する。

<ネクロマンサーのダンジョン>
 ゴブリン女はダンジョンの裏門に案内。そこではあの毛玉モンスターが
門番をしていたが、誰も恐怖にかられることなくこれを撃破。
 ダンジョンは少数のアンデッドと毛玉モンスターの繁殖場、地面の窪み
に重量が加わった後、重量が取り除かれると槍の雨が降る仕掛け(つまり
歩き過ぎると上から槍の雨が降る)、狭い通路を転がる石の罠と道の先の
奈落などが主な構成。
 これらを抜けた後、ナスターシャの友と称するどう見てもスフィンクス
な女性の顔と胸に獅子の身体を持つ巨大な魔物とご対面。
 「わらわの出すなぞなぞに答えられたら通して差し上げるぞよ」
 これを聞いて「ナスターシャの口調はコイツのせいか!」とツッコミが
入る。その通りですw
 ナゾナゾは以下の3つ。

第一問
それは目に見えず、触れられず、聞こえず、匂いも無い。
星々の後ろに隠れ、山々の下に眠り、穴という穴を満たす。
最初に来て、後から付いてくる。生命を終わらせ、笑みを殺す。
それは、何ぞ?

答え:闇

第二問
それは鳥や、獣や、木々や、花、全てを飲み込む。
鉄をかじり、鋼に噛み付き、硬い石を粉々に砕く。
王を殺し、町を廃墟に変え、高い山々を打ち崩す。
それは、何ぞ?

答え:時間

第三問
彼の地には雄大に連なる山々、広大な平野、無限の海洋がある。
しかし、山よりの恵み、海からの幸がもたらされることはない。
彼の地とはいずこか?

答え:地図

 ・・・クライマックスで戦闘やる時間が無いと予想したのでナゾナゾを
使ってみたテスト。だが、結局かなり時間食ったようなw

 で、何とかこれに答えることに成功した一行はナスターシャのいる場所
まで案内され、ミッション終了。姉弟の悲しい再会の後、ナスターシャと
何故か意気投合してしまったジャレイアは彼女に仕えることに。
 東方作品の「永遠亭」とか「紅魔館」みたいなノリなファミリーを形成
してしまいました。レミリャがナスターシャで、パチュがスフィンクス、
咲夜がジャレイア、中国がディシャーヤ?w フランは?(ぇ
 最後に、ヴォルフがナスターシャのダンジョンを訪れたい際、道案内を
呼び出せる笛を手渡される。これでシナリオエンド。長丁場でした。

3月18日

 ・・・みんなでスパゲッティをたらふく食った日だったなぁ・・・。

<PC>
みけーたさん:熊に変身出来る氷使い、ユーキ・カシュナム
       →ベアハッグは瞬発の低い相手に対しては最凶
エンジェルさん:避ける壁、服装フェチ、細身剣のレイチェル・ブランゼ
壬さん:リーダーの風格十分、ハルバードの破壊力十分、ライノス・クライン
カノレーアさん:ちょっと内気な狼人間@不完全な成体エルフ、リミナシアたん

 完全なダンジョンシナリオ。ゴブリン討伐に向かった一行が落とし穴に
はまり、その先は別のダンジョンだった、という「押し」冒頭。そして、
そのダンジョンは実はーーーーー。

<最初の部屋>
 真ん中に簡単な矢罠のかかった宝箱。中には鍵。鍵は次の部屋への門を
開けるのに必要。門の反対側には上へ続く階段があるが、落石で途中から
先が断たれている。
 ここで一行は宝箱をかなり警戒、これを破壊して中身を入手。

<予想外の死闘>
 門をあけると巨大ムカデとご対面。データはこちら。

巨大ムカデ
体力:18 瞬発:18 身体:18 瞬発移動力:6.4
敏捷:12 感覚:12 反応:12 継続移動力:4
知力: − 精神: 7 頭脳: − 基本致傷力
HP: 180 MP:12 FP:19 振り:3D 突き:1D+2
よけ:6 耐斬り:50 受動防御:4
うけ:− 耐刺し:50 大きさ:2
とめ:− 耐叩き:20 重さ:100kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
ハサミ、切り/1D+2 噛み付き、切り/1D(組み付いてから)
組み付き:反応即決 倒し:瞬発即決 押さえ込み:瞬発即決、体重+5ごとに+1修正
→振りほどき:瞬発即決 両手組み付き:ペナ−5 両手押さえ込み:ペナ−10
 体長2メートルの巨大ムカデ。硬い甲羅に覆われているが、中身
は振動に弱い。肉食で凶暴、相手を選ばず襲い掛かり、捕食する。
ダンジョンを徘徊する警備要員として放し飼いにされていることが
多く、侵入者を見つけると決して後退せず死ぬまで戦う。有性生殖
を頻繁に行い、出産サイクルが短いことから、戦力の供給源として
交尾や飼育を管理するエリアを設けるダンジョンマスターもいる。

 このダンジョンの巨大ムカデは主を失い、飢えて弱っていたが、甲羅の
硬さとGMのクリティカルもあって、ライノスが重傷を負う大苦戦。最後
にスタートに間に合わなかったリミナシアが(後から落とし穴に自分から
落ちて仲間を捜索しにきたという設定で)かけつけ、またユーキの氷の槍
が高い破壊力を発揮し、これを撃退。

<序盤>
 ムカデの部屋は四方に門。一行が侵入したのは東側。
 北側の門の先には逆エスカレーター式無限階段、その先には宝物庫。
 南側の門の先には呪文「恐怖」の魔化されたクリスタルが天井に埋って
いる部屋、その更に先には魔獣が閉じ込められている。
 西側の門の先にはナスターシャの裏口ダンジョンと同じ槍の雨トラップ
が設置されており、その更に先にはダンジョンマスターの居住部屋。
 一行はまず恐怖エリアに踏み入れるが、恐怖判定の結果は散々。特に、
3人の女性が何とも無い男性:ライノスを尻目にガクブルするのはまるで
コメディだったw
 リミナシアが高い天井が怖い恐怖症を植えつけられるw
 そこで一行は無限階段へ向かうが、最初はその仕掛けを見抜けず、時間
を浪費して撤退。
 最後に槍ぶすまを抜けてダンジョンマスターの居住部屋へ。

<ダンシェルの部屋>
 部屋はもぬけのから。ベッドと机、奥へ続く扉、そしてマンホール。
 奥へ続く扉は、入ってきた時のものと同様、上へあがる階段へ。これも
同じように途中で途切れている。
 「菱形の紅く輝く石が銀の台座に据えられている金のブローチ」が机の
中に入っている。これはライノスがゲット。魔法のアイテムだが、詳細は
まだバラしませんw
 ブローチをめぐる「いとしいしと」発言は、前日までLOTR鑑賞会を
やっていたからですねwww
 また、机の上には書き置きが。
 「この地での役目は果たした。他のダンジョンマスターのために、この
施設を残そう。鍵は入り口に残した。私はローヴァル山脈へ移る」
 書置きには上の文以外に様々な竜の名前が。
 「腐竜バスラ 雷竜ディルツ 土竜ドーラ 
  千年竜王 黄金竜ケイジー 暗黒竜ジィ」
 最後に、署名。
 「ダンシェル」
 熱心にノートを取ってくれたのはライノスだけです、有難い(ぉ

<マンホールへ>
 マンホールを降りると、貯蔵庫っぽい場所に。まだ使えるエリクサーを
数点入手、だが効果は謎。貯蔵庫の片方の壁から通路が続いており、その
先はダンジョンの壁がなくなり、両側とも土。更に進むと地下水脈が。
 そこから開けたスペースに出て、上への螺旋階段が。
 階段を上りきると、霧に包まれた部屋が。
 ここで一行は石を投げ込んで見るが、音がしない。
 気味悪がった一行は回れ右してダンジョンへ戻っていく・・・。

<無限階段>
 一行は再び無限階段をアタック。
 途中、レイチェルが弓矢を使って無限階段の構造を暴いた。
 その先の宝物庫で、アイテム数点や宝石類などを入手。
 レイチェルが「翡翠で作られた本体に銀の花模様があしらわれ、先端に
黄金の大きな花が咲くカンザシ」を入手。これも効果は秘密の魔法の品。

<恐怖エリア往復>
 結局宝物庫で行き止まりなので、恐怖エリアの突破を試みる一同。
 その部屋に入ると、左右に門が。
 左側の先は腕が鞭のような魔獣3体、右側の先はその魔獣が改造などに
よって強化されたものが1体。

魔獣マサヴァル・エスレン(Masaval Eslen)
(エルフ語で「鞭の腕(Whip Arm)」)
体力:11 瞬発:11 身体:11 瞬発移動力:12(計算値+5)
敏捷:14 感覚:14 反応:14 継続移動力:8.75(計算値+2)
知力: 7 精神:11 頭脳: 9 基本致傷力
HP: 140 MP:14 FP:14 振り:1D+1 突き:1D−1
よけ: 8 耐斬り:30 受動防御:3
うけ: − 耐刺し:30 大きさ:1
とめ: − 耐叩き:30 重さ:80kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
戦闘即応
1ターンで2回攻撃
鞭の腕、叩き/1D、レベル14、鞭のルールに準じる、距離1〜3
鞭の腕をしならせる、叩き/1D+2、レベル10、鞭のルールに準じる
 首の無い霊長類に似たような外見を持つ。両腕が2メートル以上
の長さで関節や手にあたる器官が存在せず、鞭のようにしならせて
獲物を打ち据え、殺した後で腹部に開く大きな口(牙の類は無い)
で捕食する。その口の上下左右4箇所に目が1つずつあり、視力が
良いが、視界が狭い。戦闘の際は、側面を背後として扱う。知能が
高く、鞭の腕で武器を奪ったり、味方と連携して敵を挟み込んだり
する戦法を取る場合がある。

 →改造バージョンは全ての能力値が+4、HP+100。

 結局一行はこの魔獣を全て倒した。
 その間、恐怖部屋を難度も往復。酷いことになったw

<脱出>
 ここに至って一行はようやく脱出路が霧の部屋しかないことを悟る。
 魔獣の部屋から取り出した大きな箒を持って、それで霧の先をつっつき
ながら進むことに。実は部屋は真ん中に石橋が掛けられていて、その両側
は全てを溶かすスライムで埋め尽くされていたのでしたとさ。
 どうにか部屋を抜けるとまた上への螺旋階段。
 これを上りきると、討伐する予定だったゴブリンの洞窟の宝物庫に。
 だが、ゴブリンは既に他の冒険者によって討伐済みとなっていて、宝物
は持ち去られてしまっていた。
 無事脱出出来たということで、これにて、このシナリオは終了。
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アイグリスの種族設定#2(前)┃Rv'Lct┃(次)新☆レナーディア王国マップ
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アイグリスの種族設定#2

SessionDigest#3(12/23/06)(前)┃Rv'Lct┃(次)SessionDigest(Mini)#4-#5
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下級魔族、オーク、ゴブリン

<下級魔族=オークについて>
 人間に対して敵対的な知的種族の総称を「魔族」と言い、種族の
主言語として上級魔族語を用いる者たち=上級魔族、下級魔族語を
用いる者たち=下級魔族という二種類に大別されています。
 同じ種族において人間に友好的なのもいれば敵対的なのもいる、
例えばリザードフォークのような種族は魔族と呼ばれず、その種族
の中で人類の友、あるいは人類の敵という風に区別されます。
 二種類の魔族のうち、下級魔族は総じて「オーク」と呼称されて
います。そのため、ほとんどの人間が下級魔族語を「オーク語」と
呼んでいます。
 ただし、例外的にトロールやオーガなど、一部の「魔物」に分類
される種族には下級魔族語を話すことの出来る者が居ます。特に、
トロールは、そのほとんどが下級魔族語だけでなく、人間の用いる
共通言語を理解しています。
 オークは総じて人間に敵対的ですが、中にはトロール同様人間の
共通言語を理解する者も多く、コミュニケーションを試みることが
可能な場合も少なくありません。しかし、彼らは基本的に人間とは
全く相容れない種族なので、彼らとの交渉と言えば一方的な脅迫や
都合の良い命乞いなどがほとんどでしょう。人間に害を為すことを
社会的責務及び至上の喜びとする彼らは、自らが有利、または対等
な立場にある限り、思いつく限りの害悪を人間に及ぼすため知恵と
力を尽くします。
 一言でオークと言っても、人類同様無数の種族が存在します。
 ここでは、そのうちの一つ、ゴブリン族について紹介します。

<ゴブリン族>
 ドワーフの男性と同じくらいの身長、痩せ細った身体、ギョロリ
とした目、尖った耳、そして、横に長く裂けた口。山岳地帯や丘陵
地帯に掘られた穴倉を住居とした優秀な鉱夫で、その動きは俊敏、
そしてずる賢い。単純な罠や飛び道具など簡単な材料で作れる道具
の扱いに長け、時々穴倉から這いずり出ては近隣を荒らし、略奪品
を持ち帰る。それが、ゴブリンの特徴です。
 長い歴史を通じて、度々鉱山を巡って争ってきたことから、特に
ドワーフを目の仇にしています。また、ドワーフもゴブリンに対し
ては何ら情け容赦を見せないでしょう。
 ゴブリンは基本的に母ゴブリンを頂点とした、最小数名から最大
数十名にも及ぶ家族単位で行動します。
 ゴブリンの女性は処女を奪われた瞬間から生理的変化が始まり、
最終的に身長は3倍に伸び、体重は5倍に膨れ上がり、でっぷりと
太ってしまい、子を出産した後も(彼らの子種は百発百中です!)
元に戻らず、母ゴブリンとして一族から独立を果たして自らが主人
となるねぐらを探しに旅立つのです。
 母ゴブリンは約1ヶ月の妊娠を経て、一度に5人前後の子を出産
します。ゴブリンの男女比は約9対1と男性が極端に多いのが特徴
です。彼らは生まれた瞬間から成熟しており、母ゴブリンは自らが
生んだ男性の子種を即座に強要し再び妊娠しようとします(これを
拒もうとする子もごく稀にいますが、大抵怒り狂った母ゴブリンに
食べられてしまいます)。
 ゴブリン一族はそれを率いる母ゴブリンによって定められた一族
の最大人数というものが存在し(母ゴブリン同士で異なります)、
その数を超えた分の子は生まれた瞬間食べられてしまいます。こう
して一族は母ゴブリンのキャパシティーに従った数名から数十名の
人数を維持して行くのです。
 普通のサイズであるゴブリンの処女はゴブリンの中でも半人前と
みなされるなど彼らの中においても魅力的でないとされているため
(みそっかす、などとからかわれたりします)、そしてゴブリンの
極端な男女比もあり、母ゴブリンとなる女性は比率で言うとかなり
少ないのですが、ゴブリン自体の繁殖力が高いため絶対数は非常に
多く、そのため、こうした母ゴブリンに住み着かれ困り果てる人間
の集落が多いのも当然で、そうした集落を救うためゴブリン退治に
出かける冒険者が多いのもごく自然の成り行きでしょう。
 ゴブリンは総じて母ゴブリンに対して絶対服従を誓っています。
稀に男性ゴブリンが生誕の瞬間に跨ってくる母ゴブリンに反抗し、
逆に食べられてしまいます。
 そして、更にごくごく稀なことですが、こうした反抗的な男性の
ゴブリンの中から母ゴブリンを返り討ちにして殺害してしまう者が
現れます。その稀有なゴブリンはそうして母親を殺した瞬間全ての
ゴブリンを従える力を持つようになります。
 これが数百、あるいは数千のゴブリンを従えるゴブリン王の誕生
です。数少ない伝説的な王は数万をも従え、人間の国家をいくつも
滅ぼしたとされています。
 王は他の集落の母ゴブリンを殺し、その子を全て配下にしていく
ことで勢力を拡大して行きます。また、王自身も子種を残すことに
熱心で、王と関係を持った女性ゴブリンは通常と違って母ゴブリン
への生理的変化が始まりず、子を産んだ瞬間再び王の子種を迎える
のです。こうして王国の人口は爆発的に増大し短期間で人間の国家
を脅かす存在となって行きます。
 しかし王は同種族ではなく、ヒトの女性を最も好みます。ヒトの
集落から略奪した子を産める年齢の女性は全て王のハーレムに入れ
られます。こうした異種族間交配により誕生するのが、屈強な戦士
として王国の要職に就くホブリンです。逆に心の底から憎んでいる
ドワーフとの間に子が生まれることは決してありません。
 特殊なのはエルフの場合です。ゴブリンはエルフの女性に神にも
等しい美しさを認めると同時に、その中に子種を放出すると死んで
しまう性質があり、そのためそうした知識を持たない者でも先天的
にエルフの女性に対し底知れない畏怖を感じています。王がエルフ
を捕らえた場合、大抵直接には手を出さず(色々と嫌がらせはする
でしょうが)、虜囚として(エルフ自身が食べ物を拒むなど餓死、
衰弱死しない限り)永遠に留めます。しかし、稀に欲望が増大し、
エルフの女性に手を出してしまい、死んでしまう王もいます。王が
死ぬと求心力を失ったゴブリン達は散り散りとなり、王国はすぐに
滅びます。しかし、エルフに宿った子種ははじめからゴブリン王や
母ゴブリンの状態で(同時に数人も生まれます!)母体の腹を食い
破りながら生まれるのです(当然母体は死んでしまいます)。この
悲劇を防ごうと流産させようとしても、子種は母体が死なない限り
生まれようとする異常な程の生命力を持ち、殺すことが困難である
ため、大抵無駄な努力に終わります。母体が上位エルフに昇華した
場合に関しては子種がどうなるのか知られておらず、謎のままだと
あれています。力のある呪文使いならば、いくつか子種を滅ぼせる
手段を講じることが出来るかも知れません。

平均的なゴブリン
体力: 8 瞬発: 8 身体: 8 瞬発移動力:4.2
敏捷:11 感覚:11 反応:11 継続移動力:2.625
知力:11 精神:10 頭脳:11 基本致傷力
HP:70 MP:10 FP: 8 振り:1D−2 突き:1D−3
よけ: 5 耐斬り: 0 受動防御:0
うけ: 7 耐刺し: 0 大きさ:1
とめ: 7 耐叩き: 0 重さ:50kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
防護点は装備している防具によりけり
粗悪な湾刀
HP100、切り/1D、刺し/1D−3、レベル11

平均的な母ゴブリン
体力:12 瞬発:12 身体:12 瞬発移動力:4.2
敏捷:10 感覚:10 反応:10 継続移動力:2.625
知力:11 精神:10 頭脳:11 基本致傷力
HP: 220 MP:10 FP:12 振り:1D+2 突き:1D−1
よけ: 5 耐斬り: 0 受動防御:0
うけ: 6 耐刺し: 0 大きさ:1
とめ: − 耐叩き: 0 重さ:250kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
防護点は装備している防具によりけり
モール
HP125、叩き/1D+6 レベル10

平均的なホブリン/底辺のゴブリン王
体力:12 瞬発:12 身体:12 瞬発移動力:4.6
敏捷:11 感覚:11 反応:11 継続移動力:2.75
知力:11 精神:12 頭脳:12 基本致傷力
HP: 170 MP:12 FP:12 振り:1D+2 突き:1D−1
よけ: 6 耐斬り: 0 受動防御:0
うけ: 7 耐刺し: 0 大きさ:1
とめ: − 耐叩き: 0 重さ:70kg
その他(特性、攻撃手段、装備など)
防護点は装備している防具によりけり
戦闘即応
湾刀
HP200、切り/1D+4、刺し/1D−1、レベル11
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SessionDigest#3(12/23/06)(前)┃Rv'Lct┃(次)SessionDigest(Mini)#4-#5
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